この記事では、介護職(介護労働者)における
- 年齢構成(割合)
- 介護職としての経験年数(何歳から介護職として、働いているのか?)
- 資格を持っていない人の割合
- 介護の仕事の探し方
について紹介しています。
こんな人に読んでいただけると嬉しいです。
- 介護の仕事に興味がある
- 介護の仕事って、どういう年代の人が働いているの?
- この年じゃ、今さら、介護職なんて遅いよね?
- 資格がないと、介護の仕事って、できないんでしょ?
なお、この記事で紹介している各種データ(グラフ)は、介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査」の結果をもとに作成したものです。
また、引用させていただきました表などについては、記事の中で明記しています。
全介護労働者の約7割が、40歳以上!?年齢制限のない介護業界
まず、結論です。
- 訪問介護員の「82.7%」、介護職員の「61.7%」が、40歳以上
- 40歳以上の「46.6%」が、介護職の経験1年未満
- 約1割は、無資格者!介護職に資格は必須じゃない
- 介護の仕事探しは、人材紹介サービス(カイゴジョブエージェント・レバウェル介護)などを併用しよう
なお、この記事では、「訪問介護員」と「介護職員」を次のように定義しています。
- 訪問介護員とは、介護保険法の指定を受けた訪問介護事業所で働き、高齢者等の家庭を訪問して家事などの生活援助、入浴などの身体介護を行う者
- 介護職員とは、訪問介護以外の介護保険の指定介護事業所で働き、直接介護を行う者
それでは、1つずつ説明していきます。
訪問介護員の「82.7%」、介護職員の「61.7%」が、40歳以上!!
介護労働安定センターさんが行った、「平成30年度介護労働実態調査」によると、介護保険サービス事業所で働く介護労働者の年齢割合は、次のようになっています。
出典:介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査」
見ていただいたとおり、
- 40歳以上「68.9%」
- 50歳以上「43.8%」
- 60歳以上「21.6%」
と、かなり年齢層が高いことがわかります。
さらに言うと、60歳以上の介護労働者の割合は、年々増加しており、平成26年からの4年間で、4.2%も増加しています。
このとおり。
出典:介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査」
また、上記の介護労働者の中から、
- 訪問介護員
- 介護職員
に絞って、年齢割合を出してみると、次のようになります。
詳細な数字は、次のとおりです。
年齢 | 訪問介護員 | 介護職員 |
20歳未満 | 0.2% | 0.7% |
20~24歳 | 1.5% | 5.7% |
25~29歳 | 2.5% | 8.0% |
30~34歳 | 3.9% | 10.6% |
35~39歳 | 5.6% | 11.5% |
40~44歳 | 8.5% | 12.5% |
45~49歳 | 10.7% | 11.8% |
50~54歳 | 12.3% | 10.4% |
55~59歳 | 12.0% | 9.7% |
60~64歳 | 14.0% | 8.0% |
65歳以上 | 25.2% | 9.3% |
年齢層 | 訪問介護員 | 介護職員 |
40歳以上 | 82.7% | 61.7% |
50歳以上 | 63.5% | 37.4% |
60歳以上 | 39.2% | 17.3% |
介護職員の年齢層もかなり高いですが、訪問介護員はそれ以上です。
しかも圧倒的大差で・・・
まぁ、考え方にもよるんでしょうが、このデータを見る限り、
「介護職は、年齢を重ねても働ける仕事」
と言えそうです。(実際に働いて人が多いですし)
40歳以上の「46.6%」が、介護職の経験1年未満
一般的に、「40歳を超えたら、転職(再就職)はかなり厳しくなる」と言われますが、介護業界については、全く当てはまりません。
これは、介護労働実態調査の結果にも、はっきりと出ています。
このとおり。
40歳以上の介護職のうち、46.6%の人が、経験年数1年未満となっています。
つまり、40歳以降で新たに介護の仕事にチャレンジし、介護職として働き始めた人が多いってことです。
「40歳以降で、全くの未経験者を雇ってくれる一般企業(会社)がほとんどない」ということを思うと、かなり特殊な業界と言えます。
これは、「介護業界における人手不足の深刻さ」が大きく影響しています。
厚生労働省は、2025年時点で、34万人の介護職員が不足すると試算していますし。
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ただ、求職者(仕事を探している人)からすれば、超売り手市場になりますので、すっごいチャンスです。
これからも「需要の多い職種」ってことですので。
なので、
「もう、〇〇歳だから・・・」
という理由で、チャレンジを諦めてしまう必要は全くありません。
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約1割は、無資格者!介護職に資格は必須じゃない
「介護の仕事って、資格がないと働けないんでしょ?」
と思っている人が、ほとんどだと思いますが、ぜんぜんそんなことありません。
もちろん、資格が必要な職種もありますが、「無資格・未経験」でもぜんぜん働けます。
事実、次のような調査結果が出ていますし。
どの年代においても、約1割の人が無資格で働いていますので、「資格がないと働けない」という先入観は捨てた方がいいと思います。
