理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として働いている、または働こうと思っている人なら、誰だって、こんな風に考えると思います。
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士って、どのくらいの給料がもらえるの?
- 今、もらっている給料は、高いの?低いの?
- 将来、どのくらいの給料がもらえるようになるの?
- 転職するときの給料の目安を知りたい
そこでこの記事では、厚生労働省の調査結果をもとに、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の平均給与(年収)について、次のような項目に分けてまとめています。
- 年齢
- 経験年数
- 男女
- 年間推移
- 事業所規模
- 訪問看護と訪問リハビリ
- 都道府県
- 他の医療職種との給料比較
また、「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の就職・転職市場はどうなっているか?(有効求人倍率の推移)」についても紹介しています。
ぜひ、あなたの経験や頑張り(能力)が適正に評価されているか、チェックしてみてください。
なお、この記事で紹介している各種データは、
- 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
- 厚生労働省「医療経済実態調査」
- 厚生労働省「介護事業経営実態調査」
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
の結果をもとに作成したものです。
また、引用させていただきました表などについては、記事の中で明記しています。
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士(35歳)の平均給与は「月額30万円、年間賞与71万円」
- 男女別平均給与【令和3年(2021年)】
- 平均的な働き方と平均給与の推移「2013~2021年」
- 事業所の規模別平均給与【令和3年(2021年)】
- 病院勤務の給料は、開設者によってぜんぜん違う
- 訪問看護、訪問リハビリの給料(年収)は高い
- 都道府県(地域)別平均給与【令和3年(2021年)】
- 基本給(所定内賃金)と年間賞与【経験年数別・男女別】
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給与(年収)のピーク年齢は「55~59歳」
- 医療・介護系職種の給与比較【令和3年(2021年)】
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の人手不足の状況【有効求人倍率3.15倍って、どういうこと?】
- 平均給与等算出表「令和3年版」ダウンロード
- まとめ
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士(35歳)の平均給与は「月額30万円、年間賞与71万円」
まずは、この記事の概要です。
- 35.1歳、勤続7.4年の理学療法士・作業療法士の平均年収は「4,265,400円(残業手当含む)」
- 月の平均残業時間は「4~5時間」
- 事業所規模の大きい事業所の方が年収が高く、労働時間が短い
- 訪問看護、訪問リハビリの給料(年収)は高い
- 経験年数1~4年の理学療法士・作業療法士の基本給(所定内賃金)は「25万円」
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給与のピークは「55~59歳」
- 医療・介護系職種の中で、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給料は平均的
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は人手不足で就職・転職しやすい(有効求人倍率3.15倍)
それでは、各種調査の結果について紹介していきます。
男女別平均給与【令和3年(2021年)】
まずは、男女別の平均給与と働き方の違いを見てみます。
性別 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
男 | 35.2 | 7.5 | 162 | 5 | 306,700 | 749,400 | 4,429,800 |
女 | 35.1 | 7.4 | 160 | 4 | 283,400 | 671,300 | 4,072,100 |
合計 | 35.1 | 7.4 | 161 | 5 | 296,000 | 713,400 | 4,265,400 |
年齢や働き方はほぼ同じなのに、男女間で「35万円」ほどの違いがありますね。
平均的な働き方と平均給与の推移「2013~2021年」
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の年間給与(年収)は、徐々に上がっています。
年 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
