ライフワークバランスを重視する保育士さんにオススメの「院内保育施設」ですが、比較的、求人数が少ないのが、現実です。
ただ、2012年から2018年の7年間のデータを見てみると、院内保育施設を持つ病院は、どんどん増えています。
これは、
- 医療・介護系職種の深刻な人材不足
- 病院内保育所の運営に対し、補助金を出している都道府県が多い
という2つの理由によるものです。(と僕は思っています)
そこで、この記事では、
「院内保育施設って、どのくらいあるの?」
について、病院数と比較しながら紹介します。
「院内保育室で働きたい!」
という人に、読んでいただけると嬉しいです。
院内保育施設は、全国で「2,867か所」あり、病院の4割近くが設置している
まず、結論です。
- 院内保育施設は、2018年3月時点で、全国に「2,867か所」
- 病院数は、2018年10月時点で、全国に「8,372か所」
- 病院数は減り続けているが、院内保育施設は増え続けている
それでは、1つずつ説明していきます。
院内保育施設は、2018年3月時点で、全国に「2,867か所」
院内保育施設は、2012年では「2,555か所」でしたが、2018年では「2,867か所」まで増えています。
このとおり。
6年間で「312施設」が増えていますので、1年に「50施設」ずつ増えていることになります。
「たった、50施設かよ~」って思うかもしれませんが、50の病院(医療施設)が、保育室を新規開設していると考えると、結構な数字だと思いませんか?
オープニングスタッフとして就職するチャンスも、あるってことですし。
病院数は、2018年10月時点で、全国に「8,372か所」
病院数は、2012年では「8,565施設」です。
そして、2018年では「8,372施設」となっています。
つまり、院内保育施設と違い、「192施設」が減っています。
このとおり。
6年間で「192施設」が減っていますので、1年に「30施設」が減っていることになります。
病院が減るってことは、
- 倒産したか
- 病床数を減らして診療所にしたか
- 介護保険施設に転換したか
ってことなので、僕としては寂しい限りです。(笑)
ほんと、厳しい時代です・・・(ちょっと、話が脱線しましたね)
病院数は減り続けているが、院内保育施設は増え続けている
上記2つのグラフを組み合わせると、次のようになります。
(左軸が、院内保育施設数で、右軸が、病院数です)
2018年では、病院数「8,372施設」に対し、院内保育施設「2,867か所」ですので、「34.2%」の病院が、院内保育施設を持っていることになります。
結構、高い比率だなと僕は思いますが、どうですか?
ちなみに、
- 院内保育施設数
- 病院数
- 割合(院内保育施設設置)
を一覧にすると、次のようになります。
年 | 院内保育施設数 | 病院数 | 割合 |
2012 | 2,555 | 8,565 | 29.8% |
2013 | 2,667 | 8,540 | 31.2% |
2014 | 2,761 | 8,493 | 32.5% |
2015 | 2,811 | 8,480 | 33.1% |
2016 | 2,780 | 8,442 | 32.9% |
2017 | 2,813 | 8,412 | 33.4% |
2018 | 2,867 | 8,372 | 34.2% |
6年間で、割合が、約5%上がっています。
病院数が減少し、院内保育施設が増えていくという流れは、これからも続くでしょうから、院内保育施設設置割合は、もっと高くなっていくと思います。
まとめ
「院内保育室って、働きやすいっていうけど、あんまり求人が出てないでしょ?」
って人が多いですが、探してみると結構あるんです。(たしかに、一般の保育園と比べると少ないですが・・・)
事実、うちの保育室でも、なかなか保育士さんからの応募がいただけなくて、人材確保に必死ですし。
もし、あなたが院内保育に興味があり、「ちょっと、働いてみようかな~」と思っているなら、ぜひ、色々な事業所(病院など)をチェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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