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歯科衛生士の給料(年収)まとめ【厚生労働省の調査から】

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歯科、歯科衛生士、定期健診

歯科衛生士として働いている、または働こうと思っている人なら、誰だって、こんな風に考えると思います。

  • 歯科衛生士って、どのくらいの給料がもらえるの?
  • 今、もらっている給料は、高いの?低いの?
  • 将来、どのくらいの給料がもらえるようになるの?
  • 転職するときの給料の目安を知りたい

 

そこでこの記事では、歯科衛生士の平均給与(年収)について、次のような項目に分けてまとめています。

  • 年齢
  • 経験年数
  • 男女
  • 年間推移
  • 事業所規模
  • 病院、歯科診療所
  • 開設者
  • 都道府県
  • 他の医療職種との給料比較

 

また、「歯科衛生士の就職・転職市場はどうなっているか?」についても紹介しています。

ぜひ、あなたの経験や頑張り(能力)が適性に評価されているか、チェックしてみてください。

 

なお、この記事で紹介している各種データは、

の結果をもとに作成したものです。

また、引用させていただきました表などについては、記事の中で明記しています。

歯科衛生士(35歳)の平均給与は「月額28万円・年間賞与52万円」

歯科衛生士の平均的な働き方、給与(年収)は次のようになっています。

  • 34.9歳、勤続6.6年の歯科衛生士の平均年収は「3,866,500円(残業手当含む)」
  • 月の平均残業時間は「6時間」
  • 歯科衛生士の給与は、国公立の病院が高い
  • 経験年数1~4年の歯科衛生士の基本給は「24~25万円」
  • 歯科衛生士の給与のピークは「50~54歳」
  • 医療・介護系職種では、歯科衛生士の給与は低め
  • 歯科衛生士は超人手不足で就職・転職しやすい(求人倍率20倍)

 

それでは、「賃金構造基本統計調査」「医療経済実態調査」「歯科衛生士教育に関する現状調査」の結果について紹介していきます。

歯科衛生士の男女別平均給与【令和3年(2021年)】

歯科衛生士さんの場合、男女間で年齢層がかなり違います。

これは、

「歯科衛生士は、そもそも女性しかなれなかった。そして、2012年に初めて男性の歯科衛生士が誕生した」

という背景があります。

なので、平均給与で比較したときに、結構なバラツキがあります。

性別 年齢 平均勤続年数 月の労働時間 月の残業時間 支給額 年間賞与 年収
27.8 2.2 157 0 247,400 653,900 3,622,700
35.0 6.6 167 6 278,700 522,700 3,867,100
合計 34.9 6.6 167 6 278,600 523,300 3,866,500
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっています。
計算方法は、「支給額×12ヶ月+年間賞与」です。

 

ちなみに、男性の歯科衛生士は、全体の1%にも満たないそうです。

希少価値高いですね。

歯科衛生士の平均給与の推移「2013~2021年」

歯科衛生士さんの年間給与(年収)は、全体としては、徐々に上がっています。

年齢 平均勤続年数 月の労働時間 月の残業時間 支給額 年間賞与 年収
2013 30.8 5.7 165 5 252,600 372,700 3,403,900
2014 33.3 5.7 165 8 245,500 405,200 3,351,200
2015 33.2 6.1 168 8 257,700 441,900 3,534,300
2016 34.0 6.4 167 7 260,200 402,300 3,524,700
2017 35.1 6.0 166 7 251,100 412,700 3,425,900
2018 34.9 5.8 167 7 268,000 423,000 3,639,000
2019 34.9 6.7 162 6 268,700 480,400 3,704,800
2020 35.5 6.5 169 6 255,900 490,300 3,561,100
2021 34.9 6.6 167 6 278,600 523,300 3,866,500
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっております。
計算方法は、「支給額×12ヶ月+年間賞与」です。

 

グラフにするとこんな感じです。

歯科衛生士の平均年収の推移(2013-2021年)

 

直近の2021年では、平均年収が過去最高の「3,866,500円」となっています。

勤続年数や労働時間はほぼ変わりなく、所定内賃金(基本給)が上がっていますので、全体として、歯科衛生士さんの処遇が良くなっていると言えますね。

歯科衛生士の事業所規模別平均給与【令和3年(2021年)】

歯科衛生士さんの場合、勤務する事業所の規模(労働者数)で「年齢層・労働時間・給料」にかなりの違いがあります。

労働者数 年齢 平均勤続年数 月の労働時間 月の残業時間 支給額 年間賞与 年収
10~99人 33.6 5.9 169 7 278,200 424,800 3,763,200
100~999人 39.2 10.6 167 4 263,100 798,600 3,955,800
1000人以上 40.4 8.3 153 4 294,900 902,800 4,441,600

