この記事では、失業保険の支給額を、パッと見で確認できる
- 失業保険(基本手当)支給額早見表
- 基本手当日額早見表
の紹介をしています。
転職を考えている人や、仕事で職員の社会保険手続きを担当している人の参考になれば嬉しいです。
なお、「失業保険って、どうやってもらうの?、いつからもらえるの?」という人は、こちらの記事をご覧ください。


失業保険(基本手当)支給額早見表の見方
「失業保険(基本手当)支給額早見表」は、離職前6ヶ月間の月額平均給与から、
- 賃金日額
- 基本手当日額
- 失業保険(基本手当)支給合計額
を確認することができます。
こんな感じの表です。
「離職前6ヶ月間の月額平均給与」と、「雇用保険加入期間」が交わるところが「失業保険支給合計額(満額)」となります。
たとえば、離職前6ヶ月間の月額平均給与が「180,000円」の場合、
- 賃金日額 6,000円
- 基本手当日額 4,562円
- 失業保険支給合計額
給付日数90日の場合 410,580円
給付日数120日の場合 547,440円
給付日数150日の場合 684,300円
となります。
失業保険(基本手当)支給額早見表【令和4年8月1日現在】
失業保険は、
- 退職理由
- 離職時の年齢
- 雇用保険の加入期間(被保険者期間)
によって給付額などが変わってきますので、それぞれの条件ごとに表を分けています。
なお、失業保険(基本手当)支給額早見表に出てくる「所定給付日数」については、次のようになります。
【自己都合による退職の場合(一身上の都合など)】
雇用保険の被保険者であった期間 | |||||
1年未満 | 1年以上 5年未満 | 5年以上 10年未満 | 10年以上 20年未満 | 20年以上 | |
全年齢 | - | 90日 | 90日 | 120日 | 150日 |
【会社都合等による退職の場合(倒産、解雇等など)】
雇用保険の被保険者であった期間 | |||||
1年未満 | 1年以上 5年未満 | 5年以上 10年未満 | 10年以上 20年未満 | 20年以上 | |
29歳以下 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | ー |
30~34歳 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 | |
35~44歳 | 150日 | 240日 | 270日 | ||
45~59歳 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 | |
60~64歳 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
それでは、条件ごとの「失業保険(基本手当)支給額早見表」を紹介していきます。
自己都合による退職の場合
離職時の年齢「59歳以下」
離職時の年齢「60~64歳」
会社都合等による退職の場合
離職時の年齢「29歳以下」
離職時の年齢「30~34歳」
離職時の年齢「35~44歳」
離職時の年齢「45~59歳」
離職時の年齢「60~64歳」
基本手当日額の上限額
この記事で紹介している「失業保険(基本手当)支給額早見表」は、離職前6ヶ月間の月額平均給与「40万円」までしか算出していません。
これは、「基本手当日額の上限額」の違いにより、早見表の枚数が多くなりすぎてしまうことを防ぐためです。
なお、離職時の年齢の違いによる「基本手当日額の上限額」は次のとおりです。
離職時の年齢 | 月額給与 | 賃金日額 | 基本手当日額 |
29歳以下 | 411,000円 | 13,670円 | 6,835円 |
30~34歳 | 456,000円 | 15,190円 | 7,595円 |
35~44歳 | 456,000円 | 15,190円 | 7,595円 |
45~59歳 | 502,000円 | 16,710円 | 8,355円 |
60~64歳 | 479,000円 | 15,950円 | 7,177円 |
月額給与が、上記の表の金額を超える場合は、
- 「基本手当日額の上限額」
- 「所定給付日数」
の2つを掛けることで、「失業保険支給合計額」が算出できます。
基本手当日額早見表【令和4年8月1日現在】
失業保険の支給額は「基本手当日額」と「所定給付日数」で計算します。
【計算式】
基本手当日額 × 所定給付日数 = 失業保険(基本手当)支給合計額
たとえば、
- 基本手当日額 4,887円
- 所定給付日数 90日
の人の場合は、失業保険の支給合計額は、「439,830円」となります。
つまり、「基本手当日額」さえわかれば、あとは日数を掛けるだけです。
そんなことで、基本手当日額がパッと見でわかる早見表もつくってみました。
使いやすいほうで確認してみてください。
【失業保険(基本手当) 基本手当日額早見表】
エクセルファイルのダウンロード(無料)
あんまり、お役に立たないかもしれませんが・・・
失業保険(基本手当)支給額早見表【令和4年8月1日現在】
⇒situgyouhokenhayamihyou20220801
基本手当日額早見表【令和4年8月1日現在】
⇒kihonnteatenitigakuitiran20220801
令和4年7月31日以前の支給額は、こちらからダウンロードできます。
- 失業保険(基本手当)支給額早見表【令和3年8月1日現在】⇒situgyouhokenhayamihyou20210801
- 基本手当日額早見表【令和3年8月1日現在】
⇒kihonnteatenitigakuitiran20210801
まとめ
今回、紹介した「失業保険(基本手当)支給額早見表」は、
「ブログにアップしておくと、いつでもどこでもスマホなどで、チェックできるから便利かも!?」
って思ったので作成してみました。
エクセルの使えない環境や、サクッと確認したいときってありますので。
なお、雇用保険(失業等給付)の中には、「再就職手当」という給付があります。
この給付は、退職した人がハローワークで雇用保険(失業保険)の手続きを行い、基本手当(失業保険)の所定給付日数の3分の1以上の支給日数を残して再就職した場合に受け取ることのできる手当です。
わかりやすく言うと、
「失業保険をもらえる期間が残っている状態で就職しても、その残った日数分を一時金で支給するから損しないよ!」
という制度です。
再就職手当は、失業保険(基本手当)と違い、給付制限(2ヶ月または3ヶ月)の影響をほぼ受けません。
また、再就職手当は、民間の人材紹介サービス(dodaエージェントなど)を利用した転職でも支給されます。
つまり、ハローワークで仕事を探さなくても受給できるってことです。
はっきり言って、早期の再就職を考えている人は、利用しないのはもったいないです。
転職の際は、再就職手当についても、チェックするようにしてください。
【関連記事】
再就職手当が支給される「無料の人材紹介サービス」と再就職手当の金額について、こちらの記事で詳しく紹介しています。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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