この記事では、薬剤師さんの転職は、
- なぜ、人材紹介(エージェント)サービスの複数利用が基本なのか?
- なぜ、求人サイトへの登録は不要なのか?
について紹介しています。
こんな人に、読んでいただけると嬉しいです。
- 初めての転職で、どうしていいいかわからない
- なかなか、希望の職場に出会えない
- 入職してみたら、聞いていた内容とぜんぜん違った
- 人材紹介(エージェント)サービスって、たくさんあるけど、どこがオススメなの?
1つに絞るメリットなし!薬剤師の転職は、人材紹介サービスの複数利用が基本
まずは、「なぜ、人材紹介(エージェント)サービスを複数利用する必要があるのか?」ですが、
- 人材紹介サービスによって、紹介できる事業所(病院など)に違いがある
- 複数の人材紹介会社が紹介してくれた事業所は、あなたにとって最高の職場
- キャリアアドバイザー(担当者)の能力と相性がすっごく重要
という理由からです。
それでは、1つずつ紹介していきます。
人材紹介サービスによって、紹介できる事業所(病院など)に違いがある
人材紹介会社さんは、原則、紹介先の事業所(病院や調剤薬局など)と、契約を締結してからサービスを行います。
なので、そもそも契約を締結していない事業所については、あなたにぴったりの職場(病院など)があったとしても紹介してくれません。
また、人材紹介会社さんには、
- 病院の求人に強い
- 調剤薬局の求人に強い
- サポートが手厚い
- 求人数(未公開求人)が多い
など、サービスの強み(紹介先の得意分野など)にバラつきがあります。
よって、人材紹介サービスを1つに限定してしまうってことは、
- せっかくの「強み」を利用できない
- あなたの希望にぴったりの病院があるのに、その病院を知るチャンスを逃してしまう
ってことになりかねません。
これって、すっごくもったいないことだと思いませんか?
せっかく、無料で利用できるのに・・・
結果、人材紹介(エージェント)サービスは複数利用がオススメなんです。
なお、うちの場合は、薬剤師の人材紹介会社さんを6社利用しましたが、紹介していただけた件数に、かなり「ばらつき」がありました。
なかには、2年以上、全く紹介してくれなかった業者さんもいます。
ほんと、「人材紹介会社さんによって、ぜんぜん違うんだな~」って実感します。
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複数の人材紹介会社が紹介してくれた事業所(病院など)は、あなたにとって最高の職場
人材紹介会社さんには、求人者と求職者をマッチングする関係上、「紹介責任」が伴います。
もうちょっとわかりやすく言うと、
- 求職者(薬剤師)に、できるだけ「いい病院」を紹介したい
- 求人者(事業所)に、できるだけ「いい人材」を紹介したい
という「気持ち」と「責任」があるってことです。
なので、人材紹介会社さんからすれば、できるだけ求職者さんの希望条件にあった「働きやすい病院」を紹介したいと思っています。
そんな「紹介責任」が伴う人材紹介サービスにおいて、
登録した複数の人材紹介会社が、全く同じ事業所を紹介してきたとしたら、その事業所は、あなたにとって最高の転職先ってことになりませんか?
だって、各社・複数のキャリアアドバイザー(紹介担当者)さんが、自信を持って紹介できる職場ってことなんですから。
結果、「人材紹介サービスを複数利用する」ってことは、あなたに一番あった職場(病院など)を見つけやすくするってことなんです。
キャリアアドバイザー(担当者)の能力と相性がすっごく重要
人材紹介サービスの質は、紹介先を提案してくれる「キャリアアドバイザー(紹介担当者)」さんの能力に、かなり左右されます。
なので、残念な担当者さんに当たってしまうと、
- こんなはずじゃなかったのに
- 聞いてた話と違う
- ぜんぜん、転職先を紹介してくれない
ってことが起こります。
また、担当者さんとの相性もすっごく重要で、
- 自分の業績を優先
- 会社の都合で話す
- 超上から目線
- 最終的には「逆ギレ」
なんていう担当者さんもいます。(僕の経験上です)
転職って、今後の人生を左右する、すっごく大きなイベントです。
なので、「できれば、失敗したくない!」と誰でも思っているはず。
人材紹介サービスとは、そんな転職の失敗を極力減らすための1つの手段です。
そして、人材紹介サービスを複数利用するってことは、失敗のリスクを分散し、さらに下げるってことなんです。
なお、人材紹介(エージェント)サービスは、キャンセル料も違約金もかかりませんので、安心して利用できます。
薬剤師は、エージェントサービス(人材紹介会社)以外では採用できない!?
