介護離職後の再就職に、介護職をオススメする理由【無資格・未経験OK】

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介護職、車椅子、患者、利用者

現在、「介護離職」が大きな問題となっており、総務省の調査によると、

  • 介護離職する人は、年間、約10万人
  • 介護離職した人の「56.3%」が再就職できていない
  • 正社員で再就職できた人は、たったの「20.6%」

という状況になっています。

 

単純計算すると、10万人の「56.3%」ですので、年間56,300人が仕事を探しているのに、再就職できていないということになります。

また、正社員として仕事をしている人に限っては、介護離職した人の「20.6%」しか再就職できていません。

 

家族や親族の介護を行っている人は、9割以上が40歳以上のため、

「40代・50代の再就職がかなり厳しい」

ということなんだと思います。

 

そこで、この記事では、

  • 家族介護者と介護離職者の現状(人数の推移、年齢割合、男女別など)
  • 介護離職者における、再就職の厳しさ
  • 再就職で悩んでいる人に、なぜ、介護職がオススメなのか?

について紹介します。

 

「家族などの介護をしている人」や「再就職に悩んでいる人」に読んでいただけると嬉しいです。

介護離職とは、家族や親族の介護を理由に仕事を辞めることをいいます。

家族介護者は、約627万人!うち、40歳以上が「91.4%」

総務省統計局の「平成29年就業構造基本調査」によると、家族などの介護をしている人は、

「約627万6千人(男性232万1千人・女性395万5千人)」

となっており、平成24年からの5年間で「約70万2千人」増えています。

平成24年の就業構造基本調査では、557万4千人でした。

 

また、年齢層については、40歳以上が「573万6千人(約91.4%)」で、次のような年齢構成になっています。

家族介護者の年齢構成(平成29年)

 

40歳以上の家族介護者は、平成24年の就業構造基本調査では「約506万8千人」でしたので、5年間で、「約66万8千人」増えていることになります。

要介護者の数が、年々、増えていますので、それに比例し、家族介護者が増えていくのは当然と言えば、当然かもしれません。

 

ちなみに、要介護者の推移は、こんな感じです。

要介護度別認定者数の推移(厚生労働省)

出典:厚生労働省「介護分野の最近の動向等について」

介護離職者は、年間10万人!うち、女性が「75.8%」

総務省統計局の「就業構造基本調査」によると、平成29年の介護離職者は、

「約9万9千人(男性2万4千人・女性7万5千人)」

となっており、平成19年・平成24年の調査と比較すると、徐々に減ってきています。

このとおり。

(単位:千人)

 平成19年平成24年平成29年
男性25.619.924.0
女性119.281.275.1
合計144.8101.199.1

 

要介護者が増えているなか、介護離職者が減っている状況からすると、政府が行っている、「介護離職ゼロ」対策による効果が出ているのかもしれませんね。

【介護離職ゼロ対策】

  • 介護休業、介護休業給付制度の整備
  • 介護保険サービスの利用推進
  • 高齢者施設の整備など

 

ただ、それでも年間10万人の介護離職者がいるということを思うと、手放しで喜べる状況じゃないですけどね。

「毎年、10万人が介護離職」ってことは、どんどん増えちゃうってことなんで。

 

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介護離職者の「56.3%」が再就職できていない!(正社員は、たったの2割)

総務省が平成30年6月に発表した調査結果を見ると、

「介護離職者の再就職が、かなり厳しい」

ということがわかります。

 

このとおり。

家族介護者の再就職が容易でない(総務省調査)

◎家族介護者の再就職が容易ではない

○介護離職時に仕事の継続希望があり、就職活動を行った者のうち、再就職できていない者が<56.3%>

○再就職し、現在、正規の職員・従業員で就業している者は<20.6%>

⇒介護離職時に正規の職員・従業員であった者の割合<49.5%>の半分以下

出典:総務省「介護施策に関する行政評価・監視(高齢者を介護する家族介護者の負担軽減対策を中心として)」

 

これは、

  • 一般的に、40歳を超えたら、転職(再就職)はかなり厳しくなる
  • 家族介護者の「9割以上」が、40歳以上

という2つの要素がマッチングし過ぎていることが、大きく影響しているんだと思います。

 

ただ、この超人手不足の労働市場において、

「仕事を探している、介護離職者の約6割が再就職できていない」

というのは、さすがに驚きますよね・・・

 

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  • 介護職の約7割が40歳以上、また、40歳以上の「46.6%」が介護職の経験1年未満のため再スタートしやすい
  • 無資格でも、正職員で働ける(約1割は、無資格者)
  • 介護職員の労働環境(給与などの処遇を含め)の改善は進んでいる
  • 介護職は、これからも「需要が増え続ける職種」
  • 仕事を通じて、「ありがとう」がもらえる
  • 家族などを介護した経験を活かせる

 

詳しくは、こちらの記事でまとめていますので、ぜひ、チェックしてみてください。

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まとめ

政府は、「介護離職ゼロ」を目標に、

「家族などの介護や看護を理由に、仕事を辞めざるを得ない人」

をなくすための取り組みを行っています。

 

もちろん、これはこれで、すっごく大切なことだと思います。

 

ただ、そもそも、家族の介護をしながら、仕事をこなすというのは、かなりハードじゃないですか?

また、40代・50代の人だと、子育てと並行して、家族の介護を行っている人もいるでしょうし。

 

そういう人の場合、どんなに制度を利用したとしても、どうしても仕事を辞めざるを得ない状況って出てきちゃうと思うんです。

 

そんなとき、

「いつでも再就職できる」

があると、気持ち的にも、すっごく楽になります。

 

なので、「介護離職ゼロ」だけじゃなく、

「家族介護者の再就職100%」

みたいな制度も整備してほしいな~と個人的には思います。

これからの時代、「家族の介護」って、ほとんどの人が避けては通れない問題だと思いますし。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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こう

医療・介護業界で経営管理の仕事をしながら、ブログ「まいぼた」を書いています。

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