サラリーマン(会社員)をしていると、
「上司の言動、指示、判断に疑問や違和感を感じる」
ってことがあると思います。
僕も、15年以上のサラリーマン生活の中で、数えきれないぐらいの疑問や違和感を感じてきました。
それは、大きなものから小さなものまで様々です。
特に、印象的(衝撃的)で、今でも、はっきり覚えているのは、
- お前が出産するわけでもないのに、仕事を休む必要あるのか?(奥さんの出産を控えている職員に対し)
- 黙って、言うこと聞いてればいいんだよ(仕事の提案をしようとして)
- 部下が、俺より仕事ができるようになったら、俺がいらなくなっちゃうだろ
- すべて報告しろ!!(細かいことを含めて)
という4つです。(当時、僕は、聞いた瞬間に、耳を疑いました・・・)
そんなとき、社会人経験のなかった頃の僕は、
- 会社(組織)って、こういうものなのかな?
- 上司の決定には、従うしかないよね
- 仕事なんだから、しょうがいない・・・
と自分を無理やり納得させていました。
でも、あるとき、
「やっぱ、おかしくない!?」
って思い、マネジメントに関する本や色々な経営者さんの本を読みまくったんです。(多い時で、毎月12~15冊ぐらい読んでいました)
そして、次のことに気づきました。
- 上司が正しいわけじゃない
- 上司が優秀なわけじゃない
- 上司の価値観がすべてじゃない
- 会社の中だけで物事を考えると、視野が狭くなりすぎる
- いい上司に出会える確率は低い
そして、上司との関り方や上司というのものの捉え方を変えました。
具体的には、
- ヤバい上司とは、極力距離を取り、接触しないようにし、反面教師として学ぶ
- 「自分の仕事を進めるために、上司をどう使えばいいか?」と考えるようにした
という2つです。(ちょっと、性格悪いかな?とも思いますが・・・)
すると、だいぶ働くのが楽になりました。
そこで、この記事では、
「上司に疑問や違和感を感じたときにオススメのビジネス本」
を紹介します。
上司との関り方で、悩んでいる人に読んでいただけると嬉しいです。
上司に疑問や違和感を感じたときにオススメの「ビジネス本」
僕が実際に読んで、すっごく良かった5冊を紹介します。
- 部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書
- シンプルだけれど重要なリーダーの仕事
- リーダーのための経営心理学(人を動かし導く50の心の性質)
- 人を動かす
- ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則
それでは、1つずつ説明していきます。
部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書
まずは、ライフネット生命創業者 出口治明さん(現在は、立命館アジア太平洋大学学長)の書籍です。
この本は、マネジメント系の本としては、僕が初めて読んだもので、上司というもの「あたりまえ」を完全に壊してくれるものでした。
たとえば、
- 報告・連絡・相談は、上司が部下に行うもの
- 部下全員に60点を取らせることが上司の務め
- 万能な人材など存在しない(部下の短所は、ほおっておく)
- 褒めると叱るの割合は、「3(褒める):1(叱る)」が良い
などなど。
特に、「報告・連絡・相談は上司が部下に行うもの」については、完全に考え方がひっくり返りました。
それまでは、「報告は、部下がするもの」と思っていましたので・・・
そして、「報告されないのは、自分が悪い」という意識を持つようになり、「いつでも、報告や相談をしてもらいやすい空気」を作っておくことが、上司の大切な仕事なんだと気づかされました。
また、この本は、普段、ビジネス書を読まない人にも、かなり読みやすく書かれているのもオススメポイントです。
ぜひ、読んでみてください。
【関連記事】
シンプルだけれど重要なリーダーの仕事
次は、管理職や経営層を中心にリーダー育成を行っている、守屋智敬さんの書籍です。
この本からは、リーダーとして、一緒に働くメンバーからの「信頼」がどれだけ大切かを学びました。
たとえば、
