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【医療事務】給料・年収、仕事内容、転職のしやすさ、資格や経験のまとめ(厚労省調査)

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医療事務、病院、受付

医療事務の仕事をしている人、または医療事務の仕事をしようと思っている人なら、誰だって、こんな風に考えると思います。

  • 医療事務って、どのくらいの給料がもらえるの?
  • 今、もらっている給料は、高いの?安いの?
  • 将来、どのくらいの給料がもらえるようになるの?
  • 転職するときの給料の目安を知りたい

 

そこでこの記事では、厚生労働省などの調査結果をもとに、医療事務の平均給与(年収)について、次の項目に分けてまとめています。

  • 年齢
  • 学歴
  • 病院、診療所、保険薬局(調剤薬局)
  • 開設者
  • 都道府県
  • 他の産業や職種との給料比較

 

ぜひ、あなたの経験や頑張り(能力)が適正に評価されているか、チェックしてみてください。

 

また、

「医療事務の仕事をするために、資格や経験は必要なのか?」

「医療事務ってどんなことするの?(仕事内容)」

「医療事務の就職・転職市場はどうなっているか?(有効求人倍率)」

についても紹介しています。

医療事務への就職・転職するときの参考にしてもらえると嬉しいです。

 

なお、この記事で紹介している各種データは、

を参考に作成したものです。

また、引用させていただきました表などについては、記事の中で明記しています。

【令和3年】医療事務の平均年収は「4,397,000円」

医療事務の平均的な給料(年収)は、次のようになっています。

  • 医療事務(42.9歳)の平均年収は「4,397,000円」で、他の産業と比べ安い!?
  • 医療・介護系職種の中では、医療事務の給料は安くない
  • 国公立系病院の平均年収は、100万円以上高い
  • 医療事務の平均年収は、1位「東京都」、最下位「宮崎県」
  • 医療事務は、大卒と高卒で初任給に「25,000円」の違いがある
  • 医療事務(パート)の時給は、「1,341円~763円」

 

それでは、1つずつ、詳しく説明していきます。

医療事務(42.9歳)の平均年収は「4,397,000円」で、他の産業と比べ安い!?

医療事務の平均年収は、約440万円です。

医療事務の給料は、一般的に安いと言われます。

でも、厚生労働省は役職者を除く全産業平均年収を「440万円」としていますので、医療事務の給料は、「安い、安い」って言われるほど、安くありません。

 

ただ、産業別に平均年収を比較してみると、若干、安めかもしれません。

 

【医療事務と産業別平均年収の比較(2021年)】

産業(職種)名 平均年収(円)
医療事務 4,397,000
金融業、保険業 6,385,000
学術研究、専門・技術サービス 6,298,800
情報通信業 6,206,800
教育、学習支援業 5,886,200
建設業 5,370,400
不動産業、物品賃貸業 5,301,100
製造業 4,920,100
卸売業、小売業 4,799,800
運輸業、郵便業 4,528,000
医療、福祉 4,448,700
サービス業(他に分類されないもの) 3,989,200
生活関連サービス業、娯楽業 3,739,000
宿泊業、飲食サービス業 3,615,400

 

わかりやすくグラフにすると、こんな感じです。

医療事務と各産業の平均年収比較(2021年)

医療・介護系職種の中では、医療事務の給料は安くない

医療・介護系職種では、医師を除き、薬剤師の給料(年収)がダントツ1位です。

 

【令和3年(2021年)医療・福祉系職種別平均年収一覧】

職種 平均年収(円)
医療事務 4,397,000
薬剤師 5,805,400
看護師 4,986,200
准看護師 4,067,200
診療放射線技師 5,466,700
臨床検査技師 4,964,600
PT・OT・ST 4,265,400
歯科衛生士 3,866,500
栄養士 3,675,600
保育士 3,822,000
介護支援専門員 4,097,300
介護職員 3,528,000
訪問介護従事者 3,640,500
看護助手 3,043,000

 

グラフにすると、こんな感じです。

医療、福祉系職種平均年収(2021年)

 

医療事務は、

  1. 薬剤師
  2. 診療放射線技師
  3. 看護師
  4. 臨床検査技師

に次いで「5位」となっています。

平均年収でみると、「安い、安い」って言われるほど、医療事務の給料って安くないんですよね。

 

もし、給料が安すぎて困っているという人は、「その職場が・・・」ってことも考えられるので、職場を変えるってことも検討したほうがいいかもしれません。

国公立系病院の平均年収は、100万円以上高い【医療事務はどこで働くと給料が高いのか?】

令和3年に実施された「医療経済実態調査」によると、医療事務を含む医療系事務員の年収(給与)は、

  1. 国公立系の病院
  2. 医療法人の病院
  3. 個人の病院

の順で高くなっています。

 

