この記事では、令和2年分から適用された「所得金額調整控除(年金等)」の金額を自動計算するエクセルファイルを紹介しています。
こんな人に使っていただけると嬉しいです。
- 仕事で年末調整などを担当している
- 所得金額調整控除(年金等)の対象かどうか知りたい
- 所得金額調整控除(年金等)ってなに?
- 少しでも税金を安くしたい
所得金額調整控除額(年金等)算出表
こんな感じの表にしてみました。
使い方は、すっごく簡単で「黄色のセル」に
- 年間給与収入
- 公的年金等の収入
- 年齢(翌年1月1日現在の年齢)
- 公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額
を入力(選択)するだけです。
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「所得金額調整控除額(年金等)算出表」ダウンロード
【関連記事】
保険料控除や退職所得控除など、その他控除の計算については、こちらの記事を。
所得金額調整控除額(年金等)算出表の使い方
使い方は、ほんと簡単で「1.入力項目」に、
- 年間給与収入
- 公的年金等の収入
- 年齢(翌年1月1日現在)
- 公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額
を入力(選択)するだけです。
入力時の注意点
まず、入力箇所は「黄色のセル」のみです。
「年間給与収入」と「公的年金等の収入」は、その年中(1年間)の収入額を入力します。
「年齢(翌年1月1日現在)」と「公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額」については、プルダウン式にしてあります。
なので、次の選択肢から選べばいいだけになっています。
【年齢(翌年1月1日現在)】
- 65歳以上
- 64歳以下
【公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額】
- 1,000万円以下
- 1,000万円超2,000万円以下
- 2,000万円超
「所得金額調整控除額(年金等)と計算における所得額」の見方
「黄色のセル」への入力(選択)をすると、
- 給与所得の金額
- 公的年金等に係る雑所得の金額
- 所得金額調整控除額(年金等)
が自動で表示されます。
こんな感じです。
今回は、
- 年間給与収入:900,000円
- 公的年金等の収入:1,500,000円
- 年齢(翌年1月1日現在):65歳以上
- 公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額:1,000万円以下
という条件で試算していますので、次のような結果になります。
【自動計算結果】
- 給与所得の金額:100,000円
- 公的年金等に係る雑所得の金額:100,000円
- 所得金額調整控除額(年金等):100,000円
所得金額調整控除額(年金等)欄が、0円の場合は、申告の必要なし
自動計算結果で、所得金額調整控除額(年金等)が「0円」の場合は、所得金額調整控除(年金等)は対象外となります。
こんな感じです。
逆に、次のように「1万円」でも控除額が表示されるなら申告したほうがお得です。(あたりまえの話ですが・・・)
【関連記事】
所得金額調整控除額(年金等)の計算方法
自動で計算できちゃうんですが、一応、計算方法を紹介しておきます。
まず、所得額調整控除(年金等)の対象になるのは、次の要件を2つとも満たす人です。
- 給与所得と公的年金等に係る雑所得の両方がある
- 1の合計額が、10万円を超える
要件を満たす場合は、次の計算式で、所得金額調整控除(年金等)の金額を算出します。
【所得額調整控除額(年金等)の計算式】
たとえば、年間の給与収入が200万円、年金収入が150万円の場合、
- 給与所得控除後の給与等の金額 132万円
- 公的年金等に係る雑所得 40万円
になります。
両方とも、10万円を超えるため、所得は、10万円ずつとなります。
なので、計算式は、
(10万円+10万円)- 10万円 = 10万円(控除額)
となり、所得額調整控除額(年金等)は、10万円となります。
まとめ
所得額調整控除額(年金等)の計算式自体は、超簡単でいいんですが、
- 給与所得控除後の給与等の金額
- 公的年金等に係る雑所得
を算出するのが結構面倒なんですよね。
そんなこともあり、エクセルで自動計算ファイルを作成してみました。
よかったら、使ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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