この記事では、年末調整における、
- 生命保険料控除額
- 地震保険料控除額
を自動計算し、「保険料控除申告書」の記入を簡単にする「エクセルファイル」を紹介しています。
こんな人に使ってもらえると嬉しいです。
- 仕事で年末調整を担当している人
- 仕事で「保険料控除申告書」を何枚も確認する人
- 保険料控除の計算が面倒な人
- そもそも、保険料控除の計算がわからない人
年末調整 保険料控除額算出表
こんな感じの表にしています。
使い方は、すっごく簡単で「黄色のセル」に保険料の申告額を入力するだけです。
あとは、すべて自動で計算してくれます。
エクセルファイルのダウンロード(無料)
「年末調整 保険料控除額算出表」ダウンロード
なお、ダウンロードしたエクセルファイルは、末尾が「2018」となっていますが、2024年分の計算にそのまま利用できます。
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「配偶者控除等申告書の記入も簡単にできないの?」という人は、こちらの記事を。
「年末調整 保険料控除額算出表」で自動計算できる所(項目)
給与所得者の保険料控除申告書
まずは、保険料控除申告書の全体の様式です。
赤く囲った部分が、「年末調整 保険料控除額算出表」で計算する、
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
部分となります。
生命保険料控除(拡大図)
赤く囲った部分が、記入箇所です。
地震保険料控除(拡大図)
赤く囲った部分が、記入箇所です。
年末調整 保険料控除額算出表の使い方
生命保険料控除
使い方は、ほんと簡単です。
「新保険料」と「旧保険料」に分けて、黄色のセルに保険料の申告額を入力するだけです。
こんな感じで。
すると「給与所得者の保険料控除申告書(生命保険料控除)」欄の
- A~E
- ①~⑥
- イ~ハ
- イ+ロ+ハ(生命保険料控除額合計)
がすべて自動計算されます。
地震保険料控除
地震保険料控除の場合は、「地震」と「旧長期」を分けて、黄色のセルに保険料の申告額を入力すれば、控除額まで自動計算してくれます。
「給与所得者の保険料控除申告書」と「年末調整 保険料控除額算出表」の記号はあわせてあります。
「保険料控除申告書」を記入するときは、自動計算された数字をそのまま書き写すだけです。
年末調整担当者の強い味方「マクロで入力箇所をすべてリセット」
「年末調整 保険料控除額算出表」は、入力箇所(黄色のセル)をリセットする、マクロの設定がしてあります。
仕事などで何枚も「保険料控除申告書」を確認するときに、すっごく便利です。
ぜひ、活用してみてください。
操作方法は、「ctrlを押しながら、dボタンを押す」です。
マクロの実行がブロックされた場合の対処方法
ダウンロードした「年末調整 保険料控除額算出表」で、次のような表示(エラー)が出ることがあります。(ダウンロードした環境によるみたいです)
その場合は、次の手順で設定を変えてください。
すると、マクロが実行できるようになります。
【設定手順】
- 「年末調整 保険料控除額算出表」のファイルを右クリックして、プロパティを開く
- 全体タブのセキュリティの項目で、「許可する」をチェックする
- 最後に、「適用ボタン」を押す
こんな感じです。
「保険料控除額算出表」は、「保険料控除申告書」の確認が面倒過ぎたからつくった
僕は、仕事柄、毎年300~400人の「保険料控除申告書」の確認しています。
もちろん、計算間違いがないかどうかも含めてすべてです。
でも、この確認作業って、かなりの負担なんですよね・・・
そもそも保険料控除額の計算が複雑なうえ、新保険料と旧保険料で計算式が変わりますし。
また、年末調整の手続きということで、かなり限られた時間で確認を行わなければなりません。
そこで、仕事の負担を少しでも減らしたくて、このファイルをつくってみました。
自分で言うのもなんですが、このファイルのおかげで、かなり楽になりましたよ。(確認ミスも減りますし)
まとめ
ここで、「年末調整 保険料控除額算出表」の特徴をまとめておきます。
- 保険料の申告額を入力するだけで、保険料控除額を自動計算
- 保険料控除申告書の記入は、そのまま書き写すだけ(記号をあわせてある)
- マクロの設定で、入力箇所を手間なくリセット
年末調整は、会社員などの給料をもらって働いている人の場合、原則、必須です。
だから、「面倒なんでやらない」ってわけにはいきません。
また、年末調整担当者の場合、作業量が多いからって仕事を投げ出すわけにもいきません。
なので、今年は「年末調整 保険料控除額算出表」を使って、ちょっとだけ楽をしてみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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