僕の妻は、子どもが大好きで、
- 幼稚園の先生(幼稚園教諭)
- 保育士
として、長年、仕事をしてきました。
現在は、2人の息子(小学生・幼稚園生)の子育てと、新たに生まれてくる息子の出産のため、仕事はしていませんが、「子育てが落ち着いたら、また働きたいな~」って言っています。
妻は、幼稚園の先生や保育士という仕事について、
「すっごく大変なんだけど、入園してきたときの泣き虫な子ども達が、立派になって卒園していく成長の過程に関われるのが楽しいし、嬉しいんだよね。」
って言います。
そして、毎年3月(卒園式)に涙を流していました。
ほんと、子どもが大好きみたいです。
そんな、ちょー子ども好きの妻が、
「自分の子ども達に読んでほしいな~」
という想いで、絵本を手作りしましたので紹介させてください。
なお、うちの妻は「超アナログ人間」なので、すべて色鉛筆で手書きしています。
パソコンは全く使えませんので・・・
手作り絵本「ばこくん」
ごみいれの ばこくんは
ごみをあつめておく おてつだいをしています。
たくさんのひとたちが きてくれるので
うれしい ばこくん ですが
すこし こまっていることがありました。
それは、、、ときどき ぱんぱんになって
おなかが いたくなることでした。
あるひ たくさんのひとたちが ごみをもってきて
ばこくんは ぱんぱん!!
くるして くるしくて なきそうになりました。
そんなときです、、、
なんだか げんきのない ねこさん がきました。
ばこくんは ねこさんに こえをかけてみることにしました。
「ねこさん、どうしたんだい?」
すると、「おなかがすいて、げんきがでないんだ。」と
ねこさんがいいました。
“そうだったのか!”
ばこくん ひらめいた!!
「それなら、これをあげるよ!」と
中から さかなや やさいをだして
「ねこさん」にあげました。
「ばこくん、ありがとう。」
「ねこさん」は とってもうれしそうに
もらっていってくれました。
「ばこくん」も すこしすっきりです。
つぎのひ ばこくんの おなかは ほんやダンボールで
いっぱいでした。
ばこくんは、ぱんぱんで おもたそうです。
そこへ なんだか こまったかおをした いぬさんが とおりがかりました。
ばこくんは きになったので こえをかけてみました。
「いぬさん、どうしたんだい?」
すると、、、
「ばこくん、すてきなたなをつくりたいんだけど、つくりかたがわからなくて こまっていたんだ。」と、
いぬさんがいいました。
“そうだったのか!”
ばこくん ひらめいた!!
「いぬさん、これをつかうといいよ!」と、
ばこくんは ほんをとりだして いぬさんに
あげました。
「ありがとう!ばこくん。」
いぬさんは とってもうれしそうです。
ほんといっしょに ダンボールも すこしもっていってくれました。
ばこくんのおなかも すこしかるくなりました。
そして きょうは おおきなものが くるひ。
“あんまりこないと いいんだけどなぁ・・・”
ばこくんが そうおもっていると
どんどん どんどん どんどん どんどん
ばこくんのなかに いろいろなものがはいってきます。
“これは くるしいーーーー”
“くちのふたが とじないよぉ!!”
ばこくんは いまにも なきそうです。
そこへ ちかくに すんでいる たぁくんが
しんぱいそうに やってきました。
「ばこくん、だいじょうぶ?」
ばこくんの なかをのぞくと ものがいっぱい!
たぁくん ひらめいた!!
「これと、これと、あれも、ひみつきちに、つかえるぞぉー。」
「ばこくん、これ、ぼくつかうよ! なかのもの、だしてあげるね。」と
たぁくんが いいました。
たぁくんは とじなくなった ばこくんのなかのものを ひとつひとつ だしていきました。
「たぁくん、ありがとう!」
たぁくんが だしたものを ならべていると、
「こんにちは! このテーブルとあのイスをとりかえてもらえないかなぁ」と、
おにいさんがやってきました。
「あのー、このなべと あのたなを とりかえてほしんだ。」と、
ねこさんもやってきました。
あっというまに たぁくんのまわりは
おおにぎわい!!
ばこくん とっても うれしそう。
おなかも すっきりしたね!
こんなことがあってから
ばこくんは たぁくんといっしょに ときどき
こうかんやさんを ひらくようになりました。
ばこくんのおなかは ぱんぱんになることもなく
いつもげんきに おてつだいが できるように
なったんだって。
よかったね!ばこくん。
妻が、子どもたちに伝えたかったこと
妻の言葉をそのまま載せておきます。
物があふれ、物が手に入りやすい時代に、捨てる物、いらない物、欲しい物、必要な物について、少し考える機会を子ども達に与えられるといいなと描きました。
また、困っている人に寄付する行動が、身近になるのもステキかな…って思います。
もちろん、手に入れた物は大切に長く使って欲しいですけどね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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