
「頑張って、薬剤師の資格を取ったのに、毎日の仕事がツラい」
「入職したばかりなのに、もう仕事を辞めたい・・・」
「他の新卒薬剤師は、どのくらいの時期に、どんな理由で辞めているのだろう?」
薬剤師として、希望を抱え、就職したのに、理想と現実のギャップに、「退職」や「転職」の文字が頭をよぎっている若手薬剤師さんは少なくありません。
でも、
「辞めたいけど、すぐに辞めたらキャリアに傷がつく?」
「自分は薬剤師に向いてないのかもしれない」
という不安もあり、「どうしたらいいのか?」と悩んでいることと思います。
まず最初に、病院の採用責任者として、はっきりとお伝えしておくと、薬剤師の世界において、「新卒1〜3年目での退職」は、決して珍しいことではないということです。
そして、「第二新卒薬剤師」の需要は高いです。
そこで、この記事では、厚生労働省の調査結果や現場の情報(経験則)から、新卒薬剤師の平均的な退職時期と退職理由を紹介します。
新卒薬剤師は、いつ辞めている?【平均的な退職時期】
「新卒で入った会社は、最低でも3年は働け」という言葉を聞いたことがあると思います。
でも、実際は、全くそんなことありません。
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」や医療・福祉分野の調査によると、医療業界全体で新卒3年以内の離職率は約30%〜35%前後で推移しています。
つまり、およそ3人に1人の新卒薬剤師が、3年以内に最初の職場を離職・転職しているのが実態です。
具体的な時期については、次のとおりです。
【新卒薬剤師の退職時期一覧】

退職時期には大きく分けて、「1年未満の早期離職(職場環境や人間関係の問題)」と、「3年目の節目(実績を作った上での転職)」の2つの大きな波が存在します。
なぜ、辞めたくなるのか?【新卒薬剤師の退職理由トップ6】
新卒薬剤師が離職する背景には、本人の適性などではなく、「入職前のイメージとの乖離(ミスマッチ)」が大きく関係しています。
主な退職理由は、次の6つです。
退職理由①:教育・フォロー体制の不足(放置や早期のワンオペ)
新卒1年目の退職理由で最も多いのが、教育体制に対するギャップです。
たとえば、
- 「研修充実」と聞いていたのに、現場は忙しすぎて放置される
- 指導担当(プリセプター)が忙しく、質問しづらい雰囲気がある
- 入職数ヶ月で「一人薬剤師(ワンオペ)」を任され、過剰な責任を負わされる
などです。
人手不足に悩む事業所に配属された場合、十分な知識や実務経験が定着しないまま、なんでも任されてしまい、プレッシャーから離職してしまうケースです。
退職理由②:配属ギャップ(配属先・勤務地のミスマッチ)
大手調剤薬局チェーンやドラッグストアで頻発するのが、いわゆる「配属ガチャ」の悩みです。
たとえば、
- 「自宅から通える範囲」と聞いていたのに、片道2時間以上の店舗や遠方へ配属された
- 調剤業務を希望していたのに、ドラッグストアで品出しやレジ打ちなどの雑務が大半を占める
- 配属された店舗の処方科目が偏っており、思い描いていた経験が積めない
などです。
入職前の説明や面接時の面談内容と、実際の配属先・業務内容があまりにも乖離している場合、職場に対する不信感もあり、長く働くことは難しくなります。
退職理由③:調剤過誤(ミス)のプレッシャーとメンタル不調
薬剤師は、「一歩間違えれば患者の健康や命に関わる」という極めて重い責任を負っています。
たとえば、
- 調剤ミスや疑義照会の誤りより、トラウマになって投薬や監査が怖くなる
- 先輩や管理薬剤師から厳しい叱責を受け、職場で精神的に追い詰められる
- 患者からの理不尽な暴言や長時間のクレーム対応で心が折れる
などです。
特に実務経験の少ない新卒薬剤師は、ミスの恐怖と精神的緊張が過度なストレスとなり、メンタルに不調をきたしやすい時期でもあります。
