僕は、15年以上の医療・介護業界の勤務経験の中で、5年以上、薬剤師採用を担当してきました。
そんな採用活動を通じて、
- 8社以上の薬剤師専門の職業紹介事業者(転職エージェント)を利用
- 採用させていただいた、薬剤師さんから利用した転職サービスがどうだったかを聞く
ということをやってきました。
その結果、わかったことは、
「職業紹介事業者(転職エージェント)は、情報量や紹介担当者の能力など、サービスにかなりのバラツキがある」
ってことです。
そこで、この記事では、僕自身の薬剤師採用の経験から
「薬剤師さんにオススメの職業紹介事業者(転職エージェント)」
について紹介します。
こんな人に、読んでいただけると嬉しいです。
- 初めての転職で、どうしていいかわからない
- なかなか、希望の職場に出会えない
- 入職してみたら、聞いていた内容とぜんぜん違った
- 転職(エージェント)サービスって、たくさんあるけど、どこがオススメなの?
職業紹介事業者(転職エージェント)の活用方法
薬剤師さんが転職するなら、
「職業紹介事業者を併用(2つ以上)する」
がオススメです。
主な理由としては、次の3つです。
- 職業紹介事業者(転職エージェント)によって、紹介できる事業所(病院など)が違う
- 複数の転職エージェントが紹介する事業所を探すため
- 担当者によって、サービスの質が違う(相性も大事)
【詳細記事】
職業紹介事業者(転職エージェント)を併用することで、
「こっちの求人の方が良かったかも…」
という機会損失を、ほぼなくすことができます。
特に、ママさん薬剤師や非常勤での勤務を希望の場合は、希望条件にあった職場を探すのが大変なので、さらにオススメです。
職業紹介事業者(転職エージェント)は、相談から面接の日程調整、条件交渉など含めて完全無料なので、
「現在の薬剤師の転職市場がどうなっているのか?」
「自分の市場価値はどのくらいなのか?」
について、話を聞くだけでも、意味(メリット)があります。
【関連記事】
薬剤師に特化した、オススメの職業紹介事業者(転職エージェント)
採用させていただいた、薬剤師さんの満足度が高く、薬剤師採用のやり取り(対応)がしっかりしていた職業紹介事業者(転職エージェント)は、次の3つです。
いずれも、全国対応で、サービス利用者が多く、大手企業が運営していますので安心です。
それでは、1つずつ説明していきます。
ファルマスタッフ
公式サイト:ファルマスタッフ
「ファルマスタッフ」は、大手調剤薬局の日本調剤グループが運営している薬剤師員専門の転職エージェントです。
ここの特徴としては、薬剤師さんが一番知りたい
- 職場の雰囲気
- 薬局長や職員の人柄
- 詳細な仕事の内容
- 労働環境
- 仕事の忙しさ、残業の多さ
など、ホームページや求人票ではわからない情報を、キャリアアドバイザーが紹介先の事業所(病院など)に直接訪問し、しっかりチェックしてるところです。
情報量や情報の正確さって、転職サポートを行う上で、非常に重要な要素なので、情報収集という意味でも、登録しておいて損はないです。
【登録はこちら(公式サイト)】
薬キャリエージェント
公式サイト:薬キャリエージェント
「薬キャリ」は、国内の医師9割(28万人)、薬剤師10万人以上が登録する医療情報サイト「m3.com」が運営する薬剤師専門の転職エージェントです。
ここの特徴としては、
- 薬剤師 登録者数がトップクラス(年間2万人以上の薬剤師が利用)
- 業界最大級!6万件以上の求人情報数
- 病院や調剤薬局の求人に強い
という点です。
医療情報専門サイト「m3.com」で培った病院や調剤薬局からの信頼があるため、求人を依頼する事業所が多いようです。
事実、うちの病院も、医師や薬剤師の募集というと、真っ先に「エムスリーキャリア」さんを思い浮かべます。
病院や調剤薬局での勤務を希望しているなら、必須の転職エージェントだと思います。
ぜひ、相談してみてください。
【登録はこちら(公式サイト)】
マイナビ薬剤師
公式サイト:マイナビ薬剤師
「マイナビ薬剤師」は、人材紹介最大手「マイナビ」が運営する薬剤師専門の転職エージェントです。
特徴としては、
- 原則、薬剤師さんに直接会って、希望条件をしっかり確認する
- サポートが厚く、事業所の求める人材と、薬剤師さんが希望する職場のマッチングを重視
- 紹介求人数が多い(平均紹介求人数は、約18.0件)
- 人材関連サービスを40年以上行っている安心感
- 全国の地域情報をシステム化しているので、地方にも強い
という点です。
直接会って、話を聞くことで、求職者の細かなニーズや電話では伝えづらいニュアンスを把握するようにしています。
また、直接会うことで、エージェントサービスの担当者との信頼関係も築きやすいということもあります。
採用側からしても、薬剤師さんの人柄などを含めて紹介いただけるので安心感と信頼度が違います。
ちなみに、「どういう所で働こうか」「働き方はどうしようか」など、希望条件が定まっていない人は、一度相談してみてもいいと思います。
色々なキャリアの提案がもらえますし、話しているうちに、方向性も定まってくると思いますよ。
【登録はこちら(公式サイト)】
職業紹介事業者(転職エージェント)の併用数
「実際に、転職した薬剤師さんが、転職エージェントをいくつ利用(併用)しているのか?」
ですが、僕が聞いた限りでは、2~3社の人が多かったです。
また、ある転職エージェントさんの調査でも、薬剤師さんが転職時に利用する転職エージェント数は、「2~3社」だそうです。
やっぱり、みなさん、併用されているんですよね。
薬剤師の平均給与【厚生労働省の調査より】
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(2019年)」から、薬剤師さんの平均給与と傾向を載せておきます。
転職するときの目安にしてみてください。
- 39.4歳、勤続7.9年の薬剤師の平均年収は「5,616,500円(残業手当含む)」
- 月の平均残業時間は「11~14時間」
- 事業所の規模が小さいほど、薬剤師の給与は高くなる傾向がある
- 薬剤師の給与は、地方の方が高くなる傾向がある
- 経験年数1~4年の薬剤師の基本給(所定内賃金)は「30万~34万円」
- 薬剤師の給与のピークは「50~59歳」
- 医療・介護系職種では、薬剤師の給与がダントツ1位(医師を除く)
【関連記事】
「もっと詳しく知りたい」という人は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
薬剤師さんの転職エージェントは、求職者の入職が決まって、初めて売上が発生する仕組みとなっていて、紹介手数料は「年収の25~30%」が一般的です。
そういった事情もあり、職業紹介事業者(転職エージェント)側からすれば、
- なんとかして、入職させたい
- 極力、高い給与で紹介したい
という意図が働きます。
給与が高くなる分には、嬉しい限りですが、「なんとかして、入職させたい」という想いから あなたの希望と違う事業所(病院など)をオススメしてくることもあります。
なので、紹介担当者の言葉をすべて鵜呑みにするのではなく、上記のような意図が働いてることを理解した上で、利用してください。
また、「あれ?この担当者、合わないな~」と思ったら、すぐに利用するのをやめ、別の転職エージェントを利用するようにしてください。
利用キャンセルも無料ですし、そのための「職業紹介事業者(転職エージェント)の併用」なんで。
ぜひ、職業紹介事業者(転職エージェント)を上手く活用し、あなたの希望にあった職場を探してみてください。
なお、この記事は、友人から「転職するのに、どこがオススメ?」と聞かれるので、友人にオススメするならという気持ちで、まとめさせていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
【あわせて読みたい】
コメント