ただ、介護職員さんを採用する側の心理としては、
「介護って、どんな仕事をするのかわからない」
という人より、
「介護職員初任者研修を修了していて、介護の基礎知識がある」
という人の方が、安心して採用することができます。
また、働く側の心理として、
「何にもわからない状態で働くより、ある程度の介護の知識がある方が働いやすい」
というのもあるでしょうから、あなたの考え方にあわせて、資格取得を考えてみてもいいと思います。
介護の仕事探しは、人材紹介サービス(マイナビ介護・レバウェル介護)などを併用しよう
無資格・未経験でも、完全無料で利用できるオススメサービスを紹介します。
「介護の仕事に興味がある」というなら、ぜひ、チェックしてみてください。
マイナビ介護職
まずは、誰でも知っている超大手「マイナビ」さんが運営する、介護職に特化した人材紹介サービス「マイナビ介護職」です。
ここの特徴は、
- 情報量の多さ
- 求職者と求人者のニーズを合わせる「マッチングの精度(マッチング力)」
- 求職者さんに直接会って「あなたのニーズ」をしっかりと聞く
という3つです。
マイナビ介護さんでは、「あなたのニーズ」をしっかりと聞いてくれるため、あなたの希望条件にあった事業所に出会える確率が高くなります。
ぜひ、利用してみてください。
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レバウェル介護(旧:きらケア正社員)
2つ目は、医療・介護業界に特化した人材コンサルティングを行っている「レバレジーズメディカルケア株式会社」さんが運営する、介護職に特化した人材紹介サービス「レバウェル介護(旧:きらケア正社員)」です。
ここの特徴は、
- 情報の信頼度
- 情報の豊富さ
- 老人ホームなどの介護系施設に強い(グループ会社が、老人ホームなどの紹介サービスを行っているため)
という3つです。
「レバレジーズ」さんでは、紹介する事業所に直接足を運び、取材を行っています。
この取材により、求人票やインターネット上の情報だけではわかりづらい、
- 職場の雰囲気
- 事業所独自の魅力
- 職場環境(働きやすさ)
- 実際に働いている、職員の声
- 福利厚生制度
などの内部情報を集めており、これにより、情報の信頼度を上げています。
就職・転職において、事業所の情報というのは、かなり重要になりますので、「情報収集」という意味でも、ぜひ、利用しておきたいサービスの1つです。
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カイゴジョブエージェント
3つ目は、医療・介護業界に特化した人材紹介最大手「エムエムエスキャリア」が運営する介護職専門の転職エージェント「カイゴジョブエージェント」です。
ここの特徴としては、
- 介護職員さん「60万人以上」が登録する、国内最大級の介護求人サイト「カイゴジョブ」のエージェントサービス
- 介護福祉士、初任者研修、実務者研修(ホームヘルパー1級・2級)といった資格を持つ人材を対象
- 全国各地の介護事業所の求人情報の豊富さ
という点です。
登録すると、あなたの専任担当者が積極的に、各事業所へ連絡を行い、希望条件にあった事業所を探してくれます。
また、副業先の紹介も積極的に行っており、「カイゴジョブエージェント」利用者の約10%は、副業を探す介護職員さんとのことです。
ただ、ちょっと、メールや電話など、しつこいところがあるので、そこだけはデメリットかもしれません。
逆に言えば、それだけ一生懸命ってことですので、介護福祉士、初任者研修、実務者研修(ホームヘルパー1級・2級)などの資格をお持ちなら、利用しておいて損はないと思います。
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ジョブメドレー
最後は、医療・介護業界に特化した求人サイト「ジョブメドレー」です。
ここの特徴は、
- 無料登録しておくと、事業所から「スカウトメール」が届く
- 求人掲載数が、業界トップクラス
- 事業所の情報が常に最新
という3つです。
ジョブメドレーさんの場合、事業所の情報を常に最新に保つため、
「求人情報の作成や変更は、管理画面上で、求人者(事業所)が直接行う」
という仕組みになっています。
つまり、新規の求人や求人情報の変更があれば、求人者(事業所)がその都度、更新できるってことです。
「求人サイトは、情報の正確さと情報量がすべて」だと僕は思っていますので、そういう意味では、ジョブメドレーさんは最強のしくみです。
ぜひ、利用してみてください。
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まとめ
繰り返しにはなりますが、一般的に「転職・再就職」というと、
- 40歳超えたら、かなり難しくなる
- 転職するなら、20~30代のうちに
なんて言われますが、介護職に関して言えば、全く当てはまりません。
介護職(介護労働者)の約7割は、40歳以上ですし、40歳以上の「46.6%」が、介護職の経験1年未満ですので。
また、人生100年時代と言われるなか、学びなおし(リカレント教育など)は、必須だと思います。
年齢、経験、資格を理由にチャレンジすること(学ぶこと)を諦めてしまわないようにしてください。
せっかくの興味が、もったいないので。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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