「突発的な休みが取れる職場がいい」
「保育室が完備されている職場がいい」
「勤務日数や勤務時間を、希望にあわせて調整できる職場がいい」
子育て中は、こんな風に思っている人が多いです。
ただ、なかなか「子育てを最優先してくれる職場(事業所)」に出会えないのが現実だと思います。
そこで、この記事では、家庭(子育て)との両立をするために必要な
- 休みの取りやすさ
- 保育室の完備
- 働きやすさ(勤務時間など)
という条件を満たす職場(事業所)と、その探し方についてまとめておきます。
子育て奮闘中のママさん・パパさんに読んでいただけると嬉しいです。
薬剤師の「子育て・仕事」の両立なら、慢性期(療養)病院がオススメ
「病院薬剤師って、夜勤はあるし、残業も多いし、休みだって・・・」
って思っている人が多いかもしれませんが、それは一部の病院だけです。
慢性期(療養)病院であれば、
- 夜勤なし
- 残業なし
- オンコールなし
- 有給休暇取得率90%以上
ってところが、普通にあります。
しかも、大学病院などと違い、研究(論文)に追われることもありません。
結果、慢性期病院の勤務は「子育てと仕事の両立」に一番適した職場だと思います。
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慢性期(療養)病院が「子育てと仕事の両立」に適している3つの理由
「なぜ、慢性期病院は、子育てと仕事の両立に適しているのか?」ですが、それには、次の3つの理由があります。
- 院内保育室が利用できる
- 休みやすさ
- 柔軟な働き方(勤務契約)と社会保険への加入
それでは、1つずつ説明していきます。
院内保育室が利用できる
病院は、人材確保のため、院内保育室を設置しているところが多いです。
子どもを持つ職員(薬剤師)は、自由に院内保育室を利用できるため「保育園に入れない・・・」なんて心配はありません。
また、小学校や幼稚園との併用も可能なため、「土日だけ」「夏休みだけ」という利用もOKです。
しかも、職場に保育室があることで、保育園を経由(送迎)する必要がないため、朝と夜の忙しい時間を有意義に使うこともできます。(子どもと一緒に出勤すればいいですから)
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休みやすさ
子育て中のママが、一番気にするのが、この「休みやすさ」じゃないでしょうか。
子どもは、いつ具合が悪くなるかわかりません。
いきなり保育園から呼び出されることも、しょっちゅうです。
そんなとき、「気持ちよく仕事を休める環境」というのは、すっごく大きなポイントになります。
病院の場合、薬剤師の配置人数が比較的多いので、突発的な休みや急な早退がしやすいです。(あまりにも劣悪な職場を除きます)
さらに、院内保育室を利用しているなら、もし子どもに何かあっても、すぐに迎えにいけます。(病時保育対応の院内保育室なら、さらに安心です)
柔軟な働き方(勤務契約)と社会保険への加入
子育て中のママさんの場合、
「常勤(フルタイム)は、ちょっと厳しいけど、短い時間(パート)なら働きたいな~」
って人が多いんじゃないでしょうか。
病院勤務なら、その希望も叶えることができます。
しかも、社会保険への加入という「おