介護職の平均給与額(事業所、経験年数・男女別)【厚労省の調査から】

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この記事では、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」結果をもとに、介護職(看護補助者、ホームヘルパー、福祉施設介護員)における

  • 経験年数別、男女別の平均給与額
  • 平均的な働き方(勤続年数、労働時間、残業時間など)

についてまとめています。

 

こんな人に読んでいただけると嬉しいです。

  • 介護職の給与ってどのくらい?
  • 転職するときの給与の目安を知りたい(経験年数などに応じた)
  • 現在、貰っている給与は、「高いのか?低いのか?」知りたい
  • 事業所の種類によって、介護職の給与って変わるの?
この記事で紹介している一覧表は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに作成したものです。

介護職(42~49歳)の平均給与は「月額21~24万円・年間賞与39~53万円」

まずは、この記事の概要です。

  • 看護補助者(46.7歳、勤続8.5年)の平均年収は「3,031,900円(各種手当含む)」
  • ホームヘルパー(48.9歳、勤続7.3年)の平均年収は「3,277,000円(各種手当含む)」
  • 福祉施設介護員(42.6歳、勤続7.1年)の平均年収は「3,465,700円(各種手当含む)」
  • 月の平均残業時間は「2~7時間」
  • 経験年数1~4年の介護職の基本給(所定内賃金)は「18~22万円」
看護補助者とは、一般的に「病院で働く介護職」のことです。

 

それでは、「賃金構造基本統計調査」の結果について紹介していきます。

介護職の男女別平均給与【令和元年(2019年)】

まずは、各職種(事業所)における、平均給与と働き方の違いを見てみます。

看護補助者(病院で働く介護職)

性別年齢平均勤続年数月の労働時間月の残業時間支給額年間賞与年収
40.07.21562235,600454,1003,281,300
47.98.71552212,900431,7002,986,500
合計46.78.51552216,400435,1003,031,900
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっています。
計算方法は、「支給額×12ヶ月+年間賞与」です。

ホームヘルパー(訪問介護)

性別年齢平均勤続年数月の労働時間月の残業時間支給額年間賞与年収
41.16.21657273,800394,0003,679,600
51.07.71607231,700385,6003,166,000
合計48.97.31617240,800387,4003,277,000
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっています。
計算方法は、「支給額×12ヶ月+年間賞与」です。

福祉施設介護員(特別養護老人ホームなどの介護施設)

性別年齢平均勤続年数月の労働時間月の残業時間支給額年間賞与年収
39.56.81636260,600588,3003,715,500
44.47.31625235,100498,8003,320,000
合計42.67.11625244,500531,7003,465,700
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっています。
計算方法は、「支給額×12ヶ月+年間賞与」です。

 

3つの職種(事業所)を比べてみると、労働時間、残業時間は、看護補助者が一番少なくなっており、他の職種と比べ、勤務日数が「月1~2日」少ないことになります。

 

「看護補助者の労働時間は、なぜ少ないのか?」について、明確な理由はわかりませんが、人材不足等の影響による「有給休暇の取りやすさ」に違いがあるのかもしれません。

訪問介護事業所や老人ホームなどの介護施設の人材不足は、かなり深刻だと聞きますし・・・

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ただし、看護補助者の給与は、一番低くなっていますね。(年収で20~40万円ほど低い)

介護職の平均給与の推移「2013~2019年」

次に、各職種(事業所)における、平均給与の年間推移を見てみます。

看護補助者(病院で働く介護職)

年齢平均勤続年数月の労働時間月の残業時間支給額年間賞与年収
201343.97.21583198,900432,6002,819,400
201443.87.11593205,400438,4002,903,200
201544.07.51593206,800431,9002,913,500
201644.47.71592208,100451,8002,949,000
201745.17.81602206,000451,9002,923,900
201846.89.01582213,900464,2003,031,000
201946.78.51552216,400435,1003,031,900
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっております。
計算方法は、「支給額×12ヶ月+年間賞与」です。

ホームヘルパー(訪問介護)

年齢平均勤続年数月の労働時間月の残業時間支給額年間賞与年収
201344.75.61647218,200272,3002,890,700
201444.75.61667220,700285,9002,934,300
201545.36.61657225,100341,9003,043,100
201646.66.31678228,500306,6003,048,600
201746.96.61678236,500297,6003,135,600
201846.87.51657241,100440,3003,333,500
201948.97.31617240,800387,4003,277,000
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっております。
計算方法は、「支給額×12ヶ月+年間賞与」です。

福祉施設介護員(特別養護老人ホームなどの介護施設)

年齢平均勤続年数月の労働時間月の残業時間支給額年間賞与年収
201338.75.51644218,900444,8003,071,600
201439.55.71653219,700456,7003,093,100
201539.76.01654223,500479,0003,161,000
201640.56.31664228,300485,3003,224,900
201740.86.41655233,600493,3003,296,500
201841.97.01655239,700519,9003,396,300
201942.67.11625244,500531,7003,465,700
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっております。
計算方法は、「支給額×12ヶ月+年間賞与」です。

 

わかりやすく、3職種(看護補助者、ホームヘルパー、福祉施設介護員)をグラフで比較してみます。

【介護職の平均年収比較】

介護職の平均年収の推移2013~2019

 

全体としては、徐々に給与は上がっています。(2019年のホームヘルパーは、「何があったの?」って感じですが)

