記事内に広告が含まれています

「すぐ、カッとなる人」は損してる!?知性と信頼を同時にもたらす7つの法則

スポンサーリンク

フィードバック、笑顔、報告、相談

「会議でうまく意見が言えない」

「伝えたいことがまとまらず、結局何も話せない」

「つい感情的になって、人間関係をこじらせてしまう」

 

もし、あなたがそう感じているなら、それはあなたの話し方に問題があるわけではありません。

原因は、話す前の「考え方」にあるのかもしれません。

 

どれだけ素晴らしい言葉を並べても、論理が破綻していたり、相手への配慮が欠けていたりすれば、あなたの話は誰にも響きません。

反対に、口下手でも、話す前にしっかりと考えている人は、周囲から「頭がいい」「信頼できる」と一目置かれます。

 

そこで、この記事では、書籍「頭のいい人が話す前に考えていること」から、知性と信頼を同時に手に入れるためのヒントを紹介します。

話し方の本質は「言葉」ではなく「思考」だった

私たちは、

「もっとうまく話せるようになりたい」

「滑舌を良くしなければ」

といった、話し方のテクニックにばかり意識を向けてしまいがちです。

 

しかし、本当に重要なのは、話すことそのものではなく、話す前の「思考」と「準備」です。

 

書籍「頭のいい人が話す前に考えていること」では、「コミュニケーション能力」とは、単に流暢に話すスキルではなく、相手を想像し、考えを整理し、信頼関係を築くための総合的な知性であると指摘してます。

知性と信頼を同時にもたらす7つの黄金のルール

1.とにかく「反応」するな

あなたは、仕事でミスを指摘されたとき、つい言い訳をしてしまったり、プライベートで嫌なことを言われて、衝動的に反論してしまったりすることはありませんか?

怒りや焦りといった感情に任せて「反応」してしまうと、人は途端に頭が悪くなります。

冷静さを失い、論理的な思考ができなくなり、的外れな発言や行動をしてしまいがちです。

 

頭のいい人は、感情的な自分を客観視し、衝動的な反応を抑えます。

冷静になるための具体的な方法は、つぎの2つです。

  • すぐに口を開かず、一呼吸置く
  • 相手がどう反応するか、いくつか案を考えて比較検討する

 

感情に支配されず、「思考」で行動する習慣を身につけることで、あなたは常に冷静で、賢明な判断ができるようになります。

2.頭のよさは「他人」が決める

「自分は頭がいい」といくら自認していても、他者から理解されなければ、その知性は社会では活かされません。

頭のよさを測る基準は、「どれだけ多くの人がその人を『頭がいい』と認識しているか」で決まります。

 

つまり、知性とは、相手に理解されて初めて価値を持つものなのです。

もしあなたの話が理解されないなら、それは相手の理解力の問題ではなく、あなたの伝え方に工夫が足りないと考えましょう。

 

そして、この考え方の根幹にあるのが、「社会的知性(SQ)」です。

社会的知性とは、相手が何を求めているか、何を考えているかを想像する力。

社会で活躍する人は、この社会的知性を優先して磨き、その後に学校で学んだ知識を応用して実践しているのです。

 

論理的思考がなぜ重要なのか。

それは、立場も価値観も違う他者と、考えを共有するために必要だからです。

3.人はちゃんと考えて「くれてる」人を信用する

あなたが誰かに相談をするとき、ただ話を聞いてくれる人よりも、真剣に耳を傾け、一緒に考えてくれる人の方が信頼できますよね。

頭のいい人は、相手の言葉の裏にある感情や意図を読み取り、「この人は自分のために、ちゃんと考えてくれている」と感じさせる話し方をします。

この「考えてくれている」という感覚が、相手の信頼を築く上で最も重要なのです。

4.人と闘うな、「課題」と戦え

頭のいい人は、論破することを目的としません。

なぜなら、相手を論破しても、相手が心から納得して行動を変えることはほとんどないからです。

むしろ、恨みを買ったり、その後の人間関係をこじらせたりするリスクの方が大きいのです。

 

たとえば、クレーム対応の場面。

感情的になっている顧客を論破しようとするのではなく、その不満の本質を捉え、一緒に解決策を考えようとする姿勢が大切です。

 

「人」ではなく、共通の「課題」と向き合うことで、建設的な議論が生まれ、信頼関係を築くことができます。

5.伝わらないのは、話し方ではなく「考え」が足りないせい

「コミュニケーション能力が高い」と聞くと、おしゃべり上手な人を想像するかもしれません。

しかし、本当に信頼される人は、むしろ積極的に沈黙します。

 

なぜなら、相手に伝わらない原因は、話し方が悪いのではなく、話す前の「考え」が浅いからだと知っているからです。

論理が破綻していたり、要点がまとまっていなかったりする話は、どんなに流暢に話しても相手には伝わりません。

まずは、自分の考えを徹底的に深掘りし、整理する時間を設けましょう。

6.知識は「だれか」のために使って、初めて知性となる

あなたは、誰かに自慢げに知識をひけらかした経験はありませんか?

