この記事では、准看護師学校(養成所)における
- 受験者、合格者数および合格率の推移
- 入学者の年齢層
- 受験資格と授業時間(履修時間・実習時間)
- 准看護師の資格取得の流れ
について紹介しています。
こんな人に読んでいただけると嬉しいです。
- 准看護師になりたい
- 介護職として働いている
- 准看護師学校の受験を考えてる
なお、この記事で紹介している各種データ(グラフ)は、厚生労働省「看護師等学校養成所入学状況及び卒業生就業状況調査」の結果をもとに、作成したものです。
また、引用させていただきました表などについては、記事の中で明記しています。
准看護師学校の入学試験の合格率は、年々上がり、2019年度は「65.4%」になっている
まず、結論です。
- 准看護師学校の受験者は、年々減少しているが、合格率は上がっている
- 准看護師学校の学生は、30歳以上が約4割
- 履修時間は、1,890時間以上で、うち735時間は実習が必要
- 准看護師試験合格後は、速やかに、免許申請手続きを!
それでは、1つずつ説明していきます。
准看護師学校の受験者は、年々減少しているが、合格率は上がっている
准看護師学校(養成所)の受験者は、ものすごい勢いで減っています。
こんな感じです。
2014年度は、27,833人の受験者がいましたが、2019年度では、13,833人まで減っています。
たった、5年間で、半分以下です。
逆に、合格率は、年々上がっていて、2019年度で「65.4%」となっています。
ちなみに、合格率は、都道府県によって、かなりのバラツキがあります。
試験の難易度が違うんですかね?
【2019年度 都道府県別 准看護師学校(養成所)の合格率一覧】
准看護師学校の学生は、30歳以上が約4割
准看護師学校(養成所)の入学者は、年齢層がかなり幅広いです。
こんな感じです。
割合にすると、こんな感じです。
30歳以上が、約4割、40歳以上でも、2割近くの人が入学しています。
准看護師学校って、そもそも、社会人経験のある入学生が大半なので、年齢層が幅広くなるんですよね。
逆に言えば、何歳からでもチャレンジしやすい資格ってことです。
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履修時間は、1,890時間以上で、うち、735時間は実習が必要
准看護師学校(養成所)の受験資格は、中卒です。
なので、入学試験の内容は、中学校卒業レベルに設定されています。
授業時間(履修時間)は、
- 基礎科目 105時間以上
- 専門基礎科目 385時間以上
- 専門科目 665時間以上
- 臨地実習 35時間以上
と定められており、総時間数「1,890時間以上」となっています。
ちなみに、看護師の履修時間は「3,000時間以上」です。
第6 教育に関する事項
2 履修時間数等
(3) 看護師養成所
教育課程の編成に当たっては、3年課程及び3年課程(定時制)にあっては、97単位以上で、3000時間以上の講義、実習等を行うようにすること。
また、2年課程、2年課程(定時制)及び2年課程(通信制)にあっては、65単位以上で、2180時間以上の講義、実習等を行うようにすること。
(4) 准看護師養成所
教育課程の編成に当たっては、基礎科目105時間以上、専門基礎科目385時間以上、専門科目665時間以上及び臨地実習735時間以上の講義、実習等を行うようにすること。
出典:厚生労働省「看護師等養成所の運営に関する指導ガイドラインについて」
履修時間が長くなるってことは、その分、学費も高くなります。
そういう意味でも、准看護師は、比較的取得しやすい資格と言えます。
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准看護師試験合格後は、速やかに、免許申請手続きを!
准看護師として働くためには、准看護師試験に合格するだけでは、ダメです。
試験合格後、免許申請手続きを行う必要があります。
そして、准看護師として都道府県に登録され、初めて准看護師として働くことができます。
なので、速やかに、免許申請手続きを行いましょう。
なお、准看護師になるための一連の流れをまとめると、次のようになります。
- 中学校以上の卒業
- 准看護師学校へ入学
- 准看護師学校で、2年間、勉強する。
- 准看護師試験を受験し、合格する。(都道府県が実施)
- 免許申請手続き(管轄の保健所等へ書類の提出)
図にすると、こんな感じです。(赤で囲った部分が准看護師課程です)
出典:文部科学省「高等学校における看護教育」
准看護学校に通っているうちに、看護師になりたいと思ったなら、卒業後、看護師の学校に進学することもできます。(もちろん、入学試験はありますけどね・・・)
まとめ
ここで、「准看護師学校(養成所)」についておさらいです。
- 受験者が減少し、合格率が上がっているため、入学しやすい。
- 30歳以上の学生が、約4割のため、年齢を気にせずチャンレジできる資格
- 履修時間は、看護師資格の3分の2以下
- 都道府県に登録されて、初めて准看護師として働ける(速やかな、免許申請手続きを)
2019年度の准看護師学校(養成所)の充足率は、79.2%です。
つまり、かなりの定員割れ状態ってことです。
ただ、受験する側からすれば、入学のハードルが下がるのはありがたいですよね。
准看護師は、資格の合格率も非常に高く、比較的、取得しやすい資格だと思います。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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