この記事では、
- 公的年金等に係る雑所得の金額
- 退職所得の金額
を自動計算するエクセルファイルを紹介しています。
平成30年分の年末調整から新しく追加された「配偶者控除等申告書」に、所得金額を計算する項目がありますので、「計算が面倒だな~」という人は、ぜひ、使ってみてください。
公休年金等に係る雑所得・退職所得 算出表
こんな感じの表になっています。
使い方は、すっごく簡単で、計算したい項目にあわせ、
- その年中の公的年金等の収入(見積額)
- 年齢(翌年1月1日現在の年齢)
- その年中の退職金等の収入(見積額)
- 勤続年数
を入力(選択)するだけです。
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「公休年金等に係る雑所得・退職所得 算出表」ダウンロード
公休年金等に係る雑所得・退職所得 算出表
「公休年金等に係る雑所得の金額」を計算する場合
入力箇所(黄色のセル)は、次の2つです。
- その年中の公的年金等の収入(見積額)
- 年齢(翌年1月1日現在の年齢)
入力(選択)すると、
- 公的年金等控除額
- 公的年金等に係る雑所得の金額
が自動で表示されます。
なお、「年齢(翌年1月1日現在の年齢)」については、プルダウン式にしてありますので、
- 65歳以上
- 64歳以下
の2つから選択してください。
こんな感じです。
「退職所得の金額」を計算する場合
入力箇所(黄色のセル)は、次の2つです。
- その年中の退職金等の収入(見積額)
- 勤続年数
入力すると、
- 退職所得控除額
- 退職所得の金額
が自動で表示されます。
給与所得者の配偶者控除等申告書の記載するところ
「公休年金等に係る雑所得・退職所得算出表」で計算した結果は、「給与所得者の配偶者控除等申告書」にそのまま書き込めます。
書き込む項目は、「合計所得金額の見積額の計算表」の「赤く囲った」ところで、
- 雑所得(3)
- 退職所得(6)
になります。
公休年金等に係る雑所得・退職所得の計算結果と記入例
公休年金等に係る雑所得
65歳以上で、公的年金等の収入(見積額)が2,000,000円の場合
【給与所得者の配偶者控除等申告書の記入例】
退職所得
勤続11年で、800万円の退職金の場合
【給与所得者の配偶者控除等申告書の記入例】
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「公休年金等に係る雑所得」と「退職所得」の計算方法
「公的年金等控除額」と「退職所得控除額」の算出表は、国税庁「給与所得者の配偶者控除等申告書」からの引用です。
公的年金等に係る雑所得の金額
まず、次の表を使って「公的年金等控除額」を算出します。
次に、「公的年金等の収入金額」から「公的年金等控除額」を引きます。
結果、残った金額が「公的年金等に係る雑所得の金額」となります。
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退職所得の金額
まず、次の表で「退職所得控除額」を算出します。
次に、「退職金等の収入金額」から「退職所得控除額」を引きます。
残った金額の半分(2分の1)が、「退職所得の金額」となります。
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まとめ
「公的年金等に係る雑所得の金額」と「退職所得の金額」の計算ですが、どちらもそんなに複雑なわけじゃないんですよね。
ただ、収入金額に応じて計算方法を確認し、電卓を叩くのが面倒なんです・・・
そんな、ちょっとヘタレな理由から、つくってみた「エクセルファイル」となっております~
よかったら、使ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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