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認知症初期集中支援チームとは?【家族の認知症を疑ったときの相談先にも】

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「もしかして、認知症かも?」と不安をいだいたことはありませんか?

 

国は、そんな方々を支援する仕組みとして、「認知症初期集中支援チーム」というのを各市町村ごとに設置しています。

設置場所は、地域包括支援センターや市町村、病院や診療所など様々です。

 

うちの場合は、市町村からの依頼を受け、病院内に「認知症初期集中支援チーム」を設置し、活動しています。(もう、5年になります)

 

そんな活動を通じて、感じるのは、

  • 支援依頼がどんどん増えている
  • 「もしかして、認知症かも?」と思っても、どうしていいかわからないって人が多い

ということです。

そもそも、「認知症初期集中支援チーム」というのを知っている人は、ほぼいません。

 

そこで、この記事では、国が推進している事業である「認知症初期集中支援チームの役割や利用方法など」について、まとめておきます。

 

こんな人に読んでいただけると嬉しいです。

  • 認知症の家族の件で悩んでいる
  • 医療・介護サービスを利用してくれない
  • ケアマネジャーをしていて、認知症の利用者の件で困っている

認知症初期集中支援チームの役割

複数の専門職が家族の訴えなどにより、認知症が疑われる人や認知症の人、その家族を訪問して、アセスメント、家族支援等の初期の支援を包括的・集中的(おおむね6ヶ月)に行い、自立生活のサポートを行います。

アセスメントとは「課題分析」のことで、対象者の状態や生活環境などの情報を集めて総合的に分析し、対象者が抱えている課題を明確にすることです。

 

複数の専門職という「認知症初期集中支援チームのメンバー」は、

  • 医師
  • 保健師
  • 看護師
  • 作業療法士
  • 歯科衛生士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉士
  • 介護福祉士

などの医療保健福祉に関する国家資格を持つ人から構成されます。

認知症初期集中支援チームは、医師を含む3名以上で構成されます。

 

こんな感じです。

認知症初期集中支援チームのメンバー

 

また、チームメンバーになるには、さらに次の要件を満たす必要がありますので、認知症に関して、信頼度の高いチームと言えます。

  • 認知症ケアや在宅ケアの実務・相談業務等に3年以上携わった経験
  • 国が定める「認知症初期集中支援チーム員研修」の受講
  • 日本老年精神医学会もしくは、日本認知症学会の専門医または、認知症疾患の診断等の専門医療の臨床経験が5年以上あること(医師の場合)
  • 認知症サポート医養成研修の受講(医師の場合)

認知症初期集中支援チームの支援対象者

「家族の訴えなどがあれば、誰でも支援対象者になるのか?」というと、そうではありません。

認知症初期集中支援チームが支援を行うのは、次の基準に該当する人です。

 

【認知症初期集中支援チームの支援対象者】

原則として、40歳以上で、在宅で生活しており、かつ認知症が疑われる人又は認知症の人で以下のいずれかの基準に該当する人

  1. 医療・介護サービスを受けていない人、または中断している人で以下のいずれかに該当する人
    (ア)認知症疾患の臨床診断を受けていない人
    (イ)継続的な医療サービスを受けていない人
    (ウ)適切な介護保険サービスに結び付いていない人
    (エ)診断されたが介護サービスが中断している人
  2. 医療・介護サービスを受けているが認知症の行動・心理症状が顕著なため、対応に苦慮している

 

つまり、認知症初期集中支援チームとは、医療・介護サービスなどを受けられていない人を、適切なサービスにつなげていくことを主な目的(役割)としているってことです。

「もしかして、認知症かも?」と思ったときの相談先

認知症についての相談は、一般的に、次のようなところになります。

  • かかりつけの医師(いれば)
  • 病院や診療所(もの忘れ外来など)
  • 地域包括支援センター

 

認知症初期集中支援チームの支援を受けたいと考えているなら、あなたが住んでいる地域の「地域包括支援センター」へ相談してください。

地域包括支援センターが、認知症初期集中支援チームの支援対象者になるか判断し、調整してくれますので。

 

【関連記事】

地域包括支援センターについて、詳しくは、こちらの記事を。

認知症で困ったときの相談窓口「地域包括支援センター」の役割と利用方法

 

