介護職員として働いている、または働こうと思っている人なら、誰だって、こんな風に考えると思います。
- 介護職って、どのくらいの給料がもらえるの?
- 今、もらっている給料は、高いの?低いの?
- 将来、どのくらいの給料がもらえるようになるの?
- 転職するときの給料の目安を知りたい
そこでこの記事では、厚生労働省の調査結果をもとに、介護職の平均給与(年収)について、次のような項目に分けてまとめています。
- 年齢
- 経験年数
- 男女
- 年間推移
- 事業所規模(労働者数)
- 施設介護員と訪問介護員
- 都道府県
- 他の医療職種との給料比較
また、「介護職の労働市場はどうなっているか?(有効求人倍率の推移)」についても紹介しています。
ぜひ、あなたの経験や頑張り(能力)が適正に評価されているか、チェックしてみてください。
なお、この記事で紹介している各種データは、
- 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
の結果をもとに作成したものです。
また、引用させていただきました表などについては、記事の中で明記しています。
介護職(44歳)の平均給与は「月額25万円・年間賞与52万円」
まずは、この記事の概要です。
- 43.8歳、勤続7.6年の施設介護職員の平均年収は「3,528,000円(残業手当含む)」
- 46.8歳、勤続7.3年の訪問介護職員の平均年収は「3,640,500円(残業手当含む)」
- 月の平均残業時間は「4時間」
- 施設介護職員は、事業所規模の大きい事業所の方が年収が高いが、訪問介護職員は、事業所規模による年収の違いはない
- 経験年数1~4年の介護職の基本給(所定内賃金)は「21~25万円」
- 医療・介護系職種の中で、介護職の給料は低め
- 介護職は人手不足で就職・転職しやすい(有効求人倍率3.44倍)
それでは、各種調査の結果について紹介していきます。
男女別平均給与【令和3年(2021年)】
まずは、男女別の平均給与と働き方の違いを見てみます。
施設介護職員
性別 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
男 | 40.3 | 7.3 | 163 | 5 | 268,200 | 572,800 | 3,791,200 |
女 | 45.8 | 7.7 | 163 | 4 | 241,000 | 492,100 | 3,384,100 |
合計 | 43.8 | 7.6 | 163 | 4 | 250,600 | 520,800 | 3,528,000 |
働き方はほぼ同じなのに、男女間で「40万円」ほどの違いがありますね。
訪問介護職員(ホームヘルパー)
性別 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
男 | 40.7 | 5.7 | 172 | 3 | 288,000 | 428,000 | 3,884,000 |
女 | 49.5 | 8.0 | 166 | 5 | 258,400 | 431,700 | 3,532,500 |
合計 | 46.8 | 7.3 | 168 | 4 | 267,500 | 430,500 | 3,640,500 |
女性の方が、年齢層が高いのに、年収が「35万円」ほど低くなっています。
平均的な働き方と平均給与の推移「2013~2021年」
職種(事業所)ごとの平均給与の推移を見てみます。
施設介護職員
年 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
2013 | 38.7 | 5.5 | 164 | 4 | 218,900 | 444,800 | 3,071,600 |
2014 | 39.5 | 5.7 | 165 | 3 | 219,700 | 456,700 | 3,093,100 |
2015 | 39.7 | 6.0 | 165 | 4 | 223,500 | 479,000 | 3,161,000 |
2016 | 40.5 | 6.3 | 166 | 4 | 228,300 | 485,300 | 3,224,900 |
2017 | 40.8 | 6.4 | 165 | 5 | 233,600 | 493,300 | 3,296,500 |
2018 | 41.9 | 7.0 | 165 | 5 | 239,700 | 519,900 | 3,396,300 |
2019 | 42.6 | 7.1 | 162 | 5 | 244,500 | 531,700 | 3,465,700 |
2020 | 43.0 | 7.3 | 164 | 3 | 252,300 | 572,800 | 3,600,400 |
2021 | 43.8 | 7.6 | 163 | 4 | 250,600 | 520,800 | 3,528,000 |
訪問介護職員(ホームヘルパー)
