どの企業(組織)においても、職員の定着は非常に大切なことです。
どんなに採用しても、職員の定着率が低ければ、結局、追いかけっこになっちゃいます。
さらに言えば、入れても入れても退職されちゃったら、紹介会社の思うつぼですし。
そう思うと、紹介会社のお得意さんは、職場環境が悪く、職員がすぐに辞めてしまう病院や施設ってことになりますね。(笑)
なので、職員の安定的な充足を目指すなら、まず、やっておかなければならないのは、「働きやすい職場づくり」です。
「働きやすい職場づくり」無くして、職員の安定的な充足はありえません。
こんな話をすると、「すぐに給料を上げないと!」というアホな発想をする人がいますが、「働きやすい職場づくり」に給料は関係なしです!!
給料は、求職者を集めるための「入り口部分」にしか効果はありませんから。
つまり、給料が安すぎると、求人に応募してもらえないけど、入職してから給料が安いからという理由で、退職する人はほとんどいないってことです。
これは、人材紹介会社さんからの情報からも明らかです。(人材紹介会社は、本音の退職理由を聞いてますから)
そんなことで、今回は、実際取り組んでみて「効果あったよーーーー!!」という施策を紹介します。
まず、結論から
- 休みを自由に取れる(勤務希望をほぼ聞ける)
- 休むのがあたりまえという文化(休むという罪悪感を無くす)
- 有給休暇の徹底的な取得推進
この3つは、「働きやすい職場づくり」という意味では、かなり効果的です。
それでは、1つずつみていきます。
休みを自由に取れる
医療・介護業界で働いてる人の休みは、当然カレンダーどおりではありません。
24時間365日、お客さん(患者・利用者)がいますから、当然ですね。
そうなると、1ヶ月の休みを職員全員で調整し、勤務を組んでいくことになります。
このとき、職員からの「休みたい日(休み希望)」を、聞いてあげられる仕組みにしましょう。
僕が知っている病院さんで、毎月5日以上の休み希望日を聞いた上で、勤務表作成をしているところがあります。
さすがに、5日は難しいかもしれませんが、極力多い日数の希望を聞いてあげることで、「あなたのプライベートも大切にしてますよーー」というメッセージが職員に届くかも。
「それじゃ、勤務表が作成できないよーーーー!!」って声が、聞こえてきそうですが、
はい、言い訳は聞かないです。
できない(やらない)理由探しではなく、どうすればできるのかを考えましょう。
人員配置を増やすもよし、業務改善で生産性を上げるのもよしです。
何もしなければ、何も変わりませんよ。
休むのがあたりまえという文化(休むという罪悪感を無くす)
なんか、「休みを取るのが、みんなに悪い」という文化が根付いていますが、発想が逆です。
休みを取らないのが悪です!!
みんなが休みを取らないから、休みって取りづらくなり、休んだことで「すいみません・・・」ってなるんです。
ぜひ、看護部長(管理職)から、率先して、休みを取りましょう!!
そして、「何で、休まないの?」を口癖にしましょう。
有給休暇の徹底的な取得推進
「休むのがあたりまえという文化」に通じる部分がありますが、有給休暇は、消化率100%が基本です。
これを「あたりまえ」にしないと、休みやすい文化は作られません。
そのために必要なのは、年間を通した計画的な有休消化です。
なぜなら、同時期に全職員に有給休暇をあげることはできないからです。(患者がいるんで)
だったら、
「年度初めに、職員と相談しながら、年間の有給休暇取得の計画を立てちゃえばいいんじゃないの?」
という発想です。
結局、「有給休暇は、ほとんど使えない」って人が多い職場って、経営者とマネージャー(管理職)が悪いんだよね。
そもそも、「有給休暇を取らせる」ってことに本気になってないんですから。
なので、経営者とマネージャー(管理職)が、有給休暇の取得推進に本気になってください。
アホな管理職の意見は、スルーしろ!
昔ながらの価値観で物事を判断している管理職の人って、
- 「有給休暇は、使えなくてあたりまえ」
- 「サービス残業あたりまえ」
- 「仕事優先だろ!スタイルで、職員のプライベートを大切にしない」
みたいな、アホ過ぎる判断をします。
これ全部、アホの意見なんで、スルーしたほうがいいです。
完全に老害です。
今(これから)は、すべて逆なことが、あたりまえ(大切)になってきます。
しっかり休んで、いい仕事をしよう!!
まとめ
働きやすさって、人間関係はもちろんですが、「休みやすさ」ってすっごい重要なんです。
特に、子育て中の職員さんにとって、「休めない」なんて死活問題です!!
「子どもの具合が悪いのに、保育園に迎えにいけない・・・」
また、体調が悪いのに、病時保育等で預けられている子どももかわいそうでしょ!?
やっぱり、子どもだって、パパやママに一緒にいてほしいよね?
会社(職場)って、一緒に働いてくれる人(職員)を幸せにするためにあるべきです。
まず、会社側が職員の満足度を高めてあげることに注力してほしいと思います。
職員満足があって、初めて患者(利用者)満足があると思うんで。
最後に、
- 休みを自由に取れる(勤務希望をほぼ聞ける)
- 休むのがあたりまえという文化(休むという罪悪感を無くす)
- 有給休暇の徹底的な取得推進
に、ぜひ、取り組んでみてください。
結構、効果あると思いますよ。(責任は取りませんが・・・)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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