今回は、以前の記事「介護職とケアマネージャーの給料を比較したよ」の番外編(続き)みたいなものです。
というのも、介護職とケアマネの給料比較をしてみて、びっくりしたんですが、介護職の「生涯における給与額(年収)のピーク」がすっごく早かったんです!!
通常、給料って、少ない金額ながらも定期昇給を繰り返していくため、55歳ぐらいまで増え続けるはずなんです。
ですので、ケアマネさんの給与額のピークについては、55~59歳になっています。
一方、介護職の給与額のピークは、35~44歳です。
さすがに、早過ぎじゃないですか???
これって、給与のピークを迎える年齢の前後で、職種(仕事)を変えてるってことだと思うんです。
そうじゃないと、給料が減っていくってありえないですし・・・(現役バリバリの世代で)
そこで、
- 介護職の年収額のピークが何でこんなに早いのか?
- 介護職のキャリア戦略(これ、どうしたらいいの?)
という2点について考えたことをまとめておきます。
年齢別「介護支援専門員・介護職(施設系)」給料比較表
まずは、年齢別に給料を比較してみます。
なお、この比較表は、厚生労働省が行った「平成29年賃金構造基本統計調査」を元に作成しています。
男性の場合
男性の介護支援専門員の給与ピークは、55~59歳です。
一方、介護職は、35~39歳でピークを迎えています。
女性の場合
女性の介護支援専門員の給与ピークは、男性と同様に55~59歳です。
一方、介護職は、40~44歳でピークとなります。
介護職の給与額のピークが何でこんなに早いのか?
最初に、少し触れたとおり、理由として考えられるのは、
「男性の場合、35~39歳(女性の場合、40~44歳)で、介護職を辞める人が多い」
の1択だと思っています。
そして、「なんで、介護職を辞めるのか?」ですが、
- 介護の仕事に見切りをつけて、別の仕事に転職した。
- 長年の勤務で、腰を痛めた。
- 介護支援専門員(ケアマネ)の資格を取得し、ケアマネになった。
- 看護学校へ入学し、看護師を目指した。
- 宝くじが当たったから、人生をセミリタイヤした。
僕が思い浮かぶのは、この5つぐらいです。
まー、現実的には、1~4でしょうね。
理想は、5ですけど・・・(笑)
介護職のキャリア戦略(これ、どうしたらいいの?)
「長年、介護の仕事をしてきた人は、40歳前後で転職する人が多い」という事実を受け、心が「ソワソワ」したという介護職員さんは、次の3つのキャリア戦略を検討してみてはいかがでしょうか。
- 介護の仕事が好きだから、ずっと介護を続ける。
- 病院の奨学金制度を利用し、学費無料で看護師になる。
- 介護福祉士の実務経験5年で、介護支援専門員(ケアマネ)になる。
ちなみに、一番多いのは、3の「ケアマネになる」だと思います。
僕としては、2の「学費無料で看護師になる」が、オススメなんですけどね・・・
気になったなら、こちらの記事を。

まとめ
厚生労働省のデータから見る限りでは、「介護という仕事を定年まで続ける」という選択をする人は、結構少ないのかもしれません。
でも、それじゃ、これからの超高齢化社会に向け、介護士不足は一向に改善されません。
「40歳前後で、介護の仕事を辞めてしまう」ということに対し、
- 処遇(給与など)の問題か
- 体力的な不安からか
本質的な理由はわかりませんが、問題改善に向け、積極的に取り組んでいく必要があるしょうね。
ちなみに、僕としては、現在、介護の仕事をしている人が、全員「看護師」になったら、介護士不足なんて問題はなくなると思うんですけどね~
だから、「みんな、学費無料で看護師になってーーーーー」って心の中で思っています。(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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