年 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
2013 | 44.7 | 5.6 | 164 | 7 | 218,200 | 272,300 | 2,890,700 |
2014 | 44.7 | 5.6 | 166 | 7 | 220,700 | 285,900 | 2,934,300 |
2015 | 45.3 | 6.6 | 165 | 7 | 225,100 | 341,900 | 3,043,100 |
2016 | 46.6 | 6.3 | 167 | 8 | 228,500 | 306,600 | 3,048,600 |
2017 | 46.9 | 6.6 | 167 | 8 | 236,500 | 297,600 | 3,135,600 |
2018 | 46.8 | 7.5 | 165 | 7 | 241,100 | 440,300 | 3,333,500 |
2019 | 48.9 | 7.3 | 161 | 7 | 240,800 | 387,400 | 3,277,000 |
2020 | 49.2 | 7.5 | 167 | 8 | 260,200 | 445,100 | 3,567,500 |
2021 | 46.8 | 7.3 | 168 | 4 | 267,500 | 430,500 | 3,640,500 |
施設介護職員と訪問介護職員(ホームヘルパー)をグラフで比較
わかりやすく、グラフにしてみます。
全体としては、徐々に給料が上がっています。(2021年の施設介護職員は、「何があったの?」って感じですが)
これは、「介護職員等特定処遇改善加算」や「介護職員処遇改善加算」による効果かもしれません。
ただ、年齢や勤続年数が上昇傾向にあるのは気になりますけどね・・・
事業所の規模別平均給与【令和3年(2021年)】
次に、介護職は、「事業所の規模(労働者数)の違いで、どれだけ給与が違うのか?」を見てみます。
施設介護職員
労働者数 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
10~99人 | 45.2 | 7.1 | 164 | 4 | 236,300 | 456,800 | 3,292,400 |
100~999人 | 43.5 | 8.0 | 163 | 4 | 253,100 | 559,900 | 3,597,100 |
1000人以上 | 42.2 | 6.7 | 160 | 8 | 272,300 | 489,600 | 3,757,200 |
合計 |
43.8 | 7.6 | 163 | 4 | 250,600 | 520,800 | 3,528,000 |
見てのとおり、「事業所の規模(労働者数)」は、給与にかなりの違いがあります。
年収で比較すると、
- 労働者1,000人以上の事業所「3,757,200円」
- 労働者100~999人の事業所「3,597,100円」
- 労働者10~99人の事業所「3,292,400円」
の順で高くなっており、労働者の多い事業所ほどの給与が高くなっています。
その差、約45万円です。(月4万円違うってことです)
さらに言うと、月の労働時間が、
- 労働者1,000人以上の事業所「160時間」
- 労働者100~999人の事業所「163時間」
- 10~99人の事業「164時間」
と労働者の多い事業所ほどの短くなっています。
年齢層も労働者の多い事業所ほどの若いです。
これらのことから、施設介護職員は、事業規模の大きな事業所で働くほうが処遇が良いということになります。
訪問介護職員(ホームヘルパー)
労働者数 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
10~99人 | 48.6 | 7.1 | 166 | 4 | 269,100 | 382,700 | 3,611,900 |
100~999人 | 49.0 | 9.6 | 166 | 6 | 254,100 | 626,400 | 3,675,600 |
1000人以上 | 42.7 | 5.6 | 170 | 3 | 277,200 | 314,500 | 3,640,900 |
合計 |
46.8 | 7.3 | 168 | 4 | 267,500 | 430,500 | 3,640,500 |
一方、訪問介護職員は、「事業所の規模(労働者数)」による給料の違いが、ほぼありません。
労働時間や残業時間もほぼ変わりません。
唯一違うとすれば、年齢層で、
- 労働者1,000人以上の事業所「42.7歳」
- 労働者10~99人の事業所「48.6歳」
- 100~999人の事業「49.0歳」
と労働者の多い事業所が一番若くなっています。
以上のことから、訪問介護職員は、事業規模の大きさが処遇に与える影響はないと言えますね。
ちなみに、グラフにするとこんな感じです。
違いが、はっきりわかりますよ。
都道府県(地域)別平均給与【令和3年(2021年)】
