この記事では、准看護師試験(准看護師学校養成所卒業者)における
- 受験者数、合格者数および合格率の年間推移
- 試験ブロック(同年に複数受験可能なエリア)
- 過去の試験問題
- 難易度(受験者の意見)
について紹介しています。
こんな人に読んでいただけると嬉しいです。
- 准看護師になりたい
- 介護職として働いている
- 現在、看護学生に通っていて試験が不安
准看護師試験は、合格率が高く、同年に複数回受験できるので取得しやすい資格
まず、結論です。
- 准看護師試験の合格率は、95.6%【2019年度】
- 試験ブロックは、各都道府県6つに分けられ、試験日が違うため、同年の複数回受験が可能
- 過去の試験問題は、都道府県が公表している
- 試験の難易度は、原付免許レベル?
それでは、1つずつ説明していきます。
准看護師試験の合格率は、95.6%【2019年度】
准看護師試験の受験者は、年々減少しており、2019年度では、8,723人となっています。
こんな感じです。
2014年の受験者は、11,349人だったので、毎年500人ぐらいづつ減り続けている計算になります。
合格率は、大きな変動はなく、95~99%で推移していますが、徐々に下がってきている印象です。
ただ、それでも、他の医療資格と比較すると、高い合格率になっていますけどね。
【医療系資格の合格率(2019年度)】
- 医師 92.1%
- 看護師 89.2%
- 薬剤師 69.5%
- 理学療法士 86.4%
- 作業療法士 87.3%
試験ブロックは、各都道府県6つに分けられ、試験日が違うため、同年の複数回受験が可能
准看護師試験って、結構、特殊で1年間に複数回受けることができます。
というのも、准看護師試験は、各都道府県を6つのブロックにエリア分けして、行われるんですが、試験日がブロックごとに違うんです。
また、どこの都道府県で合格しても、全国どこでも准看護師として働くことができるので、どこかしらの都道府県で合格すればOKなんです。
なので、各都道府県に受験願書を出しておくことで、複数回の受験が可能となります。
試験が、「1発勝負」じゃないっていうのは、かなりの安心感ですよね。
ちなみに、ブロック分けについては、次のとおりです。(日本准看護師連絡協議会の資料をもとに作成しています)
【都道府県別 准看護師試験ブロック一覧(2019年度)】
過去の試験問題は、都道府県が公表している
准看護師試験の過去の試験問題は、各都道府県で公表しているため、ホームページ等でチェックしてみてください。(公表してないところもあるかもです)
問題数は150問で、マークシート式のため、答えやすくなっています。
参考までに、埼玉県さんの試験問題の一部を紹介します。
こんな感じです。
【令和元年度 埼玉県准看護師試験問題】
問題1 器官と器官を結合する働きを持つのはどれか。
1.筋組織
2.支持組織
3.神経組織
4.上皮組織
問題2 肩関節はどれか。
1.球関節
2.車軸関節
3.平面関節
4.蝶番関節
問題3 膝関節を屈曲させる筋はどれか。
1.大殿筋
2.中殿筋
3.大腿二頭筋
4.大腿四頭筋
問題4 リンパ系・リンパ組織について正しいのはどれか。
1.脾臓はリンパ球を破壊する。
2.B細胞は細胞性免疫に関与する。
3.胸腺のリンパ球はT細胞である。
4.右上半身のリンパ本幹は左の静脈角に注ぐ。
問題5 呼吸について正しいのはどれか。
1.呼吸中枢は橋にある。
2.肺で行われる呼吸を外呼吸という。
3.肋間筋の働くものを腹式呼吸という。
4.横隔膜が弛緩し胸腔内容積を大きくする。
問題6 肝臓の働きで正しいのはどれか。
1.糖の代謝
2.血球の破壊
3.胆汁の貯蔵
4.尿素の分解
または、准看護師試験の問題集が売ってますので、それをチェックしてみてもいいと思います。
こんなやつです。
試験の難易度は、原付免許レベル?
そもそも、准看護師試験の合格率は高いため、試験問題の難易度は比較的低めなんだと思いますが、実際に准看護師試験を受けた友人に感想を聞いたところ・・・
- 准看護師学校に通っていれば、だいたいわかるよ
- レベル的には、原付バイクの免許ぐらいかな?
と、強気な発言でした。(笑)
まぁ、合格したから言えるセリフですよね・・・
まとめ
ここで、「准看護師試験の状況(准看護師学校養成所卒業者)」についておさらいです。
- 非常に高い合格率(2019年度 95.6%)
- 試験が、「1発勝負」じゃなく、同年に複数回受けることができる
- 試験問題は、マークシート式の150問
- 「原付免許レベル?」の難易度
准看護師の資格は、2年間で取得できることもあり、学費等の費用も比較的安くなっています。
また、准看護師資格の取得については、「奨学金制度」を設けている病院があるため、実質、学費無料になる場合も多いです。
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准看護師は、
- 慢性期病院(療養病棟)
- 精神科病院
- 介護保険施設
- 診療所(クリニック)
などで欠かせない職種であるため、転職にも強く、安定した収入を得ることができます。
看護職という仕事に興味があるなら、「准看護師」、ぜひ、チャレンジしてみください。
比較的、取得しやすい資格だと思いますので。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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