合計

34.9 6.6 167 6 278,600 523,300 3,866,500
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっています。
計算方法は、「支給額×12ヶ月+年間賞与」です。

 

各事業所規模の年収を見てみると、

  • 労働者10~99人の事業所「3,763,200円」
  • 労働者100~999人の事業所「3,955,800円」
  • 労働者1,000人の事業所「4,441,600円」

となっており、労働者数の多い事業所ほど、給料が高くなっています。

その差、約68万円です。(月5~6万円以上違うってことです)

 

逆に、労働者数の少ない事業所ほど、年齢層が若く、労働時間が長くなっています。

労働時間については、最大で月間16時間もの違いがあります。

つまり、月2日間多く働いているってことです。

なのに、労働者数の多い事業所の方が、給料が多いわけです。

 

以上のことから、歯科衛生士さんは、事業規模の大きな事業所で働くほうが処遇が良いということになります。

病院・歯科診療所別「歯科衛生士」の平均年収【令和3年(2021年)】

令和3年に実施された「医療経済実態調査」によると、歯科衛生士さんの年収(給与)は、

  1. 国公立病院
  2. 個人病院
  3. 医療法人の歯科診療所

の順で高くなっています。

(単位:円)

機関 開設者・職種 月額給与 年間賞与 年収
病院 国立 273,975 669,081 3,956,786
公立 292,623 1,169,537 4,681,017
公的 259,330 912,745 4,024,703
医療法人 224,889 586,572 3,285,245
個人 238,799 674,237 3,539,830
歯科診療所 個人 202,859 295,205 2,729,517
医療法人 244,911 275,652 3,314,583
年収は、宿直手当や残業代等の各種手当を含めた金額となっています。
計算方法は、「月額給与×12ヶ月+年間賞与」です。

 

グラフにするとこんな感じです。

歯科衛生士の病院・歯科診療所別給与(2021年)

 

事業所規模(労働者数)別平均給与の結果から、「歯科衛生士さんは、事業規模の大きな事業所で働くほうが処遇が良い」と言いましたが、医療経済実態調査でも同様の結果になっています。

 

つまり、繰り返しにはなりますが、歯科衛生士さんは、経営母体が大きな事業所を選ぶことで、比較的処遇が良いってことです。

 

ただ、厚生労働省の「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、歯科衛生士の就業場所は、

  • 歯科診療所 90.9%
  • 病院 4.9%
  • 市区町村 1.4%
  • その他 2.8%

となっています。

令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

出典:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

 

この調査結果からすると、経営母体が大きな事業所への就職・転職というのは、狭き門かもしれません。

歯科衛生士の都道府県別平均給与ランキング【令和3年(2021年)】

歯科衛生士さんの給与は、地域によって、バラツキがあります。

このとおり。

都道府県 年齢 平均年収
北海道 38.5 3,957,400
青森 38.9 2,732,400
岩手 39.2 4,224,400
宮城 32.1 3,286,400
秋田 43.6 3,275,800
山形
福島 39.4 3,760,500
茨城 31.3 3,507,500
栃木 40.7 3,890,000
群馬 26.7 2,945,700
埼玉 33.9 3,789,400
千葉 30.4 3,853,700
東京 35.7 4,070,100
神奈川 38.9 4,442,600
新潟 38.5 3,004,400
富山 39.7 3,958,700
石川
福井
山梨 28.1 3,194,900
長野 34.6 3,084,800
岐阜 29.9 3,537,200
静岡
愛知 36.5 4,243,200
三重 43.5 3,743,400
滋賀 29.5 5,552,300
京都 35.1 3,941,900
大阪 31.4 3,515,500
兵庫 31.0 3,814,500
奈良 30.6 3,344,800
和歌山 43.5 2,937,400
鳥取 40.1 3,829,600
島根 41.6 3,332,600
岡山 40.8 4,419,600
広島 36.2 4,624,000
山口 52.1 5,292,900
徳島 57.0 4,608,800
香川 41.8 4,064,400
愛媛 29.4 4,178,700
高知
福岡 41.9 3,562,200
佐賀 34.5 1,902,800
長崎 55.1 4,535,900
熊本 41.5 3,656,700
大分 52.3 3,143,400
宮崎 31.5 3,773,500
鹿児島 34.9 3,667,500
沖縄 41.1 2,794,600
この表の平均年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっています。