退職理由④:人間関係・閉鎖的な職場環境
調剤室や病院の薬剤科といった「限られた狭い空間」で働く薬剤師にとって、人間関係は働きやすさを左右する最も重要な要素です。
そのため、
- 教育係や管理薬剤師、お局さんとの相性が合わない
- 仕事がなかなか覚えられず、何度も同じことを聞けないため、職場で孤立してしまう
- 相談できる同年代がいないため、誰にも悩みを打ち明けられない
みたいなことが起こります。
小規模な事業所ほど逃げ場がないため、精神的摩耗から退職に至るケースです。
退職理由⑤:過酷な労働環境(残業・不規則なシフト・休日数)
ワークライフバランスの欠如も大きな理由です。
たとえば、
- 閉局後の薬歴管理が終わらず、毎日数時間のサービス残業や持ち帰り仕事が発生する
- ドラッグストアや面対応薬局で、夜遅いシフトや土日連続出勤が続き生活が乱れる
- 人手不足で希望休が取れず、有給休暇の消化もしづらい
などです。
体力的・精神的に限界を感じ、「この働き方を長く続けるのは無理だ」と判断する。
退職理由⑥:給与・昇給への不安と奨学金返済の重圧
入社2〜3年目の薬剤師が感じやすい理由です。
たとえば、
- 初任給は高く見えたが、その後の昇給額が少ない
- 月々の奨学金返済もあり、手取り額の少なさに将来的な不安を感じる
- より給料の高いドラッグストアや別業態へ移りたいと考える
などです。
自分の働きと経済性(給与)を比較し、転職によって給与条件を改善しようとする動きが生まれます。
業種別(病院・調剤薬局・ドラッグストア)に見る退職時期等の違い
同じ薬剤師であっても、就職した業種によって退職時期や理由に違いがあります。

このように、職種や組織規模によって抱える悩みの質がわかってきます。
あなたの悩みは、どの部分ですか?
「早期退職=キャリアの終わり」ではない理由
「新卒で入った会社を短期間で辞めると、次の転職で不利になる?」と不安を感じる必要はありません。
現在の薬剤師転職市場において、新卒1〜3年目の第二新卒・若手薬剤師に対する需要は、高い状況が続いています。
【若手薬剤師が転職市場で評価される理由】
- 基本的な薬学知識と国家資格を有している
- 前職の変な癖がついておらず、新しい職場のやり方に柔軟に馴染みやすい
- 長期的な育成を見据えた採用(ポテンシャル採用)が可能である
「教育体制が整っていない現場で潰れてしまう」よりも、「若いうちに自分に合った環境へ移り、着実に実務経験を積む」方が、中長期的なキャリアにとってプラスになります。
「4つのゆとり」がある職場を選ぼう
新卒薬剤師が早期退職したくなる理由(原因)は、次の「4つのゆとり」が欠如していることが多いです。
転職活動を行う際は、次の「4つのゆとり」が揃っているかどうか、チェックしましょう。
ゆとり①:人間のゆとり(風通しの良い人間関係)
【確認すべきポイント】
- 事業所の平均勤続年数は長いか?(離職率が高くないか?)
- 管理薬剤師の人柄や、チーム全体のコミュニケーション体制が整っているか?
- 急なシフト変更や休みのフォロー体制が組織として構築されているか?
ゆとり②:時間のゆとり(ワークライフバランス)
【確認すべきポイント】
- 月平均の残業時間は何時間か?(みなし残業で、誤魔化されていないか?)
- 有給休暇取得率はどのくらいか?また、連休取得は可能か?
- 遅番や当直の回数、休日出勤の有無とその振替休日取得状況は?
ゆとり③:業務のゆとり(適正な人員配置とシステム整備)
【確認すべきポイント】
- 薬剤師1人あたりの1日平均処方箋枚数は何枚か?(法定の基準値を超えてないか?)
- 自動調剤機器や監査システムなどの設備投資が積極的に行われているか?
- 業務マニュアルが整備され、役割分担が明確化されているか?
