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介護資格の種類と取得方法【初任者研修・実務者研修・介護福祉士】

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車いすに乗っている高齢者を介護している女性

「介護職って、資格がないとできないんでしょ?」

「資格を持ってないと、採用してもらえないよね?」

って思っている人が結構いますが、介護の仕事をするのに資格は必要ありません。(職種によっては必要なものもあります)

 

事実、介護労働安定センターの「平成30年度介護労働実態調査」においても、

「介護職の約1割は、無資格者」

という結果になっています。

 

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ただ、いくら資格が必須じゃないといっても、資格(専門的な知識)があった方がいいことは確かです。

就職にも有利ですし、実際に働く本人としても、全く知識がないより、ある程度の知識があったほうが働きやすいと思います。

 

また、正しい介護技術を身につけておくことで、腰痛予防に繋がるという効果もあります。(力任せの介護は、腰痛になりやすいです)

 

そこで、この記事では、

  • 介護資格の種類と研修内容
  • 介護資格の取得方法と取得期間(時間)
  • 簡単に、専門学校などの資料請求(無料)する方法
  • 無料で、介護資格(介護職員初任者研修)を取得する方法

について紹介します。

 

こんな人に読んでいただけると嬉しいです。

  • 介護の仕事に興味がある
  • 介護職としてスキルアップしたい(資格を取りたい)
  • 資格を取るのに、費用ってかかるの?
この記事は、医療・介護施設で、介護職員さんの採用を5年以上担当してきた経験をもとに書いています。

介護職の主な資格は、「初任者研修・実務者研修・介護福祉士」の3つ

まず、結論です。

  • 介護資格は、「介護職員初任者研修・介護職員実務者研修・介護福祉士」の3つ
  • 初任者研修は、専門学校などで「130時間」の受講が必要
  • 実務者研修は、専門学校などで「450時間」の受講が必要
  • 介護福祉士は、「3年の実務経験」と「実務者研修」の受講で、受験資格が得られる

 

それでは、1つずつ説明していきます。

介護資格は、「介護職員初任者研修・介護職員実務者研修・介護福祉士」の3つ

まずは、3つの資格について紹介していきます。

介護職員初任者研修

初任者研修は、介護職員さんのための入門的な資格で、

「介護の仕事をするうえで、必要となる最低限の知識・技術とそれを実践する際の考え方のプロセス」

を身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的としたものです。

 

なので、「これから介護を始めてみようかな~」という人にオススメの資格です。

介護職員実務者研修

実務者研修は、介護職の上級資格で、国家資格である介護福祉士になるための基礎的な知識や技術を学ぶことを目的としています。

なので、介護福祉士を目指すなら、必ず受講する必要があります。

 

また、実務者研修受講者は、訪問介護事業所などの「サービス提供責任者」になることもできますので、介護職としてのキャリアアップには、必須の資格ということになります。

初任者研修では、介護福祉士の受験資格が得られないうえ、サービス提供責任者になることもできません。

介護福祉士(国家資格)

介護福祉士は、法律上、

「専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰吸引等を含みます)を行ない、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導行うことを仕事とするもの」

とされている、「介護のスペシャリスト」です。

 

また、介護福祉士を取得することにより、介護支援専門員(ケアマネージャー)資格の受験資格を得られるようになりますので、介護職としてのさらなるキャリアアップのためには、国家資格である介護福祉士資格の取得は大きな意味があります。

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もちろん、介護福祉士の給与は、無資格者とは変わってきますので、介護の仕事をしていくなら、いずれは必ず取得するべき資格だと言えます。

介護事業所によっては、介護福祉士の配置人数によって、介護報酬という収入が増えるので、「介護福祉士の資格手当」を支給している事業所が多いです。

初任者研修は、専門学校などで「130時間」の受講が必要

初任者研修を取得するには、専門学校などへ通い、国(厚生労働省)によって定められた、次のようなカリキュラムを修了する必要があります。

介護職員初任者研修の概要(厚生労働省)