介護職の給与は、地域によって、バラツキがあります。
施設介護職員
都道府県 | 年齢 | 平均年収 |
北海道 | 43.5 | 3,394,800 |
青森 | 45.1 | 3,033,800 |
岩手 | 47.1 | 3,386,200 |
宮城 | 39.1 | 3,373,900 |
秋田 | 44.5 | 3,177,800 |
山形 | 42.8 | 3,297,900 |
福島 | 41.0 | 3,286,000 |
茨城 | 43.4 | 3,462,200 |
栃木 | 42.9 | 3,291,100 |
群馬 | 45.2 | 3,776,600 |
埼玉 | 44.0 | 3,699,900 |
千葉 | 43.2 | 3,806,800 |
東京 | 43.9 | 4,007,500 |
神奈川 | 44.6 | 3,907,600 |
新潟 | 41.4 | 3,648,000 |
富山 | 46.5 | 3,659,700 |
石川 | 40.6 | 3,588,900 |
福井 | 41.9 | 3,755,200 |
山梨 | 45.0 | 3,761,400 |
長野 | 43.7 | 3,498,500 |
岐阜 | 43.0 | 3,568,800 |
静岡 | 45.9 | 3,365,800 |
愛知 | 41.9 | 3,675,300 |
三重 | 43.5 | 3,613,400 |
滋賀 | 43.3 | 3,708,700 |
京都 | 42.6 | 3,994,200 |
大阪 | 43.9 | 3,646,400 |
兵庫 | 44.4 | 3,647,600 |
奈良 | 44.2 | 3,501,900 |
和歌山 | 46.0 | 3,234,700 |
鳥取 | 42.0 | 3,175,000 |
島根 | 47.4 | 3,022,400 |
岡山 | 44.9 | 3,474,200 |
広島 | 45.6 | 3,460,100 |
山口 | 45.4 | 3,265,700 |
徳島 | 46.9 | 3,137,300 |
香川 | 45.5 | 3,331,800 |
愛媛 | 43.3 | 3,215,500 |
高知 | 44.8 | 3,514,600 |
福岡 | 44.6 | 3,355,400 |
佐賀 | 43.2 | 3,025,500 |
長崎 | 44.6 | 3,240,800 |
熊本 | 44.5 | 3,252,200 |
大分 | 46.2 | 3,319,300 |
宮崎 | 41.3 | 3,000,300 |
鹿児島 | 43.0 | 3,114,000 |
沖縄 | 45.1 | 2,925,900 |
わかりやすくグラフにすると、こんな感じです。
また、平均年収が多い順に並べると、こうなります。
1位の東京都「4,007,500円」と、最下位の沖縄県「2,925,900円」を比較すると、約110万円ほどの違いがあります。
訪問介護職員(ホームヘルパー)
都道府県 | 年齢 | 平均年収 |
北海道 | 49.6 | 3,857,100 |
青森 | 44.3 | 2,956,200 |
岩手 | 51.8 | 2,816,600 |
宮城 | 48.5 | 3,215,400 |
秋田 | 42.7 | 3,370,600 |
山形 | 43.2 | 4,369,600 |
福島 | 49.6 | 2,728,700 |
茨城 | 50.3 | 3,909,000 |
栃木 | 57.5 | 3,376,100 |
群馬 | 50.8 | 4,584,500 |
埼玉 | 49.6 | 3,289,700 |
千葉 | 50.8 | 3,979,100 |
東京 | 41.9 | 3,747,300 |
神奈川 | 48.1 | 3,963,500 |
新潟 | 49.8 | 3,559,700 |
富山 | 50.2 | 3,846,900 |
石川 | 40.1 | 3,666,300 |
福井 | 53.3 | 3,227,200 |
山梨 | 66.5 | 4,188,100 |
長野 | 61.8 | 2,702,800 |
岐阜 | 54.0 | 4,116,600 |
静岡 | 46.2 | 3,759,700 |
愛知 | 41.2 | 3,657,300 |
三重 | 49.6 | 2,798,100 |
滋賀 | 51.3 | 3,560,400 |
京都 | 50.8 | 3,537,200 |
大阪 | 48.7 | 3,595,700 |
兵庫 | 50.6 | 3,985,400 |
奈良 | 50.1 | 3,041,900 |
和歌山 | 51.7 | 3,509,600 |
鳥取 | 41.0 | 3,532,800 |
島根 | 51.5 | 2,925,100 |
岡山 | 48.3 | 3,288,000 |
広島 | 49.4 | 3,811,000 |
山口 | 51.2 | 3,264,500 |