2013 | 30.7 | 4.8 | 163 | 5 | 277,300 | 637,400 | 3,965,000 |
2014 | 31.3 | 4.8 | 162 | 4 | 274,000 | 609,400 | 3,897,400 |
2015 | 31.5 | 5.3 | 162 | 5 | 284,000 | 639,900 | 4,047,900 |
2016 | 31.8 | 5.3 | 163 | 5 | 280,700 | 701,200 | 4,069,600 |
2017 | 32.7 | 5.7 | 164 | 6 | 284,100 | 639,900 | 4,049,100 |
2018 | 32.9 | 6.1 | 163 | 6 | 285,200 | 662,200 | 4,084,600 |
2019 | 33.3 | 6.2 | 158 | 5 | 287,500 | 646,400 | 4,096,400 |
2020 | 33.9 | 6.5 | 163 | 4 | 290,600 | 702,200 | 4,189,400 |
2021 | 35.1 | 7.4 | 161 | 5 | 296,000 | 713,400 | 4,265,400 |
グラフにすると、こんな感じです。
直近の2021年だと、平均年収が過去最高の「4,265,400円」となっています。
ただ、年齢層と勤続年数も上がっているので、なんとも言えないですね・・・
事業所の規模別平均給与【令和3年(2021年)】
次に、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は、「事業所の規模(労働者数)の違いで、どれだけ給与が違うのか?」を見てみます。
労働者数 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
10~99人 | 35.4 | 5.8 | 165 | 5 | 294,300 | 608,400 | 4,140,000 |
100~999人 | 34.9 | 7.7 | 161 | 4 | 290,700 | 699,000 | 4,187,400 |
1000人以上 | 35.8 | 8.2 | 158 | 7 | 314,400 | 855,000 | 4,627,800 |
合計 |
35.1 | 7.4 | 161 | 5 | 296,000 | 713,400 | 4,265,400 |
見てのとおり、「事業所の規模(労働者数)」は、労働時間、給与にかなりの違いがみられます。
まず、年収についてですが、
- 労働者1,000人以上の事業所「4,627,800円」
- 労働者100~999人の事業所「4,187,400円」
- 労働者10~99人の事業所「4,140,000円」
の順で高くなっており、労働者の多い事業所ほどの給与が高くなっています。
その差、約50万円です。(月4万円以上違うってことです)
かつ、月の労働時間が、
- 労働者1,000人以上の事業所「158時間」
- 労働者100~999人の事業所「161時間」
- 10~99人の事業「165時間」
と労働者の多い事業所ほどの短くなっています。
最大で、7時間違います。(毎月約1日多く働いてることになります)
以上のことから、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は、事業規模の大きな事業所で働くほうが処遇が良いということになります。
ちなみに、令和元年(2019年)の調査では、令和3年(2021年)の調査とはぜんぜん違う結果でした。
【事業所の規模別平均給与「令和元年(2019年)」】
労働者数 | 年齢 | 平均勤続年数 | 月の労働時間 | 月の残業時間 | 支給額 | 年間賞与 | 年収 |
10~99人 | 37.1 | 6.2 | 164 | 4 | 310,400 | 561,800 | 4,286,600 |
100~999人 | 32.8 | 6.2 | 158 | 4 | 282,100 | 628,100 | 4,013,300 |
1000人以上 | 32.4 | 6.3 | 155 | 8 | 288,300 | 734,800 | 4,194,400 |
合計 |
33.3 | 6.2 | 158 | 5 | 287,500 | 646,400 | 4,096,400 |
令和元年(2019年)の調査結果では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のキャリアアップは、次のような傾向がありました。
- 理学療法士・作業療法士さんは、新卒時に「大きめの病院」で経験を積む
- 30歳前後で転職をする人が比較的多い
- 30歳前後の転職では、訪問リハビリなどの小さい事業所を、転職先に選択する人が増える
- 小さい事業所は、「有給休暇の取得状況」や「そもそもの休日が少ない」などの影響により、労働時間が長くなる場合がある
一概には言えませんが、セラピストさんの労働市場が変わってきているのかもしれませんね。