頭のいい人は、「賢いふり」ではなく、「知らないふり」をします。

相手の話を遮って、自分の知識を披露するようなことはしません。

 

なぜなら、知識はただ披露するだけでは意味がなく、誰かの課題を解決するために使って初めて、知性となるからです。

相手が何を求めているのかを深く考えず、安易にアドバイスをすることは、かえって相手の成長機会を奪うことにもつながります。

 

「一緒に考えて、自分で気づいてもらう」というスタンスで、相手の背中をそっと押してあげる。

この行動こそが、本物の知性であり、信頼を築くことにつながります。

7.承認欲求を「満たす」側に回れ

私たちは誰しも「認められたい」という承認欲求を持っています。

しかし、その欲求を満たそうと、過剰にアピールしたり、自慢話をしたりすることは、かえって周囲からの信頼を失う原因になります。

 

頭のいい人は、自分の承認欲求を自分でコントロールし、むしろ他者の承認欲求を満たす側に回ります。

相手の話を真剣に聞き、共感し、適度に褒める。

 

こうした行動は、相手に「この人と話すと気持ちがいい」と感じさせ、あなたの存在価値を自然に高めてくれるのです。

一気に頭のいい人になる5つの思考法

ここからは、上記「黄金ルール」を実践するための具体的な「思考法」を解説します。

客観視の思考法「バカに見える話し方をやめる」

「あの人は頭がいいね」と言われる人は、自分の意見を盲信せず、常に物事を客観的にとらえようとします。

客観視ができないと、人は「確証バイアス」に陥りがちです。

確証バイアスとは、自分の都合のいい情報ばかりを集め、都合の悪い情報は無視してしまう傾向のこと。

これは、「人は見たい世界しか見ない」という人間の本能的な癖です。

このバイアスに陥らないためには、「自分の意見と真逆の意見も調べる」習慣をつけましょう。

また、「話が浅い人」は、つぎの3つの特徴を持っています。

  • 根拠が薄い(「なんとなくそう思う」で終わる)
  • 言葉の意味・定義をよく考えず使う(「DX」「イノベーション」といった横文字を安易に使う)
  • 成り立ちを知らない(なぜその事象が起こったのか、歴史的な経緯を知らない)

 

これらの点を意識するだけで、あなたの話は格段に説得力を増します。

整理の思考法「なぜ、頭のいい人の話はわかりやすいのか?」

頭のいい人の話は、なぜあんなに分かりやすいのでしょうか。

それは、話す前に「徹底的に整理する」時間をとっているからです。

話す前に、まず「物事の本質」を理解することに時間を使いましょう。

物事の本質を理解しているとは、「整理されている」と同義です。

 

そして、整理された考えは、結論から話すことで、さらに分かりやすくなります。

結論とは、「相手が最も聞きたいであろう話」です。

相手に「聞くスイッチ」を入れさせるために、まずは一番重要なことから伝えましょう。

傾聴の思考法「ちゃんと考える前に、ちゃんと聞こう」

信頼される人は、自分が話すことよりも、相手の話を聞くことに比重を置きます。

「話を聞ける人」になるためには、つぎの5つのポイントを意識しましょう。

  1. 肯定も否定もしない、相手を評価しない
  2. 意見を安易に言わない(まずは相手の話をすべて引き出す)
  3. 話が途切れたら、むしろ沈黙する
  4. 自分の好奇心を総動員する(相手の話がつまらないと感じるのは、自分の好奇心が足りない証拠)
  5. 「相手は私に何を言ってほしいのか?」を考える(褒められたい?共感してほしい?解決策がほしい?)

 

相手の話を整理しながら聞くことで、アドバイスをするのではなく、相手の考えを「交通整理」して、意思決定を助けることができるようになります。

質問の思考法「深く聞く技術と教わる技術」

頭のいい人は、質問が上手です。

グーグルが面接で使う質問手法のように、状況、行動、成果を分解して具体的に質問することで、相手からより深い情報を引き出すことができます。

 

また、人に何かを教わる際にも、質問の仕方は重要です。

  • 一度に1つのことしか聞かない
  • 質問の目的を知らせる
  • 今までにやったことを細大もらさず伝える

この3つを意識するだけで、あなたは「教わり上手」になり、周囲からの協力を得やすくなります。

言語化の思考法「最後に言葉にしてインパクトを残す」

言語化能力が高い人は、物事を有利に進めることができます。

ここで重要なのが、「コミュニケーションコスト」を意識することです。

メールは自分に言語化の労力がかかりますが、電話は相手にそのコストを払わせることになります。

 

頭のいい人は、自ら言語化のコストを払うことをいとわず、相手が理解しやすいように、整理された言葉でコミュニケーションをとります。

思考を言葉にする「言語化」の質が、アウトプットの質を決めます。

日頃から、自分の考えを正確な言葉で表現する練習をすることで、あなたの話はより力強さを増すでしょう。

まとめ

ここで、「知性と信頼を同時に手に入れるためのポイント(行動・意識)」について、おさらいです。

【ステップ1:まずは「感情」をコントロールする】

  • 衝動的に反応するのをやめ、一呼吸置く習慣をつける
  • 怒りや焦りを感じたときは、あえて沈黙する

 

【ステップ2:自分の「思考」を深掘りする】

  • 「なぜそう思うのか?」と自問自答し、根拠を明確にする
  • 自分の意見と真逆の意見も調べてみる
  • 言葉の定義を意識し、浅い横文字を使わない

 

【ステップ3:相手への「想像力」を鍛える】

  • 相手が何を求めているのか、常に考える
  • 相手の話を最後まで聞き、安易にアドバイスをしない
  • 「この人は自分のために考えてくれている」と思わせる振る舞いを意識する

 

上記の3つのステップ(行動)により、あなたは自然と「コミュニケーションコストの低い人」になっていきます。

そして、その結果、周囲から「頭がいい」「話が分かりやすい」「この人と話すと気持ちがいい」と評価されるようになっていくと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

【あわせて読みたい】

人財
スポンサーリンク
こう

医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

こうをフォローする
よろしければシェアお願いします
こうをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました