サービス残業って、悪です!!
これは、職員にとっては、もちろんのことですが、経営者にとっても悪です!!
この記事では、サービス残業を容認することが、どれだけ組織にとって「マイナス」になるかについて、まとめています。
サービス残業を強いられている職員さん、もしくは、サービス残業をなくしたいと考えている経営者(マネージャー)さんに読んでいただけると嬉しいです。
経営者にとって「サービス残業」が悪である理由
僕が考える理由は、たった1つです。
それは、
「サービス残業する人は、評価が高い(褒められる)という企業文化が醸成される」
です。
普通に考えば、残業代を払わずに、職員を働かせることができれば、経営者とすれば嬉しい限りでしょう。
じゃあ、「なんで経営者にとって、サービス残業が悪なのか?」について、順に説明していきます。
なんで、定時で帰らないの?
あなたの職場に、こんな職員はいませんか?
- 「残業しなくていいよ」って言っているのに、「キリの良い所までやりたいから」って勝手に残っている職員
- 「家に帰ってもやることないから、残業していきます」っていう職員
- 根本的に、仕事が好き!!
もし、こういう職員がいるなら、全員きっちり定時で帰らせてください!!
「本人の都合で勝手に残ってるんだから、残業代も出さないし、自由にすればいい」という容認は止めてください。
最終的に、他の職員にすっごく悪影響が出ます!!(断言します)
なお、こういう職員が「きっかけ」となり、「サービス残業する人は評価が高い」という企業文化が醸成されていっちゃうんです。
職員は、2つのタイプがいることを理解しよう
人の価値観は様々です。
ですので、物事の受取りかたも色々です。
結果、「なんで、そんな風に捉えちゃうのかな・・・」ってことが、普通に起こります。
そして、そんな「人の価値観は様々」を前提として、職員をざっくり2つに分けていきます。
サービス残業があたりまえの人(タイプ1)
まず1つは、サービス残業があたりまえだと思っている人です。
このタイプは、割と年配の人に多いです。
そして、内心こんな風に思っています。
「たかが、30分ぐらい残業なんかつけるなよ~」
「朝は、早く来て、仕事の準備をするのが普通でしょ」
「上司より先に、帰るなんて考えられない」
「遅くまで残っている人は、頑張っている人」
サービス残業を認めない人(タイプ2)
もう1つは、サービス残業を認めない人です。
こっちは、割と若い人に多いです。
こっちのタイプの内心は、
「5分だって、残業代を払えよ~」
「なんで、遅刻しないで出勤しているのに、来るの遅いよ~って、空気なの?」
「早く帰りたいのに、みんなが残っているから帰りづらいんだよ~」
「それって仕事が遅いから、残っているんでしょ!?」
って感じです。
この2つのタイプは、どの職場にも必ず存在します。
そして、この価値観の違いによって「企業文化」が歪んでいくのです。
マネージャー(上司)の心理と、職員の心理を理解する
一生懸命働いてくれる職員に対しては、経営者に限らず、直属の上司も、大切にしたいと思うはずです。
そして、それが上司の言葉や表情に表れます。
「いつも、遅くまで頑張ってるな!」
「残業申請しないのか?たまには、していいんだぞ~」
って感じで。
当然、このマネージャーの心理と行動については理解できるものですが、見る人によって捉え方が変わってしまいます。
例えば、タイプ1の人(サービス残業があたりまえの人)の場合では、
- サービス残業をすれば上司からの評価が上がる(褒められる)
- 遅くまで働くと、上司に気に入られる
と受取ります。
そして、結果的に「サービス残業で遅くまで残ろう!!(仕事がなくても)」となります。
次に、タイプ2(サービス残業を認めない人)の場合ですが、
- サービス残業をすると褒められる
- 残業申請すると、上司からの評価が下がる
と感じるはず。
そして、「残業申請はしづらいし、結局、サービス残業で残らないといけないなら、普段の仕事は手抜きでやろう!!」ってなります。
はい、ダメ組織の出来上がりーーーーー!!!(笑)
なお、こういう組織になっちゃうと、残業申請をすることが悪になります。
なぜなら、
「あの人、残業申請しているの?」
「みんな出してないのに、おかしいよね~」
ってなるからです。
つまり、「サービス残業」を完全に無くすには、マネージャーと職員の心理(価値観)を理解し、対策を講じる必要があるのです。
まとめ
ここで、「サービス残業する人の評価が高い」という企業文化がダメな理由をまとめておきます。
- 生産性が下がる
- 職員が疲弊する
- 労働基準監督署の是正勧告を受ける(職員からの申告により)
- 職員の口コミにより、組織(企業)イメージが低下する
- 新入社員が定着しない(すぐに辞めちゃう)
政府も、「働き方改革」に力をいれていることもあり、昔と今の「働き方」は、ガラッと変わっています。
「自分のあたりまえ(価値観)は、果たして現在も通じるのものなのか?」と、定期的に自問自答することが、自分が老害化してしまうことを防ぐ唯一の方法かもしれません。
ぜひ、「うちは、ちゃんとやっているから平気だよ~」と思わず、現場職員が感じている「違和感」を大切にし、労働環境の改善(組織改革)を繰り返してください。
それが、職員のためであり、ひいては組織のためになるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
【あわせて読みたい】
コメント