【令和3年(2021年)開設者別「事務職」の平均年収一覧】

(単位:円)

機関 開設者・職種 月額給与 年間賞与 平均年収
病院 国立 327,636 962,544 4,894,177
公立 324,259 1,149,446 5,040,548
公的 294,635 935,189 4,470,811
社会保険関係法人 337,086 1,295,630 5,340,656
医療法人 264,792 632,015 3,809,513
個人 260,913 597,067 3,728,024
診療所 個人 206,320 468,520 2,944,371
医療法人 220,262 436,832 3,079,979
歯科 個人 198,948 323,924 2,711,300
医療法人 242,587 269,291 3,180,336
保険薬局 個人 164,389 159,874 2,132,551
法人 188,426 405,949 2,667,070
年収は、残業代等の各種手当を含めた金額となっています。
計算方法は、「月額給与×12ヶ月+年間賞与」です。

 

グラフにすると、こんな感じです。

事務職の病院、診療所、保険薬局別平均年収(2021年)

 

国公立病院や社会保険関係法人の病院の年収が圧倒的に高いです。(その差、200万円近く)

診療所、歯科、保険薬局は、全体的に低くなっています。

 

やっぱ、公務員は強いですね。

ハードルは高いと思いますが、うまく求人募集が出ているタイミングで、国公立系の病院に入職できるといいですね。

そのためには、常に、求人をチェックしておくことが大切になりますね。

医療事務の平均年収は、1位「東京都」、最下位「宮崎県」

医療事務の給料は、地域によって、バラツキがあります。

 

【令和3年(2021年)医療事務の都道府県(地域)別平均年収】

都道府県 年齢 平均年収(円)
全国 42.9 4,397,000
北海道 40.6 3,839,000
青森 41.6 3,520,000
岩手 41.3 3,538,000
宮城 40.6 3,894,000
秋田 45.0 3,496,000
山形 41.5 3,725,000
福島 44.1 4,009,000
茨城 41.8 4,294,000
栃木 43.5 4,496,000
群馬 42.4 4,299,000
埼玉 43.0 4,104,000
千葉 43.8 4,356,000
東京 43.4 5,125,000
神奈川 44.3 4,713,000
新潟 43.2 3,733,000
富山 42.2 4,041,000
石川 45.7 4,073,000
福井 42.6 4,715,000
山梨 40.9 4,431,000
長野 42.6 4,184,000
岐阜 41.1 4,262,000
静岡 43.8 4,300,000
愛知 42.3 4,550,000
三重 44.3 4,210,000
滋賀 43.0 3,905,000
京都 41.0 3,735,000
大阪 44.2 4,849,000
兵庫 40.7 3,668,000
奈良 43.7 3,742,000
和歌山 42.1 3,887,000
鳥取 41.3 3,383,000
島根 44.7 3,547,000
岡山 41.7 4,294,000
広島 40.2 3,818,000
山口 43.3 4,179,000
徳島 42.6 3,915,000
香川 43.5 4,170,000
愛媛 42.6 3,303,000
高知 42.5 3,222,000
福岡 44.2 3,999,000
佐賀 40.5 3,516,000
長崎 43.0 3,206,000
熊本 41.8 3,522,000
大分 41.5 3,292,000
宮崎 39.3 3,023,000
鹿児島 43.3 3,488,000
沖縄 41.8 3,194,000

 

わかりやすくグラフにすると、こんな感じです。

医療事務の都道府県別平均年収(2021年)

 

また、平均年収が多い順に並べると、こうなります。

医療事務の都道府県別平均年収(2021年)多い順

赤い線のところが、全国平均です。

 

1位の東京都「5,125,000円」と、最下位の宮崎県「3,023,000円」を比較すると、約210万円ほどの違いがあります。

 

主な要因としては、地域における労働市場の給与水準の違いによるものだと思います。

つまり、給与水準の高い地域(東京都など)では給料は高くなり、給与水準の低い地域では給料が少なくなる傾向があるということです。

まぁ、わざわざ、給料がたくさんもらえる仕事があるのに、すっごく給料の安い仕事を選ぶ人って少ないですからね。

当然と言えば当然ですよね。

医療事務は、大卒と高卒で初任給に「25,000円」の違いがある

医療事務の仕事をしている人は、専門学校卒が「約4割」を占めています。

ただ、高卒・大卒ともに「27.4%」となっていますので、医療事務の仕事は、学歴に関係なく勤務できるってことがわかります。

 

【医療事務の仕事をしている人の学歴(割合)】

医療事務で働いている人の学歴(2021年)

 

