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保育士にオススメの「院内保育室」とは?【仕事内容、給与、働き方】

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子ども、お絵かき、クレヨン、保育園、幼稚園

この記事では、病院内保育施設(院内保育室)における、

  • 仕事内容と役割
  • 保育士の働き方(勤務体制など)
  • 給与、賞与の状況
  • 保育士の求人状況

について紹介しています。

 

こんな人に読んでいただけると嬉しいです。

  • ワークライフバランス重視で働きたい
  • 子どもたちと、じっくり関わる時間がほしい(行事やイベント、制作物が多すぎる)
  • 勤務時間(サービス残業など)が長く、疲れてしまった・・・
  • もうちょっと、「給与の良いところ」で働きたい
この記事は、医療・介護施設で、職員さんの採用を5年以上担当してきた経験をもとに書いています。

院内保育室は、働きやすさを求めた「保育士」が、最終的に行き着く職場!?

院内保育室というと、

「夜勤や早番、遅番があって、すっごく大変なんでしょ!?」

というイメージがあるかもしれませんが、実は、ぜんぜんそんなことありません。(そういう所もあるとは思いますが・・・)

 

事実、

  • 僕の妻(保育士・幼稚園教諭です)
  • 妻の保育士仲間3名(院内保育の勤務経験者)

に話を聞いたところ、

「最終的には、みんな院内保育室で働きたい!!ってなると思う」

という意見でした。

 

もちろん、向き不向きはあると思いますが、院内保育室は、それだけ魅力的な職場だということです。

ただ、夜勤などのイメージが先行してしまうため、その働き方が知られていないだけなんだと思います。

院内保育室は、行事やイベントが少なく、シフト制勤務のため、ほぼ定時で帰れる

まずは、「院内保育室の特徴について」です。

  • 院内保育室は、病院などで勤務している職員(医師、看護師など)の子どもを預かる施設
  • 行事やイベントが少なく、シフト制勤務のため、ほぼ定時で帰れる
  • 給与(賞与)は、比較的高く、福利厚生も充実
  • 保育士の人材不足は、かなり深刻で「超売り手市場」となっている

 

それでは、1つずつ説明していきます。

院内保育室は、病院などで勤務している職員(医師、看護師など)の子どもを預かる施設

院内保育室とは、病院などに併設(病院内や近隣に設置)される施設で、その病院などで働く医療従事者(医師、看護職員、セラピスト、介護職員など)のための福利厚生施設です。

 

つまり、医療従事者の

「子育てを理由に仕事を辞めなければならない」

をなくし、

「子育てを優先しながら、働てもらう」

ための施設ということです。

 

そのため、一般の保育園と違い、比較的少人数の子どもを預かるため、子どもたちと関わる時間が多く取れます。

 

また、子どもが熱を出したり、ケガをしたりといった場合にも、保護者が同じ建物内や隣接する場所いるため、保育士さんからすれば、もしものときの安心感がかなり違います。(小児科を標榜しているところなら、なおも安心です)

安心して働けるという意味では、院内保育室は、非常に働きやすい職場だと言えます。

行事やイベントが少なく、シフト制勤務のため、ほぼ定時で帰れる

病院などで働く、医師や看護師は、24時間365日、常に稼働しています。

そのため、勤務は、日勤、夜勤、早番、遅番などのシフト制になっています。

 

もちろん、院内保育室もそのシフト勤務にあわせて、子どもたちを預かりますので、シフト制勤務の所が多くなっています。

 

シフト制と聞くと、

「不規則で大変そう・・・」

と感じるかもしれませんが、実際は、その逆の場合が多いです。

 

というのも、保育士さんは、サービス残業が多く、家に持ち帰って、仕事をすることが結構あたりまえです。(僕の妻も、当時、すごかったです・・・)

でも、シフト制で勤務することで、次の保育士さんへ業務を引き継げるため、残業がほぼなく、時間でキッチリあがることができます。

院内保育室の場合、行事やイベントが少ないため、業務負担(制作物や書類作成など)が比較的軽いというのも理由の1つです。

 

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また、そもそも、小さな子どもがいる職員(看護師や介護士など)さんで、夜勤をやる人って少ないので、夜間の預かりは、全体で月数日ってところが多いです。

 

ちなみに、うちの場合、夜勤については希望性で行っていますので、家庭の事情などで夜勤ができない人は、日勤だけで働いていただいています。

もちろん、非常勤(パート)での勤務も可能なので、柔軟な勤務が可能です。

 

なので、「すべての院内保育室 = 夜勤があって大変」というイメージは捨ててください。(笑)

給与(賞与)は、比較的高く、福利厚生も充実

一般的に、院内保育室の給与は、私立保育園よりも高いとされています。

これは、

  • 院内保育室は、保育事業自体で利益を出す必要がない
  • 病院の利益と一体的に考えられる(病院の給与規定にあわせて給与などを支給)
  • あくまで、職員の福利厚生の1つという位置づけ