次に、「なぜ、薬剤師の転職では、求人サイトの登録が不要なのか?」についてです。
僕は、薬剤師さんの採用をするために、色々な採用ツールを使ってきました。
たとえば、
- 新聞折込チラシ
- ハローワーク
- 求人サイト
- 人材紹介サービス(転職支援サービス)
- 大学・専門学校・高校などへの求人依頼
など、薬剤師さんの採用のため、思いつく限りはなんでも利用してきました。
でも、薬剤師さんの応募をいただけた採用ツールは、たった1つしかありません。
それは、
エージェントサービス(人材紹介会社)
です。
もちろん、求人のタイミングや条件的な影響もあったとは思いますが、エージェントサービス(人材紹介会社)以外の採用ツールでは、たった1件の応募もなかったんです。
ちなみに、
「なんで、病院が薬剤師を採用できなかったことと、求職者に人材紹介サービスをオススメするのに関係があるの?」
と思うかもしれませんが、
それが、関係ありまくりなんです。
なぜなら、そもそも、新聞折込広告や求人サイトを利用するには、費用がかかります。
色々なプランがありますが、10~30万円が相場です。(成功報酬型の求人サイトを除きます)
なので、病院としては、同じお金をかけるなら、効果的な採用ツールを使いたいわけです。
求人広告を出したとしても、誰も採用できなければ、お金(10~30万円)をただ捨ててるだけですし。
つまり、何が言いたいかというと、
「採用確率の低い採用ツールに、求人依頼をしない」
ってことなんです。
結果、「人材紹介サービスでしか採用できないと思っている事業所(病院など)」は、そもそも、人材紹介サービス以外の採用ツールを使わないので、自然と求人数(情報量)に違いが出てきます。
僕が、薬剤師さんの転職において、求人サイトへの登録をオススメしないのは、そういう理由からです。
人材紹介サービスは、「成功報酬型」のため採用が決まるまで費用はかからない
人材紹介(エージェント)サービスを、ほとんどの事業所(病院など)が利用するのには、もう1つ大きな理由があります。
それは、
「職員の採用(入職)が決まるまで、費用が全くかからない!」
ってことです。
たとえば、薬剤師さんの求人依頼をして、20人、30人と薬剤師さんを紹介されたとしても、病院側が採用を決めない限り1円もかからないのです。
つまり、病院側からすれば、無料で、いい人材を探し続けることができるんです。
実は、人材紹介サービスって、採用側にとっても、すっごくありがたいサービスなんです。
結果、利用する事業所(病院など)が多くなり、人材紹介サービスの情報量(求人数)はどんどん増えていきます。
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オススメは、「ファルマスタッフ」「薬キャリエージェント」「マイナビ薬剤師」の3つ
うちの病院で、よく利用させていただいている人材紹介(エージェント)サービスのなかで、オススメの3社を紹介します。
無料で利用できますので、情報収集という意味でも、損はないと思います。
ファルマスタッフ「株式会社メディカルリソース」
まず1つ目は、「ファルマスタッフ」さんです。
ここのスゴイ所は、キャリアアドバイザー(紹介担当者)さんが紹介先のすべての事業所(病院など)に直接訪問し、その事業所をチェックしてるってことです。
「え!?そんなの、あたりまえじゃないの???」
って思うかもしれませんが、ぜんぜんあたりまえじゃないんです!!