徳島 | 54.6 | 3,243,100 |
香川 | 50.8 | 3,527,900 |
愛媛 | 54.7 | 3,807,500 |
高知 | 65.6 | 2,734,800 |
福岡 | 52.6 | 3,699,200 |
佐賀 | 55.2 | 2,728,300 |
長崎 | 50.1 | 2,881,500 |
熊本 | 47.9 | 3,119,200 |
大分 | 53.4 | 3,860,500 |
宮崎 | 62.3 | 3,288,400 |
鹿児島 | 50.3 | 3,720,800 |
沖縄 | 56.4 | 3,962,600 |
わかりやすくグラフにすると、こんな感じです。
また、平均年収が多い順に並べると、こうなります。
1位の群馬県「4,584,500円」と、最下位の佐賀県「2,728,300円」を比較すると、約180万円ほどの違いがあります。
主な要因としては、地域における需給バランスの違いによるものだと思います。
つまり、介護職が不足している地域では給与は高くなり、充足している地域では給与は少なくなる傾向があるということです。
もちろん、事業所ごとの事情や採用のタイミングの影響もあると思いますが。
ちなみに、介護職の給与は、比較的、都市部の方が高くなると言われてます。
まぁ、経験則ではありますが。
基本給(所定内賃金)と年間賞与【経験年数別・男女別】
転職するときの給与提示は、基本給でされることが多いと思います。
ここで紹介するデータは、残業手当、日直手当等は含んでいません。
なので、こっちの金額の方が、働き方(長時間の残業など)に左右されず、比較がしやすいと思います。
男性介護職員(施設・訪問比較)
(単位:円)
経験年数 | 施設介護職員 | ||
所定内賃金 | 年間賞与 | 年収 | |
1~4年 | 225,400 | 438,000 | 3,142,800 |
5~9年 | 242,800 | 580,300 | 3,493,900 |
10~14年 | 261,400 | 648,800 | 3,785,600 |
15年以上 | 292,800 | 798,700 | 4,312,300 |
全体 | 250,500 | 572,800 | 3,578,800 |
経験年数 | 訪問介護職員(ホームヘルパー) | ||
所定内賃金 | 年間賞与 | 年収 | |
1~4年 | 257,000 | 333,300 | 3,417,300 |
5~9年 | 288,400 | 541,200 | 4,002,000 |
10~14年 | 308,900 | 672,700 | 4,379,500 |
15年以上 | 290,400 | 378,400 | 3,863,200 |
全体 | 278,100 | 428,000 | 3,765,200 |
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。
わかりやすく、グラフしてみます。
経験年数1~4年の男性介護職員の基本給(所定内賃金)は「22~26万円」になっています。
介護の仕事にチャレンジしようという人は、「どういう事業所で働きたいか?」にあわせて、この金額を目安にするといいと思います。
ちなみに、僕としては、ちょっと以外ですが、訪問介護の方が給料が高いです。
女性介護職員(施設・訪問比較)
(単位:円)
経験年数 | 施設介護職員 | ||
所定内賃金 | 年間賞与 | 年収 | |
1~4年 | 210,900 | 410,700 | 2,941,500 |
5~9年 | 221,500 | 471,900 | 3,129,900 |
10~14年 | 232,400 | 536,400 | 3,325,200 |
15年以上 | 251,500 | 649,000 | 3,667,000 |
全体 | 227,900 | 492,100 | 3,226,900 |
経験年数 | 訪問介護職員(ホームヘルパー) | ||
所定内賃金 | 年間賞与 | 年収 | |
1~4年 | 237,300 | 323,100 | 3,170,700 |
5~9年 | 250,400 | 455,500 | 3,460,300 |
10~14年 | 234,600 | 494,800 | 3,310,000 |
15年以上 | 266,200 | 515,100 | 3,709,500 |
全体 | 248,400 | 431,700 | 3,412,500 |
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。
わかりやすく、グラフしてみます。
男性同様に、介護の仕事にチャレンジしようという人は、経験年数1~4年の基本給(所定内賃金)「21~24万円」を目安にするといいと思います。
転職する場合は、あなたの経験年数にあわせて、給料額をチェックしてみてください。
介護職員の給与(年収)のピーク年齢は?
