療養病棟入院基本料の届出の仕方が変わった!【平成30年度改定】

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変更、チェンジ、空、雲

平成30年度の診療報酬改定において、療養病棟の届出の仕方が変わっています。

 

今までは、病棟ごとの届出が可能だったのに、病棟種別の病棟全体につき包括的に届出を行うこととなりました。

つまり、療養病棟を2つ持っている病院なら、1つを「療養病棟入院基本料1」にして、もう1つを「療養病棟入院基本料2」にすることができたのですが、2つの病棟を合わせて基準を満たさないと、届出ができなくなりました。

療養病棟入院基本料1の病棟と、入院基本料2の病棟を病院内で混在させることはできなくなるってことです。

 

しかも、療養病棟入院基本料の「在宅復帰機能強化加算」においても、上記と同様の取り扱いとなります。

例えば、療養病棟を2つ持っていた場合、今までは、1つは「在宅復帰機能強化加算を算定する病棟」、もう1つを「在宅復帰機能強化加算を算定しない病棟」と分けることができましたが、今後はできなくなります。

複数の療養病棟を持っている病院は、基準を満たすのが、大変になりますね。

 

ということで、今回は、療養病棟入院基本料の届出における変更点について、まとめておきます。

法的根拠

通知「基本診療料の施設基準等及びその届出事項に関する手続きの取り扱いについて」の「第5 入院基本料の届出に関する事項」の、ただし書きが削除されており、こんな文章になっています。

5 届出は、病院である保険医療機関において、全病棟包括的に行うことを原則とするが、一般病棟、療養病棟、結核病棟及び精神病棟を有する保険医療機関については、一般病棟、療養病棟、結核病棟及び精神病棟につき、それぞれ区分し、当該病棟種別の病棟全体につき包括的に届出を行う。

詳しくは、こちらでどうぞ。

平成30年度診療報酬改定について「厚生労働省」

 

また、在宅復帰機能強化加算については、「平成30年3月30日付 疑義解釈(1)」において、明確に示されています。(引用させていただきます)

問71

療養病棟入院基本料の注10 の在宅復帰機能強化加算について、医療機関に療養病棟が複数ある場合に、当該加算を届け出る病棟と届け出ない病棟があっても良いか。

(答)

同一入院料の病棟が複数ある場合、当該加算を届け出るためには、同一入院料の病棟全体で当該加算の要件を満たす必要がある。

問73

同一医療機関において、療養病棟入院料1を算定する病棟と療養病棟入院料2を算定する病棟を、それぞれ届け出ることは可能か。また療養病棟入院料1又は2を算定する病棟と、療養病棟入院基本料の注11 又は注12 に規定される病棟を、それぞれ届け出ることは可能か。

(答)

療養病棟入院料1と2の両方を同一の医療機関が届け出ることはできないが、療養病棟入院料1又は2の病棟と、注11 又は注12 の病棟のいずれか一方又は両方を、それぞれ届け出ることは可能。

 

療養病棟が1つしかない病院は、今回の改定で「在宅復帰機能強化加算」の点数爆上げの恩恵を受けるだけかもしれませんが、複数の療養病棟がある病院は、苦しみそうです・・・

 

ちなみに、「恩恵」という言葉を使いましたが、「在宅復帰機能強化加算」の基準(ハードル)が少しだけ上がっているので注意が必要です。

このとおり。

自院または他院の一般病棟などから当該病棟に入院し、在宅に退院した1年間の患者数の比率が、15%以上であること。

改定前は、10%で良かったんですよね。

在宅復帰機能強化加算の点数が爆上げ

改定前:患者1人につき、10点(1日あたり)

改定後:患者1人につき、50点(1日あたり)

 

この点数の爆上げはスゴイ!!

点数が、5倍になっているんですよ。

 

単純に試算して、120床の療養病棟の場合、年間21,900,000円の売上になります。

10点のときと比べても、17,520,000円の増額になります。

 

これって、届出しない選択肢はないですよね!?

 

だって、在宅復帰率のハードルは高いかもしれないけど、人員配置は変わらないし、届出すれば、そのまま粗利ってことだよ!!

 

ヤバイ破壊力!!

 

なお、「療養病棟入院基本料の在宅復帰機能強化加算における在宅復帰の定義」は、次のとおりです。

一覧表にしておくと、スッキリですね。

平成30年度 療養病棟在宅復帰の定義一覧

まとめ

療養病棟入院基本料の届出は、在宅復帰機能強化加算も含め、当該病棟種別の病棟全体につき包括的に届出を行う必要があります。

なお、算定基準も少し厳しくなっていることもあり、基準を満たすのが大変になっています。

 

しかーーーーーーし、点数が爆上げされていることを考えると・・・

 

やるしかない!!

 

この売上を、みすみす見逃すわけにはいかない。

 

外来から、在宅患者を「ガンガン」受入れ、在宅復帰を推進だーーーーー!!!

残された時間(経過措置)は、9月30日までしかないいんだーーーーー!!!

 

ちなみに、今回の「在宅復帰機能強化加算」の点数爆上げの背景を考えてみると、国が想定していたより、加算を取得した病院が少なかったのかな?って思います。

だから、点数を5倍にして、強烈なインセンティブで、病院に誘導をかけてきたってことかも。

 

そして、色々な病院が「在宅復帰機能強化加算」を取得した頃、療養病棟入院基本料のスタンダードな基準とする。

そうなると、在宅復帰率の基準をクリアできないってことは、もう病院でいられなくなる・・・

 

そう、介護医療院!!

 

もう、病院は、患者を自宅に帰していくのがあたりまえの時代ですね。

昔の療養病棟みたいに、寝たきりの患者を入れておけばいいっていう、ビジネスモデルはダメだな~(笑)

 

これからの30年を作るために、アタマをフル稼働させないとな~

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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こう

医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

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