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収支内訳書の作成を簡単にするエクセルファイルの紹介【確定申告・白色申告者用】

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次のどちらか1つでも該当する人は、確定申告において、収支内訳書の作成・提出が必要です。

  • 事業所得・不動産所得・山林所得がある人
  • その年の前々年分の業務に係る雑所得の収入金額が1,000万円を超える人(たとえば、令和4年分の確定申告の場合、令和2年分で判断)

 

そこで、「収支内訳書の作成を簡単にするエクセルファイル」をつくってみましたので、紹介します。

使っていただけそうなら、ご活用ください。

収支内訳書・帳簿(白色申告者用)

収支内訳書・帳簿(白色申告者用)は、4種類のシートに分かれています。

【シート1】

勘定科目リスト(シート1)

 

【シート2】

収支内訳書 確定申告用(シート2)

 

【シート3】

月次収支内訳書(シート3)

 

【シート4】

白色申告者用「帳簿」(シート4)

 

【無料ダウンロード(エクセル)】

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動作確認は徹底したつもりですが、利用については各自の責任でお願いします。自分用に作成したので。

収支内訳書・帳簿(白色申告者用)の使い方

使い方は、すっごく簡単で「黄色のセル(項目)」

  • 収入や支払いがあった日付
  • 支払先などの相手の名称
  • 収入や支払いの内容(事由)
  • 勘定科目
  • 金額

などを入力(選択)するだけです。

勘定科目リスト(シート1)

まずは、勘定科目の設定です。

このシートは、経費の勘定科目に追加がある場合のみ使用します。

追加したい勘定科目は、黄色のセルに入力します。

勘定科目一覧(シート1)使い方

収支内訳書(シート2)

このシートは、入力するところはありません。

すべて、自動で作成されます。

収支内訳書 確定申告用(シート2)使い方

 

収支内訳書(シート2)は、確定申告書に添付する「収支内訳書」の左側部分と内容をあわせてあります。

なので、確定申告の際に、そのまま書き写せます。(入力できます)

月次収支内訳書(シート3)

入力箇所は、次の4つです。

  1. 期首商品(製品)棚卸高
  2. 期末商品(製品)棚卸高
  3. 専従者控除(最大86万円)

 

月次収支内訳書(シート3)使い方

2~4については、必要に応じて入力します。なお、月次で入力できるようにしてますが、ひと月にまとめて入れればOKです。(使い勝手によって工夫してください)

白色申告者用「帳簿」(シート4)

日々の収入や支出について、次の項目を入力(選択)します。

  • 日付
  • 支払先などの相手の名称
  • 収入や支払いの内容(事由)
  • 勘定科目
  • 金額

 

白色申告者用「帳簿」(シート4)使い方

月ごとにシートを分けています。

 

勘定科目については、「勘定科目リスト(シート1)」と連動してて、プルダウンにしてあります。

こんな感じです。

白色申告者用「帳簿」(シート4)使い方 プルダウン

 

入力をした内容は、右側の表「勘定科目別合計」に、勘定科目ごとに自動集計するようにしています。

白色申告者用「帳簿」(シート4)使い方 勘定科目別合計

 

「売上先や支払先ごとの合計額を出したい」という人もいるかと思います。

その場合は、エクセルの「データ」タブの中にある「フィルター機能」を活用ください。

フィルター後の合計金額を出せるようにしてあります。

収支内訳書・帳簿(白色申告者用)フィルター機能案内

 

ちなみに、帳簿や収支内訳書の作成において、減価償却費の計算って結構面倒ですよね。

そんなときは、「減価償却費を自動計算するエクセルファイル」を活用してください。

こちらの記事でダウンロード(無料)できますので。

減価償却費を自動計算するエクセルファイルの紹介【固定資産台帳も同時作成】

収支内訳書・帳簿(白色申告者用)の入力例

実際に入力してみると、こんな感じになります。

記入例 白色申告者用「帳簿」(シート4)

 

フィルター機能を使うと、こんな感じです。

記入例 収支内訳書(シート4)②

 

白色申告者用「帳簿」(シート4)に入力すると、

  • 収支内訳書(シート2)
  • 月次収支内訳書(シート3)

が自動で作成されます。

記入例 収支内訳書確定申告用

 

記入例 月次収支内訳書(シート3)

勘定科目の説明と具体例

各勘定科目は、次のように分けられます。

国税庁「令和4年分 収支内訳書(一般用)の書き方」からの引用です。

判断に悩む場合や不明点がある場合は、最寄りの税務署や専門家(税理士) へご相談ください。

収入金額と売上原価の説明




売上( 収入)金額 本年中の売上(収入)金額を記入します。
なお、掛け売りなどのように、まだ実際に代金を受け取っていない売上げでも本年中に売り上げたものは、全て本年分の収入金額になります。
家事消費 商品などを家事のために消費したり、贈与した場合に通常の販売価額を記入します。
ただし、販売価額のおおむね70%の金額と仕入金額のいずれか多い方の金額を記帳している場合は、その金額を収入金額とすることができます。
その他の収入(雑収入等) 空箱の売却代金やリベートなどの収入を記入します。
なお、国や地方公共団体などから支給された助成金等で事業所得や業務に係る雑所得として課税の対象となるものがある場合には、当該助成金等の金額も含めて、この欄に記入します。
おって、消費税の課税事業者が、消費税及び地方消費税(以下「消費税等」といいます。)の経理処理を税込経理方式によっている場合に消費税等の還付税額があるときは、その還付税額(還付税額を本年分の未収入金に計上したときは、その未収入金に計上した金額)を含めて、この欄に記入します。