令和3年(2021年)の年齢別平均年収は、次のようになっています。
施設介護職員
年齢 | 平均年収(単位:円) | |
男性 | 女性 | |
20~24歳 | 3,077,900 | 3,024,800 |
25~29歳 | 3,473,500 | 3,281,500 |
30~34歳 | 3,834,300 | 3,385,300 |
35~39歳 | 4,008,200 | 3,459,200 |
40~44歳 | 4,122,800 | 3,551,100 |
45~49歳 | 4,273,800 | 3,557,900 |
50~54歳 | 4,065,100 | 3,491,300 |
55~59歳 | 3,601,900 | 3,551,200 |
60~64歳 | 3,235,600 | 3,213,300 |
65~69歳 | 2,826,300 | 2,875,600 |
わかりやすく、グラフにするとこんな感じです。
この表によると、施設介護職員の給与のピークは、
- 男性45~49歳「4,273,800円」
- 女性45~49歳「3,557,900円」
ということになります。
給与のピークが、他の職種に比べて、早い気がします。
訪問介護職員(ホームヘルパー)
年齢 | 平均年収(単位:円) | |
男性 | 女性 | |
20~24歳 | 3,333,700 | 2,943,900 |
25~29歳 | 3,397,200 | 3,057,500 |
30~34歳 | 4,059,000 | 3,225,800 |
35~39歳 | 3,590,700 | 3,320,200 |
40~44歳 | 3,834,900 | 3,353,600 |
45~49歳 | 3,960,000 | 3,370,900 |
50~54歳 | 4,039,800 | 3,440,800 |
55~59歳 | 3,936,200 | 3,603,400 |
60~64歳 | 4,023,900 | 3,305,400 |
65~69歳 | 3,922,100 | 3,299,600 |
わかりやすく、グラフにするとこんな感じです。
この表によると、訪問介護職員の給与のピークは、
- 男性30~34歳「4,059,000円」
- 女性55~59歳「3,603,400円」
ということになります。
男性のピーク年齢に違和感を感じますが、女性は、医療・介護系の他の職種とほぼ変わりはないですね。
医療・介護系職種の給与比較【令和3年(2021年)】
医療・介護系職種での介護職員の給与(年収)は低めです。
超売り手市場(人手不足)である介護職の状況を考えると、もっと給料が高くてもいいかもって思います。
仕事内容も大変ですし。
でも、現実は、介護報酬の関係上、厳しいです。
つまり、給料を上げたくても、経営的に上げられないってことです。
そういった事情があって、経営母体が大きな事業所の方が比較的処遇が良くなっているんだと思います。
ちなみに、医師(歯科医師)を入れると、こんな感じになります。
医師は別格ですからね・・・
一応、詳細な金額を載せておきます。
参考までに。
【医療・介護系職種 平均年収一覧表(2021年)】
職種 | 平均給与 | |
男性 | 女性 | |
医師 | 14,699,400 | 10,537,100 |
歯科医師 | 8,742,500 | 5,384,100 |
薬剤師 | 6,302,800 | 5,452,900 |
看護師 | 5,183,400 | 4,959,500 |
准看護師 | 4,312,000 | 4,038,600 |
診療放射線技師 | 5,638,600 | 4,914,600 |
臨床検査技師 | 5,503,600 | 4,724,000 |
PT・OT・ST | 4,429,800 | 4,072,100 |
歯科衛生士 | 3,622,700 | 3,867,100 |
栄養士 | 4,115,200 | 3,641,600 |
