個人事業主などの事業を行っている人が、10万円以上の建物や設備、機器や備品、車両やパソコンなどの資産を購入した場合、原則として、減価償却が必要となります。
で、この減価償却なんですが、計算がすっごく面倒じゃないですか?
償却方式も色々あるし。
そこで、「減価償却費を自動計算し、固定資産台帳を作成するエクセルファイル」をつくってみましたので紹介します。
使っていただけそうなら、ご活用ください。
固定資産台帳・減価償却費算出表(平成19年4月1日以後取得分用)
「固定資産台帳・減価償却費算出表」は、3種類のシートに分かれています。
【シート1】
【シート2】
【シート3】
【無料ダウンロード(エクセル)】
⇒gennkasyoukyakuhi-sannsyutuhyou
固定資産台帳・減価償却費算出表の使い方
使い方は、すっごく簡単で「黄色のセル(項目)」に
- 資産の名称
- 購入日(使用開始日)
- 取得価額
- 耐用年数
- 初年度使用月数
を入力(選択)するだけです。
入力すると、
- 年数
- 期首帳簿価額
- 償却額
- 期末帳簿価額
が自動で計算(表示)されます。
定額法の償却率(シート1)
このシートは、入力箇所はありません。
定額法における、耐用年数に応じた「償却率」が一覧になっています。
固定資産台帳【減価償却:定額法】(シート2)
「定額法」で、減価償却費を計算するときに使用します。
入力(選択)箇所は、次の5つです。
- 資産の名称
- 購入日(使用開始日)
- 取得価額
- 耐用年数
- 初年度使用月数
耐用年数と初年度使用月数については、プルダウンにしてあります。
こんな感じです。
ちなみに、定額法(平成19年4月1日以後取得分)による減価償却費の計算方法は、次のようになっています。
出典:国税庁「令和4年分白色申告者の決算の手引き(一般用)」
固定資産台帳【減価償却:3年一括償却(個人事業主用)】(シート3)
「3年一括償却(個人事業主用)」で、減価償却費を計算するときに使用します。
入力箇所は、次の3つです。
- 資産の名称
- 購入日(使用開始日)
- 取得価額
耐用年数については、「シート2」と同様に、プルダウンにしてあります。
ちなみに、「3年一括償却」とは、取得価額が10万円以上20万円未満の減価償却資産について、その使用した年以後3年間に、取得価額の3分の1ずつを必要経費にする償却方法です。
固定資産台帳・減価償却費算出表の計算例(定額法・3年一括償却)
実際に計算してみます。
【計算例1(定額法)】
【計算例2(3年一括償却)】
計算された表が、そのまま固定資産台帳になります。
減価償却資産ごとに、シートを分けて作成しておけば、確定申告の際に「収支内訳書」などに書き写すだけなので、楽々です。
【関連記事】
「収支内訳書や帳簿の作成がたいへん・・・」という人は、こちらの記事で、収支内訳書の作成を簡単にするエクセルファイルがダウンロード(無料)できます。
⇒収支内訳書の作成を簡単にするエクセルファイルの紹介【確定申告・白色申告者用】
主な減価償却資産の耐用年数
参考までに、主な減価償却資産の耐用年数を載せておきます。
国税庁「令和4年分白色申告者の決算の手引き(一般用)」からの引用です。
建物
建物附属設備
車両・運搬具
工具
器具・備品
機械・装置
無形減価償却資産
まとめ
ここで、「固定資産台帳・減価償却費算出表の特徴」について、まとめておきます。
- 使い方が簡単(黄色のセルの項目に入力するだけ)
- 固定資産台帳も同時に作成
- 「3年一括償却」の計算ができる
- 自動計算された結果は、確定申告の「収支内訳書」などにそのまま書き写せる(入力できる)
減価償却費の計算を間違って申告しちゃうと、修正するのも手間なんで、計算ミスをしてないかの確認のためにも「固定資産台帳・減価償却費算出表(エクセル)」を活用してみてください。
ちなみに、もっと簡単に減価償却費の計算をしたいとか、確定申告を終わらせたいという人は、専用ソフト「やよいの白色申告オンライン 」を試してみてください。
減価償却費の自動計算を含め、すべての機能が、ずっと無料で使えるので、オススメです。
使い方も簡単なので、直感的に操作できますよ。
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