また、学歴による給料の違いとして、高卒と大卒の月額給料を比較してみます。

【大卒・高卒別 医療系事務職の月額給料(2021年)】

大卒、高卒別医療系事務職の月額給料の推移(2021年)

日本医療労働組合連合会「2019年度賃金労働時間等実態調査」より

 

初任給にこそ違いがありますが、上昇幅がほぼ同じなので、昇給額にはあまり差がないことがわかります。

一般的には、大卒の方が、給料の上り幅が大きくなる傾向があるので、ちょっと意外な結果です。

逆に言えば、学歴に関係なく、自分の頑張りによって、活躍できるってことですね。

 

ちなみに、うちも医療事務の採用をするときに、学歴は全く気にしていません。

医療事務(パート)の時給は、「1,341円~763円」

日本医療労働組合連合会さんの「2019年度賃金労働時間等実態調査」によると、医療・福祉系事務部門の時給は、次のとおりです。

  • 平均値 916円
  • 最高値 1,341円
  • 中央値 886円
  • 最小値 763円

 

2019年の最低賃金は「790円」なので、最低賃金以下で採用しているところがあるのがちょっとびっくりですね。

ただ、求職者としては、そういう職場を選ばないようにしないといけないですね。

じゃないと、ブラックな職場がなくなっていかないので。

 

ちなみに、2022年7月時点の最低賃金は「820円」です。

 

【関連記事】

最低賃金について、詳しくは、こちらの記事を。

令和3年度の最低賃金改定のまとめ【時給・月給・引上げ額をエクセルで】

医療事務の仕事をするために、資格や経験は必要なのか?

「医療事務って、資格がないと働けないよね?」

「医療事務って、経験がないと採用してもらえないの?」

って聞かれることがあるんですが、ぜんぜんそんなことないです。

 

医療事務の仕事をするのに、資格も経験も必要ありません。

もちろん、知識として、ないよりはあった方が働きやすいですが、気にするようなレベルではないです。

 

逆に、僕としては、「経験がない人の方が、素直に知識が蓄積されるので成長が早い」とさえ感じています。

そういう意味では、医療事務に必要なのは、謙虚さ、素直さを含めた人柄ってことです。

実際に医療事務の仕事をしている人も「医療事務の仕事における資格(訓練)や経験の必要性」について、次のように答えていますし。

【入職前の医療事務経験等の必要性】

期間 入職前の訓練(研修) 入職前の経験
特に必要ない 40.3% 50.0%
1ヶ月以下 6.5% 1.6%
1ヶ月超~6ヶ月以下 16.1% 11.3%
6ヶ月超~1年以下 11.3% 6.5%
1年超~2年以下 3.2% 6.5%
2年超~3年以下 6.5% 1.6%
3年超~5年以下 0% 1.6%
5年超~10年以下 0% 1.6%
10年超 0% 1.6%
わからない 16.1% 17.7%

 

グラフにするとこんな感じです。

医療事務の経験の必要性(入職前)

 

「特に必要ない」がダントツです。

 

さらに言うと、実際に医療事務の仕事をしている人は、

「入職後、周囲からの特別なサポートがなくても他の一般的な職員と同じように働けるようになるにはどのくらいの期間が必要ですか?」

という質問に対し、次のように答えています。

 

【医療事務の入職後の訓練の必要性(2021年)】

医療事務の入職後の訓練機関の必要性

 

「1ヶ月超~6ヶ月以下」が、33.9%とダントツです。

「特に必要ない」という人が、11.3%もいます。

 

さすがに、必要なしとは思いませんが、6ヶ月あれば、大概のことはできるようになると思います。

ただ、職場選びは徹底してください。

しっかり教えてくれる職場環境じゃないと、キツイと思いますので。

 

ちなみに、ざっくりではありますが、参考程度に、うちの医療事務の仕事内容を載せておきます。(医療機関によって違いがあります)

【医療事務の仕事内容】

  1. 外来業務
    ①初診・再診対応
    ②窓口会計・管理
    ③カルテ管理
    ④外来レセプトの作成・集計・提出
    ⑤返戻レセプトの再請求
    ⑥未収金管理
    ⑦診療統計の作成・保管
    ⑧各種健康診断等の受付・請求書作成
  2. 入院業務
    ①入院の手続き
    ②入院請求書の作成・郵送・会計
    ③入院レセプトの作成・集計・提出
    ④返戻レセプトの再請求
    ⑤死亡診断書の交付・保管
    ⑥未収金管理
    ⑦退院カルテの保管・管理
    ⑧診療統計の作成及び保管
    ⑨各種依頼文書類の作成
  3. 医事管理業務
    ①患者データの管理
    ②保険改定時の調整
  4. 院内会議・委員会等への参加