これは、「介護職員等特定処遇改善加算」や「介護職員処遇改善加算」による効果かもしれません。

 

ただ、年齢や勤続年数が上昇傾向にあるのは気になりますけどね・・・

 

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介護職の基本給(所定内賃金)と年間賞与【令和元年(2019年)】

続いて、各職種(事業所)における、経験年数別の基本給の金額です。

転職するときの給与提示は、基本給でされることが多いでしょうから、こっちの金額の方が、働き方(夜勤回数や残業時間など)に左右されず、比較がしやすいと思います。

看護補助者(病院で働く介護職)

(単位:円)

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年192,900304,4002,619,200
5~9年210,600433,4002,960,600
10~14年248,800642,7003,628,300
15年以上246,300708,2003,663,800
全体216,300454,1003,049,700

 

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年186,300344,9002,580,500
5~9年200,300401,8002,805,400
10~14年207,900529,3003,024,100
15年以上208,100525,6003,022,800
全体200,000431,7002,831,700
所定内賃金には、残業手当、日直手当、夜勤手当は含んでいません。
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。

ホームヘルパー(訪問介護)

(単位:円)

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年251,800389,8003,411,400
5~9年251,700409,2003,429,600
10~14年253,900415,7003,462,500
15年以上291,700411,1003,911,500
全体256,800394,0003,475,600

 

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年207,600296,8002,788,000
5~9年222,600413,8003,085,000
10~14年225,100406,9003,108,100
15年以上218,400451,1003,071,900
全体218,500385,6003,007,600
所定内賃金には、残業手当、日直手当、夜勤手当は含んでいません。
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。

福祉施設介護員(特別養護老人ホームなどの介護施設)

(単位:円)

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年223,000484,1003,160,100
5~9年242,200603,2003,509,600
10~14年260,300732,1003,855,700
15年以上274,900762,8004,061,600
全体243,500588,3003,510,300

 

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年208,100418,2002,915,400
5~9年217,000502,3003,106,300
10~14年228,200544,4003,282,800
15年以上242,000640,7003,544,700
全体221,700498,8003,159,200
所定内賃金には、残業手当、日直手当、夜勤手当は含んでいません。
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。

 

給与額を見る限りでは、福祉施設介護員がダントツですね。

経験年数を重ねるごとに、他の職種(事業所)との給与差も大きくなっていますし。

 

なお、参考までに、平成30年(2018年)の調査結果も載せておきます。

比較してみると、どの職種も所定内賃金(基本給)の改善が見られていることがわかります。

介護職の基本給(所定内賃金)と年間賞与【平成30年(2018年)】

看護補助者(病院で働く介護職)

(単位:円)

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年182,400350,9002,539,700
5~9年208,800472,5002,978,100
10~14年225,300586,7003,290,300
15年以上219,200599,4003,229,800
全体205,600457,7002,924,900

 

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年186,000374,3002,606,300
5~9年194,700467,8002,804,200
10~14年204,600558,9003,014,100
15年以上210,500521,6003,047,600
全体199,500465,4002,859,400
所定内賃金には、残業手当、日直手当、夜勤手当は含んでいません。
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。

ホームヘルパー(訪問介護)

(単位:円)

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年218,400311,8002,932,600
5~9年244,000406,6003,334,600
10~14年265,400625,5003,810,300
15年以上259,600572,5003,687,700
全体239,800416,7003,294,300

 

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年215,100396,0002,977,200
5~9年217,000393,0002,997,000
10~14年227,200431,0003,157,400
15年以上231,900611,3003,394,100
全体222,400446,8003,115,600
所定内賃金には、残業手当、日直手当、夜勤手当は含んでいません。
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。

福祉施設介護員(特別養護老人ホームなどの介護施設)

(単位:円)

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年214,900448,1003,026,900
5~9年236,800588,1003,429,700
10~14年257,400697,9003,786,700
15年以上283,200860,0004,258,400
全体239,100579,0003,448,200

 

経験年数
所定内賃金年間賞与年収
1~4年204,900397,7002,856,500
5~9年215,900479,1003,069,900
10~14年225,600557,6003,264,800
15年以上242,500655,5003,565,500
全体219,200487,0003,117,400
所定内賃金には、残業手当、日直手当、夜勤手当は含んでいません。
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。

まとめ

今回紹介した「介護職の平均給与」は、あくまでも平均値です。

なので、場合によっては、提示された給与額が平均給与から大きく外れることも考えられます。

 

ただ、転職をするときや、キャリアアップを考えるときの「1つの目安」としては、かなり参考になる数値だと思います。

 

ぜひ、あなたの経験が適性に評価されるよう「平均給与額」をベースに、給与などの条件交渉を含め、色々と検討してみてください。

2019年10月から「介護職員等特定処遇改善加算」が導入されましたので、事業所によって、これからますます給与額に違いが出ると思いますので。

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2019年10月の消費増税にあわせて、「介護職員等特定処遇改善加算」が導入されました。 これは、強烈な介護人材不足への対応策として、主に「経験・技能のある介護職員」さんに対し、さらなる処遇改善を目的に行われたものです。 ただ、こ...

 

ちなみに、

「給与などの条件交渉が面倒だな~」

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僕は、15年以上の医療・介護業界の勤務経験の中で、5年以上、介護職員(介護福祉士など)の採用を担当してきました。 そんな採用活動を通じて、 10社以上の転職エージェントや転職サイトを利用 採用させていただいた、介護職員...

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

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