保育士 | 4,209,600 | 3,803,100 |
介護支援専門員 | 4,607,500 | 3,900,300 |
介護職員 | 3,791,200 | 3,384,100 |
訪問介護従事者 | 3,884,000 | 3,532,500 |
看護助手 | 3,272,500 | 3,005,200 |
介護職の人手不足の状況【有効求人倍率3.44倍って、どういうこと?】
2020年度(令和3年3月)の介護職の有効求人倍率は、「3.44倍」となっています。
職業全体の有効求人倍率が「1.03倍」なので、かなりの人手不足ということになります。
介護職の人手不足の状況は、どんどんひどくなっており、2019年度では「4.10倍」となっています。
2020年度に若干下がりましたが、それでも「3倍」を超えています。
そういう意味では、介護職は、超売り手市場の職種であると言えます。(前向きに考えれば)
ちなみに、求人倍率とは、仕事を探す人1人に対し、何人分の求人(仕事)があるかを表している指標です。
つまり、労働市場の「需給バランス」を表すものです。
介護職の2020年度の有効求人倍率は「3.44倍」ですので、介護職員1人に対して、約3~4人分の仕事があるってことです。
逆に言うと、3~4つの介護事業所が、介護職員1人を取りあっている状態です。
結構な人気者ですよね。
なので、有効求人倍率が1以上ってことは、就職・転職がしやすい職種ということになります。
【関連記事】
「求人倍率について、もっと詳しく知りたい」という人は、こちらの記事を。
平均給与等算出表「令和3年版」ダウンロード
こちらから職種ごとの平均給与額を自動計算するエクセルファイルがダウンロードできます。
もちろん無料です。
「エクセル」が利用できる人は、活用してみてください。
平均給与額などが、パッと見で確認できる一覧表が作成できます。
こんな表です。
使い方は、ほんと簡単で黄色のセル「1.条件」の
- 職種
- 都道府県
をプルダウンで、選択するだけです。
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平均給与等算出表について、詳しくは、こちらの記事を。
⇒今の給料って高いの?低いの?平均給与額算出表で比べてみよう【エクセル】
まとめ
今回紹介した「介護職の平均給与」は、あくまでも平均値です。
なので、場合によっては、提示された給与額が平均給与から大きく外れることも考えられます。
ただ、転職などをするときなどの「1つの目安」としては、かなり参考になる数値だと思います。
提示された給与が「高いのか?安いのか?」、また「どのくらいの給与額を希望していいのか?」がわかりますし。
ぜひ、あなたの経験が適性に評価されるよう「平均給与額」を目安に、給与などの条件交渉を行ってみてください。
全国的に介護職員さんは足りてませんので、あなたの希望にあった職場に出会いやすいと思います。
ちなみに、転職の際には、必ず、再就職手当の受給を検討しましょう。
再就職手当は、ハローワークから支給される手当で、
- 2~3ヶ月も休むつもりがない
- すぐに次の職場を探す予定
- ハローワークで仕事を探す気がない(人材紹介サービスを使うなど)
という人でも、支給を受けられる場合があります。
また、再就職手当は、以前に比べ、給付率が上がったため、結構な金額になってます。
もらわないのはもったいないです。
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⇒再就職手当(失業給付)を満額もらうための3つの注意点と「支給額早見表」
⇒離職票が届く前に手続き可能!失業保険を早くもらう方法【ハローワーク確認】
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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