病院勤務の給料は、開設者によってぜんぜん違う
令和3年に実施された「医療経済実態調査」によると、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の年収(給与)は、国公立系の病院が高く、医療法人や個人の病院は低くなっています。
単位:円)
機関 | 開設者・職種 | 月額給与 | 年間賞与 | 年収 |
病院 | 国立 | 346,490 | 1,145,896 | 5,303,777 |
公立 | 351,439 | 1,270,807 | 5,488,074 | |
公的 | 344,987 | 1,127,103 | 5,266,949 | |
社会保険関係法人 | 358,674 | 1,368,486 | 5,672,576 | |
医療法人 | 281,917 | 725,054 | 4,108,060 | |
個人 | 296,131 | 648,858 | 4,202,434 |
国公立系の病院と民間病院で、「120~150万円」の差があります。
結構な違いですよね。(単純計算で、月額10万円以上違うことになりますので)
グラフにするとこんな感じです。
はっきりと違いがわかると思います。
訪問看護、訪問リハビリの給料(年収)は高い
訪問看護ステーションや訪問リハビリで働く「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給料」は、比較的高めで、次のようになっています。
一覧にすると、こんな感じです。
職種 | 年収 |
セラピスト全体 | 4,189,400円 |
訪問看護PT(社会福祉法人) | 5,250,792円 |
訪問看護PT(医療法人) | 5,108,520円 |
訪問看護PT(営利法人) | 4,848,936円 |
訪問看護OT(社会福祉法人) | 4,889,052円 |
訪問看護OT(医療法人) | 5,110,956円 |
訪問看護OT(営利法人) | 4,860,804円 |
訪問リハビリPT | 4,735,896円 |
訪問リハビリOT | 4,533,540円 |
訪問リハビリST | 4,635,312円 |
訪問看護ステーションや訪問リハビリの方が、年収額で、30~100万円ほど高くなっています。
その中でも、社会福祉法人と医療法人の訪問看護が、特に高くなっていますね。
ちなみに、訪問看護ステーションと訪問リハビリ事業所の年収額は、次のように推移しています。
バラツキが大きいので、傾向をつかめるほどではないですが、PT・OT・STの三職種では、PTの給料が一番高くなっています。
都道府県(地域)別平均給与【令和3年(2021年)】
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給与は、地域によって、バラツキがあります。
このとおり。
都道府県 | 年齢 | 平均年収 |
北海道 | 33.9 | 4,137,900 |
青森 | 35.1 | 4,032,100 |
岩手 | 36.6 | 4,432,900 |
宮城 | 37.9 | 4,383,800 |
秋田 | 39.1 | 5,090,500 |
山形 | 33.3 | 3,423,100 |
福島 | 37.9 | 4,593,100 |
茨城 | 35.5 | 4,277,800 |
栃木 | 32.1 | 4,394,800 |
群馬 | 33.5 | 4,337,500 |
埼玉 | 34.0 | 4,537,600 |
千葉 | 34.0 | 4,445,900 |
東京 | 38.6 | 4,513,500 |
神奈川 | 35.9 | 4,601,700 |
新潟 | 37.2 | 4,237,000 |
富山 | 35.9 | 4,309,900 |
石川 | 37.8 | 4,313,300 |
福井 | 33.3 | 3,969,200 |
山梨 | 35.2 | 4,235,400 |
長野 | 34.5 | 4,148,100 |
岐阜 | 34.3 | 4,403,400 |
静岡 | 31.6 | 3,896,400 |
愛知 | 33.0 | 4,193,500 |
三重 | 32.7 | 4,105,000 |
滋賀 | 33.3 | 4,232,200 |
京都 | 34.8 | 4,569,700 |
大阪 | 34.6 | 4,421,500 |
兵庫 | 39.6 | 4,620,100 |
奈良 | 35.6 | 4,327,700 |
和歌山 | 33.0 | 4,177,500 |
鳥取 | 35.9 | 4,010,100 |
島根 | 36.4 | 3,671,400 |
岡山 | 34.6 | 4,243,100 |
広島 | 36.0 | 4,284,900 |
山口 | 36.4 | 4,484,900 |
徳島 | 34.7 | 4,185,500 |
香川 | 33.7 | 4,243,000 |
愛媛 | 35.9 | 4,105,200 |
高知 | 35.8 | 3,900,200 |
福岡 | 35.1 | 4,026,000 |
佐賀 | 34.6 | 3,718,100 |