出典:厚生労働省「介護職員初任者研修の概要」

 

初任者研修は、「通学コース・通信コース」に分けれていることが多いので、あなたのライフスタイルにあったコースを選んで取得することができます。

通信コースであっても、全130時間の受講のうち、「89.5時間」の通学が必要です。

 

受講費用は、かなりバラツキがある印象ですが、テキスト代などを含め、5万円程度が一般的です。

また、資格取得までの期間としては、

  • 通学コースで、1ヶ月程度
  • 通信コースで、3ヶ月程度

としているところが多いようです。

実務者研修は、専門学校などで「450時間」の受講が必要

実務者研修の取得は、初任者研修同様に、専門学校などへ通い、国(厚生労働省)によって定められた、次のようなカリキュラムを修了する必要があります。

介護職員実務者研修の内容(厚生労働省)

出典:厚生労働省「実務者研修認定ガイドライン」

 

この表だとわかりづらいですが、実務者研修の場合は、すでに取得している資格によって、受講内容を一部免除することができます。

 

たとえば、初任者研修を持っている人は、320時間の受講でよいため、130時間の受講が免除されるということです。(初任者研修の受講時間は、130時間ですので、その時間分が免除されることになります)

 

なので、「これから、介護を始めてみよう」という人は、まずは、初任者研修を受講してから、実務者研修という流れでもいいと思います。

いきなり、実務者研修を受講し、受講時間の多さに挫折しては意味がありませんので。

初任者研修を取得していなくても、実務者研修を受講することは可能です。

 

なお、受講費用は保有資格によって変わりますが、無資格者で「15~20万円」が一般的のようです。

ただ、初任者研修以上に、受講費用(金額)にバラツキがありますので、資料を取り寄せ、よく比較してみることをオススメします。

介護福祉士は、「3年の実務経験」と「実務者研修」の受講で、受験資格が得られる

介護福祉士は、専門学校などへ通う必要はありません。(学校などに通う方法もあります)

 

この資格は、実務者研修を受講し、次の条件をいずれも満たせば、介護福祉士(国家試験)の受験資格が得られます。

  • 介護職としての従事機関が、3年以上(1095日以上)
  • 介護職としての従事日数が、540日以上

 

ちょっとわかりずらい書き方ですが、要するに、

「介護職として、3年以上働いていて、実際に働いた日数が、540日以上あること」

ってことです。

3年間介護職として在籍していたが、休んでばかりで、540日未満の勤務日数しかない場合は、受験資格を満たせません。

 

そして、国家試験に合格することで、資格取得となります。

こんな感じです。

介護福祉士資格取得ルート

出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「受験資格(資格取得ルート図)」

 

なお、その他の「介護福祉士の取得ルート」については、こちらのサイトをご覧ください。

公益財団法人社会福祉振興・試験センター

まとめ

ここで、「介護資格取得の際のポイント」についてまとめておきます。

  • 介護職の未経験者なら「初任者研修」がオススメ
  • 介護職としてのキャリアアップを考えたら、「実務者研修」を受講し、「介護福祉士」を目指す

 

「資格取得のために、学校に通う時間がない・・・」

という人も多いと思いますが、資格は、1度取得してしまえば、よほどのことがない限り、一生使うことができます。

 

もし、「どうしようかな~」と悩んでいるなら、気合入れて、サクッと、取得しちゃう方がいいと思います。

資格を持っていて、得することはあっても、損することはありませんので。

 

また、国の試算によると、介護職の需要は増え続けるため、これからもますます、必要になる職種ですし。

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最後に、補足ですが、

「介護職員初任者研修」や「介護職員実務者研修」の受講費用は、ハローワークの「教育訓練給付制度」を利用できる場合があります。

給付額は、受講費用等の20%(または70%)に相当する金額となっていますので、自分が対象になるかどうかチェックしておいてください。

 

詳しくは、こちらのサイトを。

ハローワーク「教育訓練給付制度」

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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こう

医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

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