この記事では、
- 就業手当支給額早見表
- 就業手当の1日あたり支給額早見表
- 就業手当の支給額を自動計算するエクセルファイル
を紹介しています。
就業手当は、退職した人がハローワークで雇用保険(失業保険)の手続きを行い、基本手当(失業保険)の所定給付日数の3分の1以上かつ45日以上の支給日数を残して、雇用期間が1年未満の職業に再就職した場合に受け取ることのできる手当です。
早期の就職を考えているなら、「就業手当」でどのくらいの金額がもらえるか確認してみてください。
就業手当支給額早見表・就業手当の1日あたり支給額早見表の見方
「就業手当支給額早見表」は、離職前6ヶ月間の月額平均給与から
- 就業手当の1日あたり支給額
- 就業手当支給合計額(満額)
を確認することができます。
こんな感じの表です。
「離職前6ヶ月間の月額平均給与」と、あなたの「所定給付日数」が交わるところが「就業手当支給合計額(満額)」となります。
たとえば、自己都合退職で、離職前6ヶ月間の月額平均給与が「200,000円」の場合、
- 1日あたり支給額 1,474円
- 就業手当支給合計額
給付日数90日の場合 132,660円
給付日数120日の場合 176,880円
給付日数150日の場合 221,100円
となります。
「再就職手当支給合計額」は、所定給付日数をすべて就業手当として受取った場合の金額としています。(つまり、満額支給ってことです)
失業保険(基本手当)の支給を、すでに受けている場合は、次の「就業手当の1日あたり支給額早見表」を利用し、1日あたりの支給額に、あなたが就業した日数を掛けて、支給額を算出してください。
たとえば、60歳未満で離職前6ヶ月間の月額平均給与が240,000円なら、
- 基本手当日額 5,471円
- 1日あたり支給額 1,641円
なります。
あなたの就業日数が、30日なら、
1,641円 × 30日 = 49,230円
と計算します。
就業手当支給額早見表【令和5年8月1日現在】
支給額は概算となっていますので、目安としてください。
自己都合により退職の場合
離職時の年齢によって「就業手当の1日あたり支給額」が変わりますので、表を2つに分けています。
離職時の年齢「60歳未満」
「離職前6ヶ月間の月額平均給与」が、38万円を超えたあたりから、就業手当の1日あたり支給額の上限「1,887円」となります。
離職時の年齢「60~64歳」
「離職前6ヶ月間の月額平均給与」が、34万円あたりから、就業手当の1日あたり支給額の上限「1,525円」となります。
会社都合等による退職の場合
会社都合等による退職の場合は、所定給付日数の種類が多いため、ブログへの掲載を断念しました。(笑)
「エクセルファイル(無料)」では作成してありますので、ご利用いただける場合は、ダウンロードしてみてください。
就業手当支給額早見表【令和5年8月1日現在】
⇒syuugyouteatehayamihyou20230801
就業手当1日あたり支給額早見表【令和5年8月1日現在】
⇒syuugyouteate1nitiatari20230801
こっちは、おまけです。(使っていただけそうなら)
令和5年7月31日以前の受給額は、次の表で確認できます。
- 就業手当支給額早見表【令和4年8月1日現在】
⇒syuugyouteatehayamihyou20220801 - 就業手当1日あたり支給額早見表【令和4年8月1日現在】⇒syuugyouteate1nitiatari20220801
令和4年7月31日以前の受給額は、次の表で確認できます。
- 就業手当支給額早見表【令和3年8月1日現在】
⇒syuugyouteatehayamihyou20210801 - 就業手当1日あたり支給額早見表【令和3年8月1日現在】⇒syuugyouteate1nitiatari20210801
所定給付日数は、何で決まるの?
就業手当支給額早見表に出てくる「所定給付日数」は、
- 離職時の年齢
- 雇用保険加入期間(被保険者期間)
- 退職理由
の3つの条件により決定されます。
一覧表にしておきますので、チェックしてみてください。
【自己都合による退職(一身上の都合など)】
雇用保険の被保険者であった期間 | |||||
1年未満 | 1年以上 5年未満 |
5年以上 10年未満 |
10年以上 20年未満 |
20年以上 | |
全年齢 | - | 90日 | 90日 | 120日 | 150日 |
【会社都合等による退職(倒産、解雇等など)】
雇用保険の被保険者であった期間 | |||||
1年未満 | 1年以上 5年未満 |
5年以上 10年未満 |
10年以上 20年未満 |
20年以上 | |
29歳以下 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | ー |
30~34歳 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 | |
35~44歳 | 150日 | 240日 | 270日 | ||
45~59歳 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 | |
60~64歳 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
就業手当支給額算出表【エクセルファイル】
「詳細に、就業手当の支給額を確認したい」という人は、使ってみてください。
こんな感じの表です。
使い方は、すっごく簡単で「黄色のセル」に
- 離職時の年齢
- 離職前6ヶ月間の月額平均給与
- 雇用保険加入期間(被保険者期間)
- 退職理由
- 就業日数
を入力(選択)するだけです。
エクセルファイルのダウンロード(無料)
【令和5年8月1日以降版】
【令和4年8月1日以降版】
【令和4年7月31日以前版】
就業手当支給額算出表【概算】の使い方
使い方は、ほんと簡単で「1.条件」「3.就業手当の額」の
- 離職時の年齢
- 離職前6ヶ月間の月額平均給与
- 雇用保険加入期間(被保険者期間)
- 退職理由
- 就業日数
を入力(選択)するだけです。
あとは、自動で、
- 賃金日額
- 基本手当日額
- 所定給付日数
- 就業手当1日あたり支給額
- 就業手当の額
が計算されます。
ちなみに、就業手当は、失業保険の支給残日数が、所定給付日数の3分の1以上かつ45日以上でなければ支給されません。
なので、入力した「就業日数」が、この基準を満たさないときは、就業手当の額を0円と表示するようにしています。
誤作動じゃありませんので、ご安心を。
こんな感じです。
まとめ
就業手当は、支給率が低いこともあり、あまりメリットの多い制度とは言えません。
申請する際は、制度をよく理解し、活用するようにしてください。
早期の就職をするなら、だんぜん「再就職手当」をもらったほうがお得なので。
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再就職手当の「支給要件、支給金額、手続きのしかた、注意点」については、こちらの記事で詳しく説明しています。
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就業手当の支給要件、申請手続き、注意点については、こちらの記事を。
⇒就業手当の支給要件、支給額、申請手続き、注意点は?【パート・アルバイト受給可】
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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