病院薬剤師の仕事内容【慢性期病院(回復期・療養)の実際の業務とは?】

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薬剤師、薬、イラスト

この記事では、

「慢性期病院で働いている薬剤師は、どんな仕事をしているのか?」

について紹介しています。

 

こんな人に読んでいただけると嬉しいです。

  • 転職先や進路選びで、病院と調剤薬局で迷っている
  • 子育て最優先で、働ける職場を探している
  • ワークライフバランス重視で働きたい
この記事は、医療・介護施設で、15年以上勤務してきた経験をもとに書いています。

薬剤師の8つの仕事【回復期リハビリ病棟・療養病棟】

まず、結論です。

うちの病院の薬剤師さんは、主に、次の8つの仕事をしています。

  • 調剤業務(注射薬、錠剤、散剤、外用剤)
  • 製剤業務(院内製剤)
  • 麻薬・向精神薬・劇毒薬の管理
  • 服薬指導(薬剤管理指導料の算定)
  • 医薬品情報管理
  • チーム医療
  • 学会、研修会、委員会への参加
  • 薬品管理等の事務作業

 

それでは、1つずつ詳しく説明していきます。

調剤業務(注射薬、錠剤、散剤、外用剤)

調剤業務とは、医師の指示(処方箋)に基づき、薬を揃え、患者さんに交付する業務です。

具体的には、

  • 処方箋における、薬品名、記載事項、用法、用量、配合禁忌などの管理
  • 薬袋やラベルなどへの法令で定められた事項の記載(保存方法、特別の服用方法など)
  • 注射薬、錠剤、外用剤、散剤を処方箋に記載されている薬の剤形、服用量、服用方法などにあわせ、正確に取り揃える(必要に応じて、分包機で、1つにまとめたりもします)
  • 薬歴管理
  • 服用方法、保存方法の指示、指導、副作用、相互作用などの注意を行い、薬を交付する

って感じです。

病院の場合、入院患者・外来患者さんに対して行われます。

 

慢性期病院の場合、薬剤師業務の6~7割は、この調剤業務になります。

製剤業務(院内製剤)

製薬会社さんなどで、売られていない場合などに、個々の患者にあわせて、薬を加工したりします。

たとえば、

  • 飲み薬を、塗り薬に加工する(塗っても効果がある薬の場合です)
  • いくつかの飲み薬を混ぜる(約束処方)

とかです。

 

ただ、慢性期病院の場合、製剤業務の頻度は、かなり少ないと思います。(うちの場合は、ほぼありません)

麻薬・向精神薬・劇毒薬の管理

入職して、いきなり「麻薬管理者」になることはことは少ないと思いますが、病院の「麻薬管理者」になった場合、

  • 麻薬などの購入、譲受、調剤、払出し、保管
  • 行政への年間届、廃棄届、事故届、その他麻薬及び向精神薬取締法による各種届出

を行います。

服薬指導(薬剤管理指導料の算定)

病院には、薬剤師が算定できる加算として「薬剤管理指導料」というものがあります。

薬剤管理指導料の算定は、

薬剤管理指導記録に基づき、直接服薬指導、服薬支援その他の薬学的管理指導(処方された薬剤の投与量、投与方法、投与速度、相互作用、重複投薬、配合変化、配合禁忌等に関する確認並びに患者 の状態を適宜確認することによる効果、副作用等に関する状況把握を含む。)を行った場合に週1回に限り算定できる。

出典:厚生労働省「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」

とされており、薬剤師さんには、この算定基準に則り、入院患者さんに対し、服薬指導を行います。

 

なお、薬剤管理指導料の点数(診療報酬)は、

  1. 特に安全管理が必要な医薬品が投薬又は注射されている患者の場合 380点
  2. 1の患者以外の患者の場合 325点

となっています。(平成30年4月時点の点数です)

医薬品情報管理

医薬品情報管理というと、ちょっと漠然としていて、わかりづらいかもしれませんが、

  • 薬品の有効性や安全性などの薬学的情報の管理
  • 医師、看護師、患者などに対する情報提供

を行うことをいいます。

 