長崎 | 35.1 | 4,283,600 |
熊本 | 31.9 | 3,775,100 |
大分 | 33.9 | 3,912,100 |
宮崎 | 33.6 | 3,856,100 |
鹿児島 | 35.7 | 3,864,100 |
沖縄 | 35.1 | 3,761,000 |
わかりやすくグラフにすると、こんな感じです。
また、平均年収が多い順に並べると、こうなります。
1位の秋田県「5,090,500円」と、最下位の山形県「3,423,100円」を比較すると、約160万円ほどの違いがあります。
主な要因としては、地域における需給バランスの違いによるものだと思います。
つまり、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が不足している地域では給与は高くなり、充足している地域では給与は少なくなる傾向があるということです。
もちろん、事業所ごとの事情や採用のタイミングの影響もあると思いますが。
ちなみに、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給与は、比較的、都市部の方が高くなると言われてます。
まぁ、経験則ではありますが。
基本給(所定内賃金)と年間賞与【経験年数別・男女別】
転職するときの給与提示は、基本給でされることが多いと思います。
ここで紹介するデータは、残業手当、日直手当等は含んでいません。
なので、こっちの金額の方が、働き方(長時間の残業など)に左右されず、比較がしやすいと思います。
【理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の基本給と年間賞与一覧(2021年)】
(単位:円)
経験年数 | 男 | ||
所定内賃金 | 年間賞与 | 年収 | |
1~4年 | 252,200 | 605,400 | 3,631,800 |
5~9年 | 274,600 | 752,300 | 4,047,500 |
10~14年 | 300,100 | 843,800 | 4,445,000 |
15年以上 | 369,600 | 983,000 | 5,418,200 |
全体 | 293,800 | 749,400 | 4,275,000 |
経験年数 | 女 | ||
所定内賃金 | 年間賞与 | 年収 | |
1~4年 | 246,900 | 573,600 | 3,536,400 |
5~9年 | 260,400 | 605,900 | 3,730,700 |
10~14年 | 279,800 | 670,100 | 4,027,700 |
15年以上 | 319,500 | 974,100 | 4,808,100 |
全体 | 274,400 | 671,300 | 3,964,100 |
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。
わかりやすく、グラフしてみます。
経験年数1~4年の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の基本給(所定内賃金)は「24~25万円」になっています。
新卒の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士さんは、この金額を目安に就職活動をするのも「あり」だと思います。
うちの病院の初任給(PT・OT・ST)もほぼ同額ですし。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の給与(年収)のピーク年齢は「55~59歳」
令和3年(2021年)の年齢別平均年収は、次のようになっています。
【理学療法士・作業療法士 年齢別平均年収一覧表(2021年)】
年齢 | 平均年収(単位:円) | |
男性 | 女性 | |
20~24歳 | 3,185,200 | 3,156,800 |
25~29歳 | 3,488,700 | 3,331,100 |
30~34歳 | 3,812,200 | 3,572,000 |
35~39歳 | 4,090,400 | 3,736,800 |
40~44歳 | 4,571,800 | 4,023,500 |
45~49歳 | 4,785,600 | 4,312,500 |
50~54歳 | 5,006,700 | 4,496,800 |
55~59歳 | 5,158,600 | 4,697,100 |
60~64歳 | 5,074,600 | 3,830,700 |
65~69歳 | 3,174,600 | 3,519,500 |
わかりやすく、グラフにするとこんな感じです。
この表によると、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士さんの給与のピークは、
- 男性55~59歳「5,158,600円」
- 女性55~59歳「4,697,100円」
ということになります。
給与のピーク年齢については、医療・介護系の他の職種とほぼ変わりはないですね。
医療・介護系職種の給与比較【令和3年(2021年)】
医療・介護系職種では、医師を除き、薬剤師の給与(年収)がダントツ1位です。