僕は、色々な人材紹介会社さんとやりとりをしていますが、ほとんどの会社は、紹介担当者が、病院を見に来たことがありません。
つまり、人材紹介サービスの担当者が、その病院に行ったことがないのに、ホームページや求人票の情報だけで、その病院をオススメしてるってことなんです。
「はーーーー!?そんなんで、オススメって言えるの???」
って思うかもしれませんが、それが人材紹介業界の現実です。
まぁ、なかには面接に同行し、病院の情報を集めている所もありますが、それもごくわずかな紹介会社さんだけです。
でも、「ファルマスタッフ」さんは、担当者が病院(事業所)へ訪問し、
- 職場の雰囲気
- 薬局長や職員の人柄
- 詳細な仕事の内容
- 労働環境
- 仕事の忙しさ、残業の多さ
など、ホームページや求人票ではわからない情報(定性情報)をしっかりと把握しています。
やはり、情報量が多いというのは、転職支援を行う上で、最も重要な要素です。
「情報収集」という意味でも、外せない1社です。
ぜひ、チェックしてみてください。
「ファルマスタッフ」の公式サイトはこちら。
薬キャリエージェント「エムスリーキャリア株式会社」
2つ目は、病院系の求人に強いと評判の「薬キャリエージェント」さんです。
特徴としては、
- 業界最大級!6万件以上の求人情報数
- 病院や調剤薬局の求人に強い
って感じです。
実際に、うちの病院で薬剤師さんの紹介を依頼したとき、一番紹介をいただけたのが「薬キャリエージェント」さんでした。
なので、病院の求人に強いというのは、間違いないです。
ぜひ、チェックしてみてください。
「薬キャリ」の公式サイトはこちら。
マイナビ薬剤師
最後は、誰でも知ってる「マイナビ」さんです。
説明不要の超大手ですね。
特徴としては、
- 5年連続「利用者満足度No.1」で、サポートが厚い
- 1人あたり平均紹介求人数は、約18.0件
- 人材関連サービスを40年以上行っている安心感
- 全国の地域情報をシステム化しているので、地方にも強い
って感じです。
ぜひ、チェックしてみてください。
「マイナビ薬剤師」の公式サイトはこちら。
エージェントサービスの複数登録を否定する人材紹介会社は、オススメできない
人材紹介会社さんのなかには、
- エージェントサービスの複数登録を推奨する
- エージェントサービスを1つに絞るように誘導する
という2つの会社があります。
もし、あなたが登録したエージェントサービスが、2の「エージェントサービスを1つに絞るように誘導する会社」だったら、注意が必要です。
なぜなら、複数登録を否定する会社さんは、ぜんぜん、あなたのことを想っていないからです。
だって、他のエージェントサービスを使わせないようするなんて、担当者が自分の利益を優先してるのが見え見えじゃないですか?
しかも、「自分(自社)のサービスに自信がない」って言っているようなものですし。
エージェントサービスに限ったことではありませんが「サービス」って、実際に使ってみないとわからないことが多いです。
なので、「できるだけたくさんの人に自社のサービスを利用してほしい」と考えている紹介会社さんの方が健全な気がします。
「サービスの質で、勝負してる」って感じがしますし。
結果、「エージェントサービスの複数利用を推奨している、人材紹介会社さんを使ったほうがいいよ」って、僕は思います。
薬剤師(39歳)の平均給与は「月額40万円・年間賞与83万円」
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」から、薬剤師さんの平均給与を載せておきます。
転職するときの目安にしてみてください。
- 39.4歳、勤続7.9年の薬剤師の平均年収は「5,616,500円(残業手当含む)」
- 薬剤師の平均給与(年収)は、男女間で約65万円の違いがある
- 月の平均残業時間は「11~14時間」
- 事業所の規模が小さいほど、薬剤師の給与は高くなる傾向がある
- 薬剤師の給与は、地方の方が高くなる傾向がある
- 経験年数1~4年の薬剤師の基本給(所定内賃金)は「30万~34万円」
- 薬剤師の給与のピークは「50~59歳」
「もっと詳しく知りたい~」という人は、こちらの記事を。
まとめ
ここで、「薬剤師さんにオススメしたい転職術(方法)」について、まとめておきます。
- 人材紹介(エージェント)サービスを複数登録し、各社の強みを活用する
- 複数のキャリアアドバイザーがオススメする「最高の職場」を見つける
- 相性のあわない担当者とは、「やりとり」をしない
- オススメの人材紹介サービスは、「ファルマスタッフ」「薬キャリ」「マイナビ薬剤師」の3つ
- 「エージェントサービスを1つに絞るように誘導する会社」は使わない
人材紹介(エージェント)サービスは、転職するときの希望条件が多い人ほど、利用したほうがいいです。
なぜなら、豊富な情報(求人)の中から、キャリアアドバイザー(紹介担当者)さんが、あなたの細かな希望(ニーズ)にあった職場を探してくれるからです。
個人では集めることが難しい「職場の内部情報」などもありますし。
ぜひ、転職の際には、エージェントサービス(人材紹介会社)を複数登録し、おもいっきり活用してみてください。
なお、再就職(転職)の際に、一定の条件を満たすことで、ハローワークから「再就職手当」という給付金を受け取ることができます。
薬剤師さんの場合、かなり高い確率で給付を受けられますので、必ず、手続きを行ってください。
貰わないのは、もったいないので。
詳しくは、こちらの記事を。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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