具体的には、次のようなことです。

  • 医薬品に関する情報の収集、整理、評価、管理、伝達
  • 医薬品についての医師、その他の問合せに対する情報収集、伝達
  • 院内採用薬品集の作成及び訂正
  • 薬事委員会などの資料作成
  • 業務日誌の記載、保管

チーム医療

病院薬剤師の醍醐味と言えば、これだと思います。

 

チーム医療とは、医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、検査技師、セラピストなどの医療従事者と協力し、患者さんに対応していくことをいいます。

各職種の専門性を活かすことができるため、患者さんにとって、最善な治療を検討することができます。

 

もちろん、他職種の知識を共有できるため、すっごく勉強にもなります。

そういう意味では、知識欲の高い薬剤師さんにとって、病院は、最適な職場だと言えます。

 

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なお、チーム医療の例としては、

  • 感染管理チーム
  • 栄養サポートチーム
  • 褥瘡対策チーム

などがあります。

学会、研修会、委員会への参加

自己研鑽等の意味を含め、学会や研修会へ参加および院内の会議や委員会活動を行います。

 

うちの場合、学会や研修会は、原則、職員の希望制となっており、

  • 交通費の支給
  • 宿泊費の支給
  • 参加日は出勤扱い

とすることが多いです。(研修の内容にもよりますが・・・)

 

また、院内の委員会としては、

  • 医療安全委員会
  • 感染対策委員会
  • 褥瘡対策委員会
  • 薬事委員会
  • 栄養委員会

などに、薬剤師さんが参加しています。

薬品管理等の事務作業

これは、適正な薬品管理等を行ううえで必要となる事務作業です。

具体的には、次のようなものです。

  • 薬品購入における、見積合わせ、価格交渉及び決定
  • 薬品の発注、納入薬品の検収
  • 納品書・請求書の確認
  • 薬品の保管および管理
  • 薬品の棚卸し、在庫数の確認
  • 調剤数の月報、年報の作成
  • 業務日誌の作成、管理
  • 他部門との連絡調整

慢性期病院の労働環境とは?【薬剤師の場合】

「病院薬剤師って、夜勤はあるし、残業も多いし、休みだって・・・」

というイメージがあるかもしれません。

 

たしかに、急性期病院であれば、そのとおりかもしれませんが、慢性期(療養)病院に、そのイメージは当てはまりません。

というのも、うちの法人の場合、次のような職場がほとんどだからです。

  • 夜勤なし
  • 残業なし
  • オンコールなし
  • 有給休暇取得率90%以上
  • 院内保育室完備
  • 育児休業等の取得(男女問わず)
  • 柔軟な働き方(勤務時間や社会保険への加入など)

 

なので、

  • ワークライフバランス重視
  • 子育て最優先

という人に、慢性期病院は、かなりオススメです。

 

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また、慢性期病院の場合は、「今すぐ、やらなければならない」が少ないため、仕事を計画的に行えるというメリットもあります。

 

ただ、逆に言えば、

「忙しくても、夜勤や残業をガンガンやって、収入を増やしたい」

という人には、不向きということになります。

まとめ

ここで、「慢性期病院(回復期・療養)の薬剤師の仕事」についておさらいです。

  • 調剤業務(注射薬、錠剤、散剤、外用剤)
  • 製剤業務(院内製剤)
  • 麻薬・向精神薬・劇毒薬の管理
  • 服薬指導(薬剤管理指導料の算定)
  • 医薬品情報管理
  • チーム医療
  • 学会、研修会、委員会への参加
  • 薬品管理等の事務作業

 

薬剤師さんに、比較的人気のない病院勤務ですが、「働きやすさ」という意味では、かなりの好位置につけていると思います。

 

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言うまでもありませんが、病院によって多少の違いはあります。この記事で紹介しているのは、あくまでも、うちのグループにおける薬剤師さんの仕事内容です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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こう

医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

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