病院の未収金額 1,000億円!?対策は、クレジットカード払いで!

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クレジットカード、病院の未収金対策、キャッシュレス決済

今回は、厚生労働省が行なった「病院の未収金に関する実態調査」の結果が衝撃だったので紹介します。

あと、ついでに最適な「病院の未収金対策」についても、僕の考えをまとめておきます。

病院で未収金回収を担当している人に、共感とともに読んでいただけると嬉しいです。

 

なお、本題に入る前に、「未収金」についてしっかり定義しておきます。

 

未収金とは、一定期間入金のない債券や、回収されない可能性がある債券のことです。

わかりやすく言うと、病院に受診したのに、払ってもらえてないお金ってことです。

 

ちなみに、病院で働いていると「未収金」って、すっごくあたりまえな話題になってしまいますが、よくよく考えてみると、とんでもないことですよね!!

 

だって、レストランで言う「食い逃げ」でしょ!?

って、それ、犯罪やん・・・(笑)

 

それでは、「未収金」は「 食い逃げ」と定義されたところで、さっそくですが、本題に入らせていただきます。

平成29年度医療施設経営安定化推進事業「未収金実態調査結果」

まず、衝撃の結果からです。

なお、紹介する資料は、厚生労働省「病院の未収金に関する実態調査」からの引用です。

1病院あたりの未収金額は、1,522万円!!

厚生労働省の調査による病院未収金(1病院あたり)

 

1病院あたりの未収金額は、平成28年度末で、15,223,000円あります。

 

ちなみに、平成30年3月末現在の日本の病院数は、8,389です。

「1,522万円 × 8,389病院」で試算すると、日本全体の病院が抱える未収金は、1,277億円ってことになります。

100床あたりの未収金額は、623万円!!

厚生労働省の調査による病院未収金(100床あたり)

 

100床あたりの未収金額は、平成28年度末で、6,227,000円あります。

 

日本全体の病院の病床数(平成30年3月末現在)は、1,554,524床ですので、

「623万円×15,545」で試算した場合、日本全体の病院が抱える未収金は、968億円となります。

 

「1,277億円」と「968億円」で、どっちが現実的な数字がわかりませんが、僕からすれば「どっちでもいいわ~」って感じです。

だって、金額が・・・

 

つーか、そもそも「1,000億円分の食い逃げ」ってどういうこと!?(笑)

1病院あたりの損金処理した未収金額は、年間361万円!!

次に、「1病院あたりの損金処理した未収金額」を紹介します。

これも衝撃ですよ~

 

病院未収金にかかる損金処理のグラフ(厚労省調査)

 

平成28年度においては、1病院あたり361万円が損金処理されています。

なお、平成26年度は463万円、平成27年度は328万円の損金処理です。

 

言い換えるなら、病院は、毎年320~460万円の未収金の回収を諦めてるってことです。

なお、ここ数年(平成26~28年度)、未収金額に大きな変動が見られないことから、「未収金回収額 + 損金処理額」が、新規で発生した未収金ってことになりますね。

病院が行なっている「未収金対策」

病院だって、ただ指をくわえて「食い逃げ」されるのを眺めているわけではありません。

そりゃー、対策だってしっかり(?)やっているんです。

 

でも、「食い逃げ」されちゃうんです・・・(笑)

 

ってことで、次は、病院は未収金対策として、どんなことをやっているかを紹介します。

未収金の予防策

未収金の予防策

1位は、「連帯保証人の入院時誓約書の提出」です。

僕的には、予防効果は低い気がしますが、実際はどうなんでしょうか???

未収金が発生してしまった後の回収効果は高そうですが・・・

 

2位は、「クレジットカード等での支払い対応」です。

これは、すごくいいですね~

未収金の発生を、確実に防いでくれますから。

なお、70.8%の病院が対応していると回答しています。

 

3位は、「相談窓口の設置、制度説明」です。

これって、予防効果あるのかな・・・(笑)

 

なお、未収金が発生してからの対応だと、どうしても無駄な作業(業務)が多くなりますから、極力、未収金が発生しないようにすることが大切です。

未収金の回収策

未収金の回収策

 

未収金対応策の1位~10位までを紹介しています。

「未収金回収」って、「生産性がなく、職員が疲弊する業務」なので、できれば0(ゼロ)にしたいですね・・・

 

ちなみに、うちは、さっさと顧問弁護士の先生に依頼しちゃいまーーーーす。

未収金対策は、クレジットカードでの支払いを徹底しよう!

