はじめて、部下を持ったときやリーダーや管理職として、チーム(部署)を任されたとき、
- 部下に対して怒れない
- どう怒ったらいいの?
- 怒るの苦手・・・
と悩み、ストレスを溜める人って、意外と多いです。(僕もその一人です)
でも、そもそも「怒り」って、マネジメントに必要でしょうか?
僕としては、
- チームをまとめる
- チームで成果を出す
- 働きやすい環境をつくる
- 人材を育成する
- 部下(仲間)のパフォーマンスを最大化する
といった、マネージャーの役割を果たすのに、「怒り」って必須じゃないと思っています。
そこで、この記事では、「部下に対して怒れない」って、実は良いことなんじゃないの?という理由をまとめておきます。
部下(仲間)のモチベーションアップや維持、育成、コミュニケーションで悩んでいる人に読んでいただけると嬉しいです。
「部下に対して怒れない」が、マネージャーにとってプラスな理由
まず、結論です。
- 「部下を怒れないといけない」は勘違い
- アンガーマネジメントとして、「怒らない」ための研修が行われている
- 笑顔の人は、「一緒に働きたい」と思われる
- パフォーマンスを維持できる
- 感情論(怒り)で解決できる課題はほとんどない
それでは、1つずつ説明していきます。
「部下を怒れないといけない」は勘違い
まずは、「なぜ、部下に対して怒れないことで悩むのか?」です。
そもそも、「部下に対して怒れない」で、悩んだり、ストレスを溜める人って、
「上司は、部下に対して、怒れないといけない」
みないな考え方が根底にあるからだと思うんです。
これは、「自分が上司に怒られてきた」という経験がベースにあったりします。
つまり、「自分が失敗したときなど、上司に怒られてきたから、自分が上司になったときには、怒れないといけない」みたいなことです。
でも、その上司が優秀で尊敬できる人だったなら、見本にするのはいいと思いますが、もし、その上司がそうでもない人(市場価値として)だった場合、見本にするのは危険です。
なぜなら、あなたのマネジメント能力は、その上司以上にはなりにくいからです。
なので、「上司は、部下に対して怒れないといけない」みたいな固定観念は、まず、捨てちゃいましょう。
人の価値観が多様化している中、過去のマネジメントスタイルが、現在も通用するというわけでもありませんし。
アンガーマネジメントとして、「怒らない」ための研修が行われている
最近は、アンガーマネジメントなんて言われて、「怒らない」ための研修が色々なところで行われています。
つまり、「怒る」ってこと自体が、仕事においてマイナスだと認識されているってことです。
なかには、「怒らないのと怒れないのは、別だ!」なんていう人もいますが、部下からすれば、どっちでも結果は同じです。
そういう意味では、怒らないための研修を受ける前から怒らないんですから、すでにスタート地点が、怒っちゃう人より前にあるってことです。
そう思うと、「怒れない人」って、マネージャー向きじゃないですか?
笑顔の人は、「一緒に働きたい」と思われる
「すっごく怒りながら指導する上司」と「穏やかに指導してくれる上司」、あなたは、どちらの上司と一緒に働きたいですか?
多少、意見は分かれるかもしれませんが、ほとんどの人は、「穏やかに指導してくれる上司」を選ぶと思います。
そもそも、マネージャーの役割を果たすには、人に動いていただく必要があります。
そのためには、当然、部下などから信頼されていることが大切になります。
怒ってばかりいる人のまわりには、人は集まってきませんし、話しかけたいとか、相談したいとも思いません。
もちろん、そんな人に、信頼など集まるはずもありませんので、人に気持ち良く動いていただくためにも、やっぱ、笑顔が一番です。
結果、「怒り」というツールで、チームのパフォーマンスが最大化することはできないってことなんです。
パフォーマンスを維持できる
他人に対して、怒るのって、すっごいエネルギーを使います。
また、怒ったあとって、すっごく後味が悪くて、ずっと気になっちゃいます。
そして、それが、やたらとストレスになっちゃう。
さらに言えば、怒りで心が乱れると、仕事のパフォーマンスが下がります。
時間も使っちゃいます。
つまり、「怒る」って、実はすっごく「もったいない行為」なんです。
なので、「怒れない」ってことは、パフォーマンスを下げずに仕事ができるので、お得なんです。
感情論(怒り)で解決できる課題はほとんどない
「怒り」って、すっごくエネルギーを使うクセに、「怒りという感情」のおかげで解決できることって、ほとんどなくないですか?(怒った瞬間だけは、気持ちいいかもしれませんが・・・)
逆に、感情をぶつけることで関係が悪化し、解決どころか、こじれちゃいません?
なので、「怒れない」というのは、課題解決においても、有利だと思うんです。
冷静に、課題解決に取り組めますので。
ちなみに、怒りやすい人は、
「怒る(怒り)というツールを使うことが、目の前の課題解決において、最も良い選択肢なのか?」
と考えると、かなりの感情を抑えられると思います。
まとめ
ここで、「部下に対して怒れない」って、実は良いことなんじゃないの?という理由についておさらいです。
- 上司のマネジメントスタイルを、何も考えずに、見本にするのは危険
- 「怒れない人」は、すぐに怒っちゃう人より、スタート地点が前にある
- 「怒り」というツールで、チームのパフォーマンスが最大化することはない
- 「怒る」は、とっても「もったいない行為」
- 目の前の課題解決に、「怒る」というツールは逆効果
そもそも、「怒れない」ということは、「怒る」というツールを初めから持っていないので、マネジメントをする上では、かなり好都合だと思います。
なので、ぜひ、「怒れない」を強みにしていきましょう。
マネジメントスタイルは、人の数だけあると思いますので。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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