僕は、
「介護職員さんで、副業(ダブルワーク)する人が増えてきたな~」
と感じています。
というのも、
うちの事業所は、職員さんが副業・兼業をするとき、届出(申し出)をしてもらうことになっているのですが、その届出が多くなってきたからです。
また、介護職に特化した人材紹介(エージェント)サービスの担当者さんに聞いても、
「ダブルワークを希望する介護職員さんは増えてますよ~」
と、みんな言いますし、
「夜勤専従者(非常勤)の受入れは、行っていますか?」
と、問合せをもらうことも多くなりました。
これは、働き方改革の1つとして、政府が副業・兼業を推進しているということもあり、
「副業(ダブルワーク)を許可する事業所が少しづつ増えてきてる」
ってことなんだと思います。
そこで、この記事では、
- 介護職員さんの副業(ダブルワーク)の状況
- 副業(ダブルワーク)するときに注意すること
- 副業探しのオススメサービス(完全無料)
についてまとめておきます。
こんな人に読んでいただけると嬉しいです。
- 副業しようか考えている
- 休みの日を利用して、収入を増やしたい
- ダブルワークを受け入れている事業所って、どのくらいあるの?
介護職のダブルワークは、労働者側のニーズはあるが、受入れ事業所が少ない
人材紹介サービスの担当者さんによると、以前に比べ、介護職の副業希望者は増えており、
「人材紹介サービス利用者のうち、副業(ダブルワーク)先を探している人は、全体の7~10%」
に上るそうです。
これは、他の職種に比べ、比較的、給与が少ない介護職員さんの場合、
「副業(ダブルワーク)で稼ぎたい」
と考えている人が多いからだそうです。
ただ、そういった「副業(ダブルワーク)で稼ぎたい」という労働者側のニーズに対し、なかなか、ダブルワークの介護職員さんを受け入れてくれる事業所が少ないとのこと。
主な理由としては、
「早めに勤務希望を出してくれないと、勤務予定表(勤務シフト)が作れないから」
という意見が多いそうです。
まぁ、本業の勤務予定表が確定してから、副業先へ勤務希望を出すのが一般的でしょうからね・・・
介護人材の不足により、ダブルワークの受入れ事業所が増えてきている
介護職の人材不足は、かなり深刻で、有効求人倍率は、4.16(2018.9月)となっています。
また、厚生労働省が発表した「第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について」によると、
- 2020年で、約13万人
- 2025年で、約34万人
の介護人材が不足すると予想されているため、今まで以上に、人材不足が深刻化すると言われています。
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こんな状況もあってか、ダブルワークの介護職員さんを受入れる事業所が、少しづつ増えてきているそうです。(人材紹介会社さんの情報です)
特に、看護職員同様、「夜勤専従パート」は、求人が比較的多くなっているみたいです。
たしかに、うちの施設でも、週1回程度の夜勤専従パートの受入れを行っていますが、すっごく助かるんですよね。
夜勤を非常勤(パート)さんに勤務いただくと、常勤職員での日勤配置数を多くできますから。
夜勤専従パート(介護職)の給与は、夜勤1回20,000円程度
事業所によって、バラつきはありますが、
「20,000円/夜勤1回」
が1つの目安です。(僕の経験則ですが・・・)
なので、週1回で夜勤を行った場合、「月80,000円の収入アップ」ってことになります。
結構、魅力的な金額ですよね。
副業(ダブルワーク)するときに注意すること
ダブルワークで働く場合、注意しなければならないことがあります。
労働時間の管理
ダブルワークで働くと、どうしても労働時間が長くなりがちです。
なので、体を壊さないよう、有給休暇などをうまく利用しながら勤務するようにしてください。
2019年4月から「有給休暇の取得義務化(年5日)」が制度化されたので、今までよりも、有給休暇が取りやすくなっているでしょうから。
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本業先の就業規則の確認(副業を許可しているか?)
医療・介護系事業所の場合、一般企業に比べ、副業・兼業に寛容な所が多いかと思いますが、禁止しているところもありますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
一応、厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、副業・兼業を就業規則で禁止(制限)できるのは、
- 労務提供上の支障となる場合
- 企業秘密が漏洩する場合
- 企業の名誉・信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合
- 競業により企業の利益を害する場合
となっていますが、本業先とトラブルになっても嫌ですし。
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もしものときのために「労災保険制度」を理解しておく
副業先で事故(ケガ)にあった場合、本業・副業関係なく、労災保険が適用されますので、一応は「安心」ってことになります。
ただ、業務上の負傷や疾病で、仕事を休んだ場合に支給される
「休業補償給付・休業特別支給金」
の支給額については、かなり厳しい取扱いになっており、事故等が発生した勤務先の賃金のみでしか計算されません。
つまり、
「一般的に本業に比べ、給与(賃金)が少なくなる副業先での事故(ケガ)などにより働けなくなった場合、休業補償の給付額は、すっごく少なくなってしまう」
ってことです。
副業先の給与だけ補償されても、生活できないと思いますので、事故やケガだけには、十分に注意してください。
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介護職の夜勤パート(アルバイト)探しは、人材紹介サービスの利用がオススメ!!
副業のアルバイトを探すなら、
- 人材紹介サービス(カイゴジョブエージェント・レバウェル介護など)
- 利用者が多く、情報量の多い求人サイト(ジョブメドレーなど)
の利用がオススメです。
理由としては、人材紹介サービス(エージェントサービス)なら完全無料で、
- あなたの希望条件に合わせた職場探し
- 給与等の条件交渉
- 面接日程の調整
という面倒な手続きをすべてやってくれますし、求人サイトであれば、条件を選択して簡単に検索できます。(時給もパッとわかります)
個人で副業先を探すのは、かなり大変なので、ぜひ、利用してみてください。
ダブルワークの受入れをしている事業所が増えてきているとはいえ、まだまだ少ないですし。
まとめ
ここで、「介護職員さんが副業(ダブルワーク)するときのポイント」についてまとめておきます。
- 介護職のダブルワークは、労働者側のニーズと人材不足の深刻化により、受入れ事業所が増えてきている
- 人材紹介サービス利用者のうち「7~10%」は、ダブルワーク希望者
- 副業(ダブルワーク)するときは、健康管理、就業規則、労災保険についてしっかりチェックしておこう
厚生労働省の資料によると、医療・介護業界の副業・兼業者数は、どの業界よりも増加しています。
出典:厚生労働省「副業・兼業の現状」
つまり、労働者の「副業・兼業したい」というニーズは、どんどん増えているということです。
この流れは、これからもっと加速すると思います。
ぜひ、ダブルワークの受入れ事業所が増え始めたこの時期に、副業を始めてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、副業と同時に転職を考えているという人は、必ず、再就職手当の受給を検討しましょう。
再就職手当は、ハローワークから支給される手当で、
- 2~3ヶ月も休むつもりがない
- すぐに次の職場を探す予定
- ハローワークで仕事を探す気がない(人材紹介サービスを使うなど)
という人でも、支給を受けられる場合があります。
また、再就職手当は、以前に比べ、給付率が上がったため、結構な金額になってます。
もらわないのはもったいないです。
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