こんな感じです。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は、ちょうど真ん中ぐらいになっています。
ただ、医師(歯科医師)を入れると、こんな感じになります。
医師は別格ですからね・・・
なお、詳細な金額は次のとおりです。
【医療・介護系職種 平均年収一覧表(2021年)】
職種 | 平均給与 | |
男性 | 女性 | |
医師 | 14,699,400 | 10,537,100 |
歯科医師 | 8,742,500 | 5,384,100 |
薬剤師 | 6,302,800 | 5,452,900 |
看護師 | 5,183,400 | 4,959,500 |
准看護師 | 4,312,000 | 4,038,600 |
診療放射線技師 | 5,638,600 | 4,914,600 |
臨床検査技師 | 5,503,600 | 4,724,000 |
PT・OT・ST | 4,429,800 | 4,072,100 |
歯科衛生士 | 3,622,700 | 3,867,100 |
栄養士 | 4,115,200 | 3,641,600 |
保育士 | 4,209,600 | 3,803,100 |
介護支援専門員 | 4,607,500 | 3,900,300 |
介護職員 | 3,791,200 | 3,384,100 |
訪問介護従事者 | 3,884,000 | 3,532,500 |
看護助手 | 3,272,500 | 3,005,200 |
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の人手不足の状況【有効求人倍率3.15倍って、どういうこと?】
2021年(令和3年)の医療技術者の有効求人倍率は、「3.15倍」となっています。
職業全体の有効求人倍率が「1.03倍」なので、かなりの人手不足ということになります。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の人手不足の状況は、多少の変動はあるにしても、2012年からぜんぜん改善されてないですね。
ずっと、「3倍」あたりを推移していますし。
そういう意味では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は、超売り手市場の職種であると言えます。
ちなみに、求人倍率とは、仕事を探す人1人に対し、何人分の求人(仕事)があるかを表している指標です。
つまり、労働市場の「需給バランス」を表すものです。
医療技術者の2021年の有効求人倍率は「3.15倍」ですので、医療技術者1人に対して、約3人分の仕事があるってことです。
逆に言うと、3つの病院が、医療技術者1人を取りあっている状態です。
結構な人気者ですよね。
なので、現在は、就職・転職がしやすい職種ということになります。
【関連記事】
「求人倍率について、もっと詳しく知りたい」という人は、こちらの記事を。
平均給与等算出表「令和3年版」ダウンロード
こちらから職種ごとの平均給与額を自動計算するエクセルファイルがダウンロードできます。
もちろん無料です。
「エクセル」が利用できる人は、活用してみてください。
平均給与額などが、パッと見で確認できる一覧表が作成できます。
こんな表です。
使い方は、ほんと簡単で黄色のセル「1.条件」の
- 職種
- 都道府県
をプルダウンで、選択するだけです。
【関連記事】
平均給与等算出表について、詳しくは、こちらの記事を。
⇒今の給料って高いの?低いの?平均給与額算出表で比べてみよう【エクセル】
まとめ
今回紹介した「理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の平均給与」は、あくまでも平均値です。
なので、場合によっては、提示された給与額が平均給与から大きく外れることも考えられます。
ただ、就職・転職をするときの「1つの目安」としては、かなり参考になる数値だと思います。
提示された給与が「高いのか?安いのか?」また「どのくらいの給与額を希望していいのか?」がわかりますので。
ぜひ、あなたの経験が適性に評価されるよう「平均給与額」を目安に、給与などの条件交渉を行ってみてください。
ちなみに、転職の際には、必ず、再就職手当の受給を検討しましょう。
再就職手当は、ハローワークから支給される手当で、
- 2~3ヶ月も休むつもりがない
- すぐに次の職場を探す予定
- ハローワークで仕事を探す気がない(人材紹介サービスを使うなど)
という人でも、支給を受けられる場合があります。
また、再就職手当は、以前に比べ、給付率が上がったため、結構な金額になってます。
もらわないのはもったいないです。
【関連記事】
⇒再就職手当(失業給付)を満額もらうための3つの注意点と「支給額早見表」
⇒離職票が届く前に手続き可能!失業保険を早くもらう方法【ハローワーク確認】
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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