という理由によるものです。

 

事実、「院内保育室へ転職し、給与が高くなった!」という話を、保育士さんから聞いたことがあります。

特に、賞与の支給が魅力的とのこと。

 

院内保育室の場合、賞与も病院の規定にあわせて支給されるため、「年2回(年間3.5~4ヶ月分)」のところが多いのですが、保育士さんにとっては、これが結構珍しいみたいなのです。(僕が聞いた限りの話です)

また、夜勤などがあるため、各種手当により、総支給額が高くなるというのもその理由の1つだと思います。

 

さらに言うと、病院の規模にもよりますが、

  • 職員旅行や忘年会の開催
  • 医療費や予防接種の無償化
  • 結婚や出産の祝い金の支給

などの福利厚生が充実しているところも、処遇という意味では嬉しいポイントです。

院内保育室の場合、病院の規模などに給与設定が大きく変わってきますので、かなりのバラツキがあると思った方がいいです。(一般的には、経営主体が大きいほうが、給与設定は高くなる傾向があります)

 

ちなみに、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、保育士さんの平均給与は、次のようになっています。

転職先を探すときや、給与などの条件交渉の1つの目安にしてみてください。

 

【保育士の平均給与額(経験年齢、男女別)】

(単位:円)

経験年数
所定内賃金 年間賞与 年収
1~4年 217,700 542,200 3,154,600
5~9年 261,900 860,300 4,003,100
10~14年 288,300 963,200 4,422,800
15年以上 333,500 1,217,000 5,219,000
全体 250,800 703,700 3,713,300

 

経験年数
所定内賃金 年間賞与 年収
1~4年 207,600 577,000 3,068,200
5~9年 221,700 700,600 3,361,000
10~14年 235,200 743,200 3,565,600
15年以上 266,500 959,200 4,157,200
全体 231,500 707,900 3,485,900
所定内賃金には、残業手当、日直手当、夜勤手当は含んでいません。
また、年収は「所定内賃金×12ヶ月+年間賞与」にて算出しています。

 

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保育士の人材不足は、かなり深刻で「超売り手市場」となっている

待機児童問題や幼児教育・保育の無償化の影響もあってか、保育士さんの人材不足は、年々、深刻化しています。

このとおり。

保育士の有効求人倍率の推移(厚生労働省)

出典:厚生労働省「職業安定業務統計」

 

平成31年4月の有効求人倍率は「2.52倍」で、平成30年度のピークである平成31年1月では「3.64倍」となっています。

全職種(全産業)の平均が「1.52倍」ですので、保育人材がどれだけ足りないかがわかると思います。

有効求人倍率「3.64倍」ってことは、100人の保育士を、364か所の保育園が取り合うってことですからね・・・

 

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なお、保育士さんの人材不足は、地域によってかなりバラツキがあります。

あなたの地域がどんな状況なのか、次の表でチェックしてみてください。(数字が高いほど、人材不足が深刻ということになります)

 

【保育士の都道府県別有効求人倍率】

都道府県別の保育士の有効求人倍率1都道府県別の保育士の有効求人倍率2

出典:厚生労働省「職業安定業務統計」

 

やっぱり、都心部の方が、有効求人倍率が高い傾向にありますね。

東京都なんて、平成31年4月で「4.42倍」ですからね・・・

まとめ

院内保育室って、病院側からすれば、すっごく重要な役割を担っていて、採用困難職種である、看護師や介護士などの医療・介護従事者を採用するための大きな要素です。

 

なので、病院からすれば、

「保育士がいない = 看護師などの子どもを預かれない = 看護師などの勤務状況や採用に影響が出る」

ってことなので、保育士さんの確保も、結構、必死です。(笑)

 

もし、あなたが院内保育に興味を持っているなら、ぜひ、色々な事業所(病院など)をチェックしてみてください。

一般的に、院内保育室の求人は少ないと言われますが、院内保育室を設置している病院には、都道府県から運営費の補助金が給付されるため、設置しているところが増えていますので。

院内保育室の数は、平成24年で2,555か所、平成30年で2,867か所となっており、どんどん増えています。(厚生労働省「認可外保育施設の現況とりまとめ」より)

 

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ちなみに、転職の際には、必ず、再就職手当の受給を検討しましょう。

再就職手当は、ハローワークから支給される手当で、

  • 2~3ヶ月も休むつもりがない
  • すぐに次の職場を探す予定
  • ハローワークで仕事を探す気がない(人材紹介サービスを使うなど)

という人でも、支給を受けられる場合があります。

 

また、再就職手当は、以前に比べ、給付率が上がったため、結構な金額になってます。

もらわないのはもったいないです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

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