医療事務の就職・転職のしやすさとは?【有効求人倍率0.78倍って、どういうこと?】

厚生労働省の「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」によると、令和3年度の医療事務の有効求人倍率は、全国平均で「0.78倍」となっています。

職業全体の有効求人倍率が「1.13倍」なので、かなりの人気職種ということになります。

なので、希望の求人があった場合は、すぐ飛びついた方がいいと思います。

 

次に、「都道府県で、医療事務の有効求人倍率は違うのか?」を見てみます。

つまり、「医療事務が不足している県と、医療事務が充足している県はどこか?」ということです。

【医療事務の都道府県別有効求人倍率一覧】

都道府県 有効求人倍率
全国 0.78
北海道 0.73
青森 0.63
岩手 0.57
宮城 0.72
秋田 0.57
山形 0.56
福島 0.80
茨城 0.87
栃木 0.70
群馬 0.74
埼玉 0.63
千葉 0.62
東京 1.04
神奈川 0.41
新潟 0.71
富山 0.77
石川 0.67
福井 1.13
山梨 0.68
長野 0.60
岐阜 1.15
静岡 0.87
愛知 0.97
三重 0.93
滋賀 0.45
京都 0.60
大阪 0.78
兵庫 0.63
奈良 0.81
和歌山 0.51
鳥取 0.69
島根 0.81
岡山 0.82
広島 0.85
山口 0.74
徳島 1.08
香川 1.00
愛媛 1.07
高知 1.01
福岡 0.83
佐賀 0.87
長崎 0.70
熊本 1.04
大分 0.83
宮崎 1.17
鹿児島 1.07
沖縄 0.99
赤字の都道府県が医療事務が不足している県です。

 

わかりやすくグラフにすると、こんな感じです。

医療事務の都道府県別有効求人倍率(2021年)

 

有効求人倍率が「1.00倍」を超えている都道府県が、医療事務が不足している地域です。

地域によって、かなりのバラツキがありますが、有効求人倍率「1.00倍」を超えている都道府県が9県しかありません。

かなりの人気職種です。

 

さらに、職種(職業)別に比較してみます。

【職種別 有効求人倍率(2021年度)】

職種別有効求人倍率(2021年度)

 

事務的職業と運搬・清掃等の職業以外は、有効求人倍率が「1.00倍」を超えており、労働市場全体が、かなりの人手不足だということがわかります。

そう思うと、医療事務の「有効求人倍率0.78倍」って、結構、すごいです。

まぁ、そもそも事務的職業が人気というのもありますが。

 

参考までに、僕が仕事をしている「医療・介護業界の有効求人倍率」も載せておきます。

  • 医師、歯科医師、獣医師、薬剤師  2.03
  • 保健師、助産師、看護師、准看護師 2.16
  • 医療技術者(理学療法士・作業療法士など) 2.96
  • 介護サービスの職業(施設介護員・訪問介護員) 3.39

 

ちなみに、有効求人倍率とは、仕事を探す人1人に対し、何人分の求人(仕事)があるかを表している指標です。

つまり、労働市場の「需給バランス」を表すものです。

 

医療事務の令和3年度の有効求人倍率は「0.78倍」ですので、100人の求職者対して、78人分の仕事があるってことです。

もうちょっとわかりやすく言うと、100人の医療事務希望者から、医療機関が78人を選ぶって感じです。

 

【関連記事】

「求人倍率について、もっと詳しく知りたい」という人は、こちらの記事を。

有効求人倍率とは?【転職のしやすさと人手不足の職種を知ろう】
この記事では、 有効求人倍率の意味と見方 有効求人倍率からみる「転職のしやすさ」と「人手不足の職種」 について紹介しています。 有効求人倍率は、厚生労働省が毎月発表している「雇用状況を表す1つの指標」で、労働市場の傾向(人手不足や仕事不足)...

まとめ

今回紹介した「医療事務の平均給料」は、あくまでも平均値です。

なので、場合によっては、提示された給料額が平均給料から大きく外れることも考えられます。

 

ただ、就職・転職をするときや、キャリアアップを考えるときの「1つの目安」としては、かなり参考になる数値だと思います。

提示された給料が「高いのか?安いのか?」、また「どのくらいの給料を希望していいのか?」がわかりますし。

 

ぜひ、あなたの経験が適性に評価されるよう「平均給料額」を目安に、給料などの条件交渉を行ってみてください。

医療事務は、安定していることもあり、人気のある職種です。

だからこそ、職場によって労働条件にバラツキがあります。

 

ブラックな職場に入ってしまうと、残業が多いとか、休みが取れないとか苦労しちゃいます。

そうならないように、情報収集をしっかり行い、あなたの希望にあった職場を探してみてください。

【医療事務の仕事を探す(公式サイト)】

リクナビNEXT

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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