僕は、最強の未収金対策は、クレジットカード払いの徹底だと思います。

なぜなら、クレジットカードで支払いをしてもらえれば、未収金が発生することがないからです!!

結果、未収金回収という業務ともオサラバでき、生産性も向上します。

 

まさに、良いづくし!!

カード利用の手数料がかかっちゃいますが、クレジットカード会社に未収金対策をアウトソージングしたと思えば、ぜんぜん安いです。

 

「ただ、クレジットカードって持ってない人もいるよね・・・」という、あなたのために、いくつかの調査結果を載せておきます。

結構、びっくりするデータですよ~

日本の「クレジットカード」保有率

JCBさんが行った「クレジットカードに関する総合調査(2017年)」によると、日本の約85%の人がクレジットカードを保有していると出ています。

なお、年代別のクレジットカード保有率はこんな感じです。

男女・年代別 クレジットカード保有率 2017年(単位:%)

年代男性女性
20代69.273.3
30代82.486.4
40代86.989.3
50代88.089.5
60代92.392.1

まさかの、男女ともに、60代が1位!!

しかも、約92%という、極めて高い数値で。

 

つまり、日本人のほとんどの人が、クレジットカードを持っているんです!!

なお、世帯で考えれば、「1世帯1クレジットカード」ぐらいありそうです。

 

結果、医療費の支払いをクレジットカードに徹底していくのは難しくないと思います。

日本のキャッシュレス決済比率

続いて、経済産業省の資料から「日本のキャッシュレス決済比率」を見てください。

  • 2015年 18.0%
  • 2016年 20.0%
キャッシュレス決済比率とは、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード(電子マネー含む)で、支払いをしている比率です。

 

ちなみに「クレジットカード」に限定すると、

  • 2015年 17.0%
  • 2016年 19.0%

となります。

 

つまり、日本人は「クレジットカードを持っているけど、使ってない」ってことになります。

病院(医療費)の支払いをクレジットカードに徹底するには

診療報酬で「キャッシュレス加算(仮称)」を新設

「クレジットカードを持っているけど、使ってない」を打破するのは簡単です。

だって、強制的に「クレジットカード」を使う機会を与えてあげればいいわけですから。

 

例えば、こんな案内を病院がしたらどうでしょうか。

「病院での医療費の支払いは、原則、クレジットカードでお願します。」

「外来の待ち時間短縮のため、キャッシュレス化に、ご協力をお願いします。」

 

結構、いけそうじゃないですか?

 

まー、できれば、厚生労働省が診療報酬でインセンティブを設定してくれるといいんですが・・・

「キャッシュレス加算」みたいな名称で加算を新設してくれれば、病院(医療機関)としては、カード利用の手数料を気にすることなく、クレジットカード払いを推進できますし。

 

また、患者さんにも案内しやすいです。

「国の指導で、クレジットカードじゃないとダメなんですよ~」って感じで。

 

これで、現在、約70%の病院が行っている「クレジットカード等での支払い対応」が、100%になるかもしれません。

健康保険証とクレジットカードをセットで発行する

「医療は、キャッシュレスです!」みたいな政策はいかがでしょうか?

 

世界のいくつかの国(スウェーデンなど)では現金は使えないって言うし、国が仕組みさえ作っちゃえば簡単にできそうな気がしますが。

まとめ

病院の未収金対策は、クレジットカード払い(キャッシュレス決済)の1択です!!

 

そして、クレジットカード払いを普及させるためには、次の3つの策が有効です。

  • 強制的に「クレジットカード」を使う機会を与える
  • 診療報酬でインセンティブを設定(キャッシュレス加算とか)
  • 健康保険証とクレジットカードをセットで発行する

 

未収金が解消され、未収金回収業務がなくなるだけで、結構助かる病院って多いと思います。

特に、ギリギリで経営している病院は、1,500万円も未収金があったら、苦しいよね。

 

ぜひ、クレジットカード払いを推進し、「食い逃げ(未収金)」から病院を守りましょう!!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

経営メモ
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こう

医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

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