ゆとり④:制度のゆとり(評価と経営の安定性)
【確認すべきポイント】
- 昇給や賞与の評価軸が明文化されているか?(給与規定は整備されているか?)
- 住宅補助や退職金、各種手当の規程が整っているか?
- 職員に対し、財務状況(経営実績)の公表がされているか?
「4つのゆとり」がある職場を探すのは難しい!?
「よし、それなら、4つのゆとりが揃った職場を探そう!」と思ったとしても、個人で見つけるのは、非常に困難です。
理由は、とてもシンプルで、「離職率が低く、薬剤師が辞めない働きやすい職場」は、そもそも、職員が辞めないため、求人を出す必要がないからです。
そのため、求人自体が非常に少ないのです。
とはいえ、どんなに良い職場であっても、「職員が全く辞めない」というのはありえません。
産休や育休、家族の転勤、配偶者の転居といった、「どうしようもない理由」によって、退職者が出たり、増員が必要になったりするタイミングは必ず存在します。
しかし、そうした募集であっても、一般の求人サイトやハローワークなどに求人が掲載されることは、ほぼありません。
理由としては、採用側が、「信頼できる人に来てもらいたい」「無駄な採用コストをかけたくない」などと考えているため、薬剤師専門の転職エージェント(人材紹介サービス)などを活用することが多いからです。
転職エージェントを活用する場合は、求人が公開されないことが多いため、一般的な求人サイトなどには掲載されなくなります。
そのため、「離職率が低く、薬剤師が辞めない働きやすい職場」という好条件の優良求人は、その大半が一般には出回らない「非公開求人」として扱われます。
つまり、自分で転職サイトを眺めているだけでは、そもそも「4つのゆとりが揃った職場」の求人に出会うこと自体が難しいのです。
だからこそ、一般には出回らない「非公開求人」に出会うために、「薬剤師専門の転職エージェント」を活用することが不可欠になります。
「4つのゆとり」がある職場は、「薬剤師専門の転職エージェント」を活用して探す
職場の人間関係や雰囲気は、求人票の条件(給与や勤務地等)だけではわかりません。
そのため、「実際の職場のリアルな裏側」を事前に把握することが不可欠です。
でも、個人で求人に応募する場合、面接や短時間の見学だけで「本当の人間関係や薬局長や管理薬剤師の人柄」などを見抜くことは、ほぼ不可能です。
そこで、多く活用されているのが、「薬剤師専門の転職エージェント」です。
そして、薬剤師専門の転職エージェントの中でも、特に、オススメなのが、メディカルリソースが運営する薬剤師専門の転職エージェント「ファルマスタッフ
」になります。
「ファルマスタッフ」には、他の転職エージェントと異なる、薬剤師の悩みを解決するための次のような「3つの強み」が存在します。
強み①:担当者が「直接足を運んで取材」しているから、人間関係の裏側までわかる
転職で最も怖いのが、「人間関係のミスマッチ」です。
求人票に「アットホームな職場です」と書かれていても、実際の雰囲気は入社してみないと分からないことがほとんどです。
でも、ファルマスタッフのキャリアコンサルタントは、紹介する事業所(調剤薬局や病院など)に実際に直接足を運び、現場の雰囲気や職場の人間関係、薬局長や管理薬剤師の人柄、混雑時のバタバタ感などを直接取材しています。
つまり、
- 管理薬剤師の性格や指導方針はどんな感じか?
- スタッフ間の関係性や職場の雰囲気はどんな感じか
- 過去に離職した人の本当の理由は何か?
など、求人票には決して載らない「職場の空気感」を事前に共有してもらえるため、人間関係の悪さに悩まされない職場選びが可能になります。
強み②:日本調剤グループのノウハウを凝縮!安全性の高い「調剤体制・設備」が揃う職場が見つかる
「調剤ミスを起こしたら…」などの日々の不安から抜け出すには、薬剤師個人の注意力だけに頼るのではなく、「ミスを防ぐ仕組み(調剤機器や鑑査システム)が整っている職場」を選ぶことが不可欠です。
ファルマスタッフは、大手調剤薬局チェーンである「日本調剤」のグループ企業です。
そのため、調剤薬局の業務プロセスや安全管理に対する知見が極めて深く、自社で教育・研修事業も手掛けています。
薬剤業務の知見が深いということもあり、
- 監査システムが整備されているか?