 

わかりやすくグラフにすると、こんな感じです。

歯科衛生士の都道府県別年収・給料(2021年)

 

また、平均年収が多い順に並べると、こうなります。

歯科衛生士の都道府県別年収・給与ランキング(2021年)

 

ランキングとしては、

  1. 志賀県「5,552,300円」
  2. 山口県「5,292,900円」
  3. 広島県「4,624,000円」

となっています。

 

地域によって、結構バラツキがありますよね。

主な要因としては、地域における需給バランスの違いによるものだと思います。

つまり、歯科衛生士さんが不足している地域では給与は高くなり、充足している地域では給与は少なくなる傾向があるということです。

もちろん、病院や歯科診療所ごとの事情や採用のタイミングの影響もあると思いますが。

 

ちなみに、全国平均は、「3,866,500円」です。

歯科衛生士の基本給(所定内賃金)と年間賞与【経験年数別】

転職するときの給与提示は、基本給でされることが多いと思います。

ここで紹介するデータは、残業手当、日直手当、夜勤手当は含んでいません。

なので、こっちの金額の方が、働き方(長時間の残業や夜勤など)に左右されず、比較がしやすいと思います。

【歯科衛生士の基本給と年間賞与一覧(2021年)】

(単位:円)

経験年数
所定内賃金 年間賞与 年収
1~4年 227,200 621,000 3,347,400
5~9年 252,900 663,500 3,698,300
10~14年
15年以上
全体 247,100 653,900 3,619,100
男性の歯科衛生士は、2012年に初めて誕生していますので、経験年数10年以上の調査結果はありません。

 

経験年数
所定内賃金 年間賞与 年収
1~4年 245,500 424,600 3,370,600
5~9年 267,900 515,800 3,730,600
10~14年 262,300 512,700 3,660,300
15年以上 303,800 803,100 4,448,700
全体 267,800 522,700 3,736,300
所定内賃金には、残業手当、日直手当、夜勤手当は含んでいません。
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。

 

グラフにすると、こんな感じです。

歯科衛生士の経験年数別平均年収(2021年)

 

この調査では、女性の「経験年数10~14年」は、給料が下がっています。

詳細な理由はわかりませんが、「出産や育児のため退職した方が復職した際に給料が下がる」ってことがあるのかもしれませんね。

歯科衛生士の給与(年収)のピーク年齢は「50~54歳」

令和3年(2021年)の歯科衛生士の年齢別平均年収は、次のようになっています。

【歯科衛生士 年齢別平均年収一覧表(2021年)】

年齢 平均年収
男性 女性
20~24歳 3,347,400 3,214,600
25~29歳 4,015,200 3,779,100
30~34歳 3,569,900
35~39歳 3,941,700
40~44歳 4,176,600
45~49歳 4,335,500
50~54歳 5,001,200
55~59歳 4,598,800
60~64歳 4,552,400
この表の平均年収には、残業手当、日直手当、夜勤手当等は含んでいません。

 

わかりやすく、グラフにするとこんな感じです。

歯科衛生士の年齢別平均年収(2021年)

 

この表によると、歯科衛生士さんの給与のピークは、50~54歳「6,414,300円」ということになります。

給与のピーク年齢については、他の職種とほぼ変わりはないです。

医療・介護系職種の給与比較【令和3年(2021年)】

医療・介護系職種では、歯科衛生士の給与(年収)は低めです。

医療福祉系職種別平均年収(2021年)医師なし

 

超売り手市場(人手不足)である歯科衛生士の状況を考えると、もっと給料が高くてもいいかもって思います。

でも、現実は、なかなか厳しいようです。

というのも、歯科の診療報酬は、薄利多売となっているからです。

つまり、給料を上げたくても、経営的に上げられないってことです。

 

そういった事情があって、経営母体が大きな事業所の方が比較的処遇が良くなっているんだと思います。

薄利多売という状況においては、個人経営の歯科診療所では、どうしても不利な部分がありますからね。(スケールメリットも出ないですし)

 

ちなみに、医師(歯科医師)を入れると、こんな感じになります。

医療福祉系職種別平均年収(2021年)

 

医師は別格ですからね・・・

 