期首商品(製品)棚卸高 本年1月1日現在の商品などの棚卸高を記入します。
期末商品(製品)棚卸高 本年12月31日現在の商品などの棚卸高を記入します。
仕入金額(製品製造原価) 本年中の商品などの仕入金額を記入します。
なお、本年中の掛け買いなどによる仕入れで、まだ代金を支払っていないものも含まれます。
【家事上の費用について】

①衣料費や食費などの家事上の費用、②店舗兼住宅について支払った地代家賃や火災保険料、固定資産税、修繕費などのうち、住宅部分に対応する費用、③水道料や電気料、燃料費などのうちに含まれている家事分の費用などは、必要経費にはなりません。必要経費の中にこのような費用が含まれている場合には、これらの金額を除外します。
※この②や③などの費用を家事関連費といいますが、家事関連費の家事分と事業(業務)分との区分は、使用面積や保険金額、点灯時間などの適切な基準によってあん分して計算します。

必要経費の各科目の具体例

科目 具体例
給料賃金 給料、賃金、退職金、食費や被服などの現物給与
外注工賃 修理加工などで外部に注文して支払った場合の加工賃など
※建設業などを営んでいる方の外注費も含まれます。
減価償却費 建物、機械、船舶、車両、器具備品などの償却費
貸倒金 売掛金、受取手形、貸付金などの貸倒損失
※雑所得を生ずべき業務について、既に収入金額とした売掛金などが回収不能になった場合は最寄りの税務署にお尋ねください。
地代家賃 店舗、工場、倉庫等の敷地の地代や店舗、工場、倉庫等を借りている場合の家賃など
利子割引料 事業(業務)用資金の借入金の利子や受取手形の割引料など
租税公課 ①税込経理方式による消費税等の納付税額、事業税、固定資産税、自動車税、不動産取得税、登録免許税、印紙税などの税金、② 商工会議所、商工会、協同組合、同業者組合、商店会などの会費や組合費
※所得税及び復興特別所得税(以下「所得税等」といいます。)、相続税、住民税、国民健康保険税、国民年金の保険料、国税の延滞税・加算税・過怠税、地方税の延滞金・加算金、罰金、科料、過料、交通反則金などは必要経費になりません。
荷造運賃 販売商品の包装材料費、荷造りのための賃金、運賃
水道光熱費 水道料、電気料、ガス代、プロパンガスや灯油などの購入費
旅費交通費 電車賃、バス代、タクシー代、宿泊代
通信費 電話料、切手代、電報料
広告宣伝費 ①新聞、雑誌、ラジオ、テレビなどの広告費用、チラシ、折込み広告の費用、②広告用名入りマッチ、カレンダー、手ぬぐいなどの費用、③ショーウインドーの陳列装飾のための費用
接待交際費 ①取引先などを接待する茶菓飲食代、②取引先などを旅行、観劇などに招待する費用、③取引先などに対する中元、歳暮の費用
損害保険料 火災保険料、自動車の損害保険料
修繕費 店舗、自動車、機械、器具備品などの修理代
※資産の価額を増したり、使用可能期間を延長したりするような支出は、原則として、資本的支出となり、一の減価償却資産を取得したものとして減価償却を行います。
消耗品費 ①帳簿、文房具、用紙、包装紙、ガソリンなどの消耗品購入費、②使用可能期間が1年未満か取得価額が10万円未満の什器備品の購入費
福利厚生費 ①従業員の慰安、医療、衛生、保健などのために事業主が支出した費用、②事業主が負担すべき従業員の健康保険、厚生年金、雇用保険などの保険料や掛金
雑費 事業(業務)上の費用で他の経費に当てはまらない経費

 

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まとめ

ここで、「収支内訳書・帳簿(白色申告者用)の特徴」について、まとめておきます。

  • 使い方が簡単(黄色のセルの項目に入力するだけ)
  • 月間の収入と支出を確認できる
  • 自動計算された結果は、確定申告における「収支内訳書」にそのまま書き写せる(入力できる)

 

収支内訳書の作成って、パッと見、かなり難しそうに感じるんですけど、収入と支出の記録を、こまめにつけておけば、そうでもないんですよね。

ただ、その「こまめに」がなかなかできないんですけどね・・・

 

ちなみに、もっと簡単に確定申告を終わらせたいという人は、専用ソフト「やよいの白色申告オンライン 」を試してみてください。

すべての機能が、ずっと無料で使えるので、オススメです。

使い方も簡単なので、直感的に操作できますよ。

【公式サイト(無料申し込み)はこちら】

やよいの白色申告オンライン

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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こう

医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

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