- 監査や疑義照会のダブルチェック体制が、マニュアル化されているか?
- ブランクや経験不足があっても、サポートしてもらえる研修体制があるか?
などをしっかりと確認したうえで、求人を紹介してくれるため、精神的負担を減少させ、安心して業務に集中できる環境を手に入れることができます。
強み③:調剤薬局の求人数が業界トップクラス!「ワンオペなし・残業少なめ」の厳選求人
「人手不足でいつもギリギリ」「毎日2時間の残業」といった過酷な環境を打破するには、絶対的な「求人数の多さ」が必要です。
選択肢が少ないと、妥協した条件で転職することになってしまうからです。
ファルマスタッフは、調剤薬局の求人数が業界トップクラスです。
そのため、
- 処方箋枚数に対して薬剤師数が適正に配置されている
- ワンオペ体制なし
- 残業月10時間以内
- 年間休日120日以上
- 年収600万円以上
などといった厳密な希望条件を設定しても、十分な数の求人を紹介(提案)してもらえます。
さらに、正社員だけでなく「派遣」や「パート」など、自分のライフスタイルに合わせた多様な働き方ができる職場探しも可能です。
ファルマスタッフ利用の流れ【登録から入社までの4ステップ】
ファルマスタッフのサポートをフル活用し、後悔のない転職を成功させるための流れは非常にシンプルです。

- 無料会員登録(約1分)
スマホやパソコンから、1分程度で入力完了します。
現時点で「すぐに転職するか決めていない」「まずは相談だけしたい」という状態でも全く問題ありません。 - キャリアコンサルタントとのヒアリング(対面・オンライン・電話)
希望条件や希望する働き方を伝えます。
また、現在の職場で抱えている悩みなどがあれば(人間関係、業務量、調剤ミスの不安など)を正直に伝えておきましょう。
ファルマスタッフは、「じっくり話を聞いてくれる」姿勢に定評があるため、漠然としたイメージや、まとまっていない気持ちを話すことで、次の職場のイメージが固まっていきます。 - 求人の紹介と店舗見学
コンサルタントが現地取材した情報をもとに、内部事情まで把握された求人が提案されます。
気になった事業所は、事前見学を希望することも可能です。 - 条件交渉と入職サポート
自分では言い出しにくい「給与面の交渉」や「残業時間・勤務日数の調整」も、すべてキャリアコンサルタントが代わりに行ってくれます。
円満退職のアドバイスまで、一貫してサポートしてもらえます。
【関連記事】
こちらの記事で、他社との比較を含め、さらに詳しく、「薬剤師専門の転職エージェント(ファルマスタッフ)が、なぜ、オススメなのか?」についてまとめています。
ぜひ、チェックしてみてください。
【2026年最新】ファルマスタッフは最悪?病院事務長が教える薬剤師転職の裏側とリアルな評判・口コミ

まとめ:あなたが安心して働き続けられる「場所」を見つけよう
頑張って取得した「薬剤師」という資格。
だからこそ、最初の職場が合わなかったからといって、悲観する必要はありません。
新卒薬剤師が抱える悩みには、「教育体制の不足や配属ギャップ」、「過酷な勤務条件」といった、個人の努力だけでは解決できない構造的な環境要因が大きく影響しています。
大切なのは、「ツラい環境で耐え続けること」ではなく、「自分が安心して、長く働き続けられる環境へ身を置くこと」です。
「新卒で辞めたら次の行き場がないかもしれない・・・」なんて、不安を感じる必要はありません。
第二新卒という立場は、決してマイナスではなく、新しいスタートを切るための絶好のチャンスです。
無理(我慢)をして、心をすり減らしてしまう前に、転職エージェント(キャリアコンサルタント)の無料相談などを活用しながら、自分らしく働ける場所を探してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
【あわせて読みたい】

コメント