「売上重視の病院」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
- 医療を金儲けの道具にしている
- 弱者である患者を騙して、お金を、ふんだくっている
- 患者目線ではない、お金目線の医療サービス
などなど、いいイメージはないと思います。
が、「それは、ぜんぜん違うぞーーーーーーー」と言いたいんです!
今回は、そんな想いをぶつけちゃいます。
法人とは何なんだ?
まずは、法人の定義を知りましょう。
よく、医療法人とか、社会福祉法人とは、NPO法人とか聞くと思いますが、法人とは「法律で認められた人」ということです。
なお、会社も、法人です。
よく、自営業の人が、法人化したなんて言ったりしますが、会社化したってことです。
つまり、会社(組織)は、人なんです。
だから、会社名で活動ができるのです。(銀行口座を持ったり、税金を払ったり)
売上の本質を知ろう
次に、「売上とは、何なのか?」を知ってください。
「は!?売上って、入ってきたお金でしょ?」
「そんなの知っているからーーーー」って感じかもしれませんね。
確かに、それも正しいのですが、「売上の本質」と言われれば、不正解です。
なぜなら、売上とは、サービスを提供した対価であり、言い換えれば、サービスを購入してくれた人の「ありがとうのポイント」です。
つまり、相手に提供した価値の総量であり、提供した価値の量に比例するのが、売上ということになります。
なおも言うなら、企業の売上は、世の中に提供した価値の量を、お金に換算したものです。
売上が、他者に貢献したポイントだと思うと、企業が売上を重視するのは、あたりまえだと思いませんか?
じゃあ、病院にとっての売上とは?
病院の業務は、病気で困っている人を助けることです。
言わば、病院の売上(医業収益)とは、「患者さんを助けたポイント」です。
もっと言えば、社会(他者)貢献度です。
つまり、売上重視の病院とは「もっともっとたくさんの患者さんを助けたい病院」ということです。
ね、売上至上主義って、悪くないでしょ!?
ただ、利益ばかりを追い求める病院の場合は、少し話が変わってきます。
売上が伸びることはいいことですが、利益を追うばかりに、病院の一番大きな経費である人件費を削り、職員満足度が落ちたら意味がありません。
なぜなら、「職員満足 = 患者満足」だからです。
売上が伸びたなら、その分、職員に還元してあげないと患者サービスの質は上がりません。
それが、職員のやる気を引き出す、1つの要素になると思いますし。
じゃあ、利益追求って悪いことなの?
最初に、法人(会社)は、人だと言いました。
法人が人であるなら、会社の利益とは、会社(法人)にとっての給料ってことです。
誰だって、給料が欲しいですよね?
会社だって、給料が欲しいんです。
そう思うと、利益って大切じゃないですか?(笑)
なお、僕たち個人は、給料を使って、自分へ投資(娯楽や勉強など)をします。
法人だって同じです。
給料(利益)を使って、自己投資することにより、もっと質の高いサービスを提供できるようになる。
つまり、利益とは、世の中に価値を提供し続けるために必要なものです。
逆に、利益の出せない会社は、自己投資することができないため、世の中の変化についていけなくなります。(サービスの質を上げていけないため)
つまり、法人における利益とは、社会(他者)貢献を続けていくためのガソリンみたいなものです。
結果、「利益追求」も悪いことばかりじゃないんです。
まとめ
医療や介護の仕事をしている人って、少なからず、他者からの「ありがとう」がモチベーションになっているはずです。
そして、「ありがとう」と共に「笑顔」もいただくはず。
言わば、売上の多い病院とは、「ありがとう」と「笑顔」の多い病院ってことです。
よって、売上重視の病院とは、悪いどころか、良い病院なんです。
逆に、「売上なんて、どうでもいいよ!」って言っている病院こそ、悪です!!
病気で困っている患者さんを、1人でも多く助けたいとは思ってないってことですから。
誰だって、そんな病院にかかりたいとは、思わないはず。
なお、売上を重視しながら、サービスの質を高めていかないと、患者は減っていきます。
だって、患者は、常に、期待値を超えるサービスを求めていますから。
となると、利益も大切になってきます。
もっといいサービスを患者さんにするために、設備や人材に投資する必要がありますので。
結果、目的によって「売上」も「利益」も意味が変わってくるってことですね。
他者貢献の大義のもと、売上と利益を追求していきたいものですね。
なお、僕としては、利益ばかりを追求し「内部留保」ばかりを増やすことは賛成できませんが、利益を追求し、その利益を使って、職員や患者さんのために投資することは大賛成です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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