この記事では、令和6年分(令和2年分以降)における
- 給与所得の金額
- 公的年金等に係る雑所得の金額
を自動計算する「エクセルファイル」を紹介しています。
こんな人に使っていただけると嬉しいです。
- 仕事で人事・労務管理を担当をしている
- 仕事で「基礎控除申告書」や「配偶者控除等申告書」を何枚も確認する
- 収入と所得って同じじゃないの?
- 扶養控除等申告書の「所得の見積額」を簡単に計算・確認したい
給与所得・公的年金等に係る雑所得 算出表
こんな感じの表になっています。
使い方は、すっごく簡単で、計算したい項目にあわせて、「黄色のセル」に
- 給与収入(年間)
- その年中の公的年金等の収入(年間)
- 年齢(翌年1月1日現在の年齢)
- 公的年金等に係る雑所得以外の
- 所得に係る合計所得金額(年間)
を入力(選択)するだけです。
エクセルファイルのダウンロード(無料)
「給与所得・公的年金等に係る雑所得 算出表」ダウンロード
⇒kyuuyonenkinsyotokukeisan2024
なお、ダウンロードしたエクセルファイルは、末尾が「2020」となっていますが、2024年分の計算にそのまま利用できます。
【関連記事】
給与所得の計算方法を知りたいという人は、こちらの記事を。
公的年金等に係る雑所得の計算方法を知りたいという人は、こちらの記事を。
給与所得(年間)を計算する場合
使い方は、ほんと簡単で、黄色のセルに「給与収入(年間)」を入力するだけです。
入力すると、次のように、「給与所得の金額(年間)」が自動で計算されます。
今回は、「給与収入(年間)5,500,000円」で試算していますので、給与所得の金額(年間)が「3,960,000円」となります。
公的年金等に係る雑所得(年間)を計算する場合
入力箇所は、給与所得の計算と同じく「黄色のセル」だけです。
【入力(選択)項目】
- その年中の公的年金等の収入(年間)
- 年齢(翌年1月1日現在の年齢)
- 公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額(年間)
入力(選択)すると、
- 公的年金等控除額
- 公的年金等に係る雑所得の金額
が自動で表示されます。
こんな感じです。
今回は、
- その年中の公的年金等の収入(年間):2,000,000円
- 年齢(翌年1月1日現在の年齢):65歳以上
- 公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額(年間):1,000万円以下
という条件で試算していますので、次のような結果になります。
【自動計算結果】
- 公的年金等控除額:1,100,000円
- 公的年金等に係る雑所得の金額(年間):900,000円
ちなみに、「年齢(翌年1月1日現在の年齢)」と「公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額」については、プルダウン式にしてありますので、次の選択肢から選べばいいだけになっています。
【年齢(翌年1月1日現在の年齢)】
- 65歳以上
- 64歳以下
【公的年金等に係る雑所得以外の所得に係る合計所得金額】
- 1,000万円以下
- 1,000万円超2,000万円以下
- 2,000万円超
【関連記事】
「扶養控除等(異動)申告書」や「基礎控除・配偶者控除等申告書」の作成と確認に!
入職や年末調整の際に提出する
- 給与所得者の扶養控除(異動)申告書
- 給与所得者の基礎控除申告書
- 給与所得者の配偶者控除等申告書
- 所得金額調整控除申告書
には、所得金額の記載が必要です。
この部分です。(赤く囲ったところ)
【給与所得者の扶養控除(異動)申告書】
【給与所得者の基礎控除・配偶者控除等・所得金額調整控除申告書】
この所得金額の計算(確認)が結構面倒なんですよね。
そこで、少しでも楽をしたくて、「給与所得・公的年金等に係る雑所得 算出表(エクセル)」を作成してみました。
よかったら、使ってみてください。
少しは、楽ができると思いますので。
まとめ
基礎控除申告書が、令和2年分の年末調整から追加になったことにより、ほぼすべての人が、
- 給与所得の金額
- 公的年金等に係る雑所得の金額
などの所得計算が避けては通れなくなりました。(職場の担当者がやってくれるところは別ですが・・・)
所得計算を誤ると、必要以上の税金を払うことになりかねませんので、会社の年末調整担当者などに丸投げせず、自分でもしっかりチェックすることをオススメします。
会社の担当者も、間違えないわけではありませんので。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
【あわせて読みたい】
コメント