一応、詳細な金額を載せておきます。

参考までに。

【医療・介護系職種 平均年収一覧表(2021年)】

職種 平均給与
男性 女性
医師 14,699,400 10,537,100
歯科医師 8,742,500 5,384,100
薬剤師 6,302,800 5,452,900
看護師 5,183,400 4,959,500
准看護師 4,312,000 4,038,600
診療放射線技師 5,638,600 4,914,600
臨床検査技師 5,503,600 4,724,000
PT・OT・ST 4,429,800 4,072,100
歯科衛生士 3,622,700 3,867,100
栄養士 4,115,200 3,641,600
保育士 4,209,600 3,803,100
介護支援専門員 4,607,500 3,900,300
介護職員 3,791,200 3,384,100
訪問介護従事者 3,884,000 3,532,500
看護助手 3,272,500 3,005,200
この表の平均年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっています。

歯科衛生士の人手不足の状況【求人倍率20倍って、どういうこと?】

全国歯科衛生士教育協議会「歯科衛生士教育に関する現状調査」によると、歯科衛生士さんの人手不足はかなり深刻で、2020年の求人倍率は「19.4倍」となっています。

そして、求人倍率が高い状況は、何年も続いています。

就職者 求人人数 求人倍率
2012 5,637 86,936 15.4
2013 6,144 92,174 15.0
2014 6,157 109,864 17.8
2015 6,571 121,022 18.4
2016 6,487 133,189 20.5
2017 6,481 136,418 21.0
2018 6,517 131,621 20.2
2019 6,298 130,155 20.7
2020 6,182 119,994 19.4

 

グラフにすると深刻さがもっと伝わると思います。

歯科衛生士の求人倍率の推移(2012年~2020年)

 

ちなみに、求人倍率とは、仕事を探す人1人に対し、何人分の求人(仕事)があるかを表している指標です。

つまり、労働市場の「需給バランス」を表すものです。

 

歯科衛生士さんの2020年の求人倍率は「19.4倍」ですので、歯科衛生士さん1人に対して、約20人分の仕事があるってことです。

逆に言うと、20個の歯科診療所が、歯科衛生士さん1人を取りあっている状態です。

 

「どんだけ人気なんですか?」って感じじゃないですか?

そのぐらい、歯科衛生士さんは、足りてないんです。

 

【関連記事】

「求人倍率について、もっと詳しく知りたい」という人は、こちらの記事を。

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平均給与等算出表「令和3年版」ダウンロード

こちらから職種ごとの平均給与額を自動計算するエクセルファイルがダウンロードできます。

もちろん無料です。

「エクセル」が利用できる人は、活用してみてください。

heikinkyuuryousannsyutu2021

動作確認を徹底したつもりですが、利用については各自の責任でお願いします。

 

平均給与額などが、パッと見で確認できる一覧表が作成できます。

こんな表です。

平均給与等算出表(歯科衛生士)

 

使い方は、ほんと簡単で黄色のセル「1.条件」

  • 職種
  • 都道府県

をプルダウンで、選択するだけです。

 

【関連記事】

平均給与等算出表について、詳しくは、こちらの記事を。

今の給料って高いの?低いの?平均給与額算出表で比べてみよう【エクセル】

まとめ

今回紹介した「歯科衛生士の平均給与」は、あくまでも平均値です。

なので、場合によっては、提示された給与額が平均給与から大きく外れることも考えられます。

 

ただ、転職などをするときなどの「1つの目安」としては、かなり参考になる数値だと思います。

提示された給与が「高いのか?安いのか?」、また「どのくらいの給与額を希望していいのか?」がわかりますし。

 

ぜひ、あなたの経験が適性に評価されるよう「平均給与額」を目安に、給与などの条件交渉を行ってみてください。

全国的に歯科衛生士さんは足りてませんので、あなたの希望にあった職場に出会いやすいと思います。

 

ちなみに、転職の際には、必ず、再就職手当の受給を検討しましょう。

再就職手当は、ハローワークから支給される手当で、

  • 2~3ヶ月も休むつもりがない
  • すぐに次の職場を探す予定
  • ハローワークで仕事を探す気がない(人材紹介サービスを使うなど)

という人でも、支給を受けられる場合があります。

 

また、再就職手当は、以前に比べ、給付率が上がったため、結構な金額になってます。

もらわないのはもったいないです。

【関連記事】

再就職手当(失業給付)を満額もらうための3つの注意点と「支給額早見表」

離職票が届く前に手続き可能!失業保険を早くもらう方法【ハローワーク確認】

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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