ただ、認知症初期集中支援チームの設置されていることがわかっているなら、直接、その機関(病院など)に連絡してもOKです。

その場合は、認知症初期集中支援チームから、その地域の地域包括支援センターに連絡し、調整してくれます。

 

ちなみに、うちの場合は、次のようなケースで、直接、相談をもらうことが結構あります。

  • 利用者に介護サービスの利用を拒否されて困っているケアマネさん
  • 認知が進んで、どうしようもなくなった家族(以前、チームで関わったことがある人)

 

つまり、「認知症初期」という言葉とは裏腹に、認知がひどく、すごくこじれてしまったケースも多いってことです。

市町村によって、機能にバラツキがあると思いますが、認知症初期集中支援チームは、認知症に関して幅広い対応をしてくれます。(まさか、うちだけってことはないよね?)

認知症初期集中支援チームの支援の流れ

こんな感じで、支援を行っていきます。

認知症初期集中支援チームの支援の流れ

認知症初期集中支援チームの具体的な支援内容(事例)

認知症初期集中支援チームの事例1

認知症初期集中支援チームの事例2

出典:神奈川県「認知症初期集中支援チームによる支援」

 

認知症の疑いのある本人が、受診を拒否しているケースなどで

「どうやって、病院に連れていったらいいの?」

という場合でも、認知症初期集中支援チームが支援(対応)してくれます。

 

うちの場合、病院内に認知症初期集中支援チームを設置しているため、家族の希望や患者の状態に応じて、外来受診や入院治療など、柔軟に対応しています。

家族からすれば、いざってときに、入院できるっていうのは、すごく助かると言っていただけます。

認知症の主な症状

参考までに、厚生労働省の資料を載せておきます。

認知症の症状(厚生労働省)

出典:厚生労働省「認知症施策の総合的な推進について」

 

認知症というと、「発症したら治らない」というイメージがありますが、早期診断・治療により、治る認知症もあります。

「もしかして、認知症かも?」と思ったら、早めの相談をオススメします。

国(政府)も、次のように広報してますので。

3.予防方法は?発症したら治らない?

日ごろの生活管理と早期診断・治療が大切

認知症の大部分を占めるアルツハイマー型や脳血管性認知症は、生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)との関連があるとされています。

例えば、野菜・果物・魚介類の豊富な食事を心掛けたり、定期的な運動習慣を身に付けたりと、普段からの生活管理が認知症の予防につながることが分かってきました。

また、症状が軽い段階のうちに認知症であることに気づき、適切な治療が受けられれば、薬で認知症の進行を遅らせたり、場合によっては症状を改善したりすることもできます。

早期診断と早期治療によって、高い治療効果が期待できるのです。

認知症の早期診断・早期治療につなげるために、自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について「もしかして認知症では」と思われる症状に気づいたら、一人で悩まず専門家などに相談しましょう。

 

2.早めに受診を。治る認知症もある。

認知症が疑われたら、まず専門医に受診すること。

認知症に似た病気や、早く治療すれば治る認知症もあるのです。

また、適切な治療や介護を受けるには、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症などをきちんと診断してもらうのは不可欠です。

出典:政府広報オンライン「もし、家族や自分が認知症になったら知っておきたい認知症のキホン」

まとめ

ここで、「認知症初期集中支援チーム」について、おさらいです。

  • 医療・介護サービスなどを受けられていない人を、適切なサービスにつなげていくことが主な役割
  • 医師を含む3名以上の専門職でチームを構成
  • 相談は、原則、地域包括支援センターへ(直接でもOK)
  • 認知がひどく、こじれまくったケースでも相談可

 

認知症患者は、どんどん増加しており、今後も増え続ける見込みです。

国の推計だと、こんな感じ。

認知症患者数と有病率の将来推計

出典:内閣府「平成29年版高齢社会白書」

 

そういったこともあってか、介護施設もどんどん増えています。(国も推進しています)

こんな感じです。

介護施設等の定員数(病床数)の推移

出典:内閣府「令和3年版高齢社会白書」

特に、有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホームの増え方がスゴイです。

 

なので、もし「在宅での介護は不安だな~」と感じるなら、介護施設の利用を検討することをオススメします。

施設の種類などにもよりますが、認知症が進んだ方の受入もしてくれますので。

 

まぁ、僕としては、

「介護施設を調べつつ、施設の利用も含めて、認知症初期集中支援チームに相談してみるといいかな~」

って思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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こう

医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

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