- 上下ではなく、対等な関係を目指す(上から目線は悪の根源)
- 価値観の違いを大切にする(意見は違って当然、違うことはいいこと)
- 自分の「よかれ」を押し付けない
- 有難うの反対は、「あたりまえ」であり、あたりまえと思うと、感謝の気持ちは生まれない
- 人を使うという発想から、「人を活かす」という発想へ
などです。
職員さんの価値観が多様化している現在は、メンバーの感情に寄り添える「共感型リーダー」でなければならないと思います。
そういう意味では、最強の本です。
ぜひ、読んでみてください。
リーダーのための経営心理学(人を動かし導く50の心の性質)
続いては、公認会計士、税理士、心理カウンセラーである、藤田耕司さんの書籍です。
マネジメントって、突き詰めていくと、
「人(メンバー)に動いていただくもの」
だと思います。
そして、人に気持ちよく動いていただくためには、人を学び、人の心の性質を知る(深める)必要があると思います。
この本は、リーダーやマネージャーとして、知っておくべき人間心理を学ぶことができます。
たとえば、
- 信頼できない相手から言われた言葉には聞く耳を持たない(何を伝えるかの前に、誰が伝えるか)
- マズローの欲求段階説を進化させた「ERG理論」
- 「認められたい」という欲求
- 「成長したい」という欲求
- 人望をもたらす3つの一貫性「一貫性の法則」
などです。
「なんで、この上司は、職員のモチベーションが下がることしか言えないんだろう・・・」
って思っている人にオススメだと思います。
「この上司は、なぜヤバいのか?」がわかるかもしれませんので。(笑)
人を動かす
次は、言わずと知れた不朽の名作であり、世界的・歴史的ベストセラーな1冊です。
日本だけでも、500万部以上売れてるみたいですね。(凄すぎ)
この本は、人に悩むすべての方にオススメの人間関係の原則(本質)が学べる本です。
なお、選択肢はありません。
「読む」一択です!!
ぜひ、読んでみてください。(文庫版もあるので、安く買えますよ~)
ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則
最後は、世界有数の超一流企業を比較・分析し、「飛躍するための成功法則」をまとめた1冊です。
この本からは、世界トップレベルのリーダーシップが学べます。
たとえば、
- 「何をすべきか」ではなく、「誰を選ぶか」から始める
- 「1人の天才を、千人で支える」方式はとらない
- 人ではなく、システムを管理する(規律の文化)
- 驚くほどの謙虚さを持ち、「われわれは素晴らしい人たちに恵まれた」と自分中心に考えない
- 従業員の意欲を挫かないようにするにはどうすれば良いかを考える
などです。
ただ、かなり分厚い本のため、紹介したのは、ほんの一部分に過ぎませんので、興味あれば、ぜひ、読んでみてください。
分厚さに圧倒されちゃいますが、読み始めちゃうと、内容に引き込まれて、ガンガン読めちゃうと思いますよ。
まとめ
以前、「本を読むと、ストレス軽減につながる」という調査(研究)結果を読んだことがありますが、ほんと、その通りだな~と思っています。
なので、僕は、仕事で悩んだりしたときなど、本屋に寄って、「ボー」っと本棚を眺めることにしています。
すると、結構な確率で、「そのときに必要な本」に出会えたりしますので、アタマや心のモヤモヤを軽減できたり、気分転換をすることができます。
そういう意味では、本って、癒し効果が高いんですよね~
ある程度の即効性もありますし。
ただ、なかには、「本、読めないんだね~」という人がいますが、そういう人でも、とりあえず、1冊読んでみることをオススメします。
僕もそうでしたが、1冊読んでみると、どんどん次が読みたくなると思いますので。(読まず嫌いはもったいないです)
ぜひ、あなたも、ストレス解消を含め、本を読んでみてはいかがでしょうか。
なお、今回紹介したビジネス本は、次の5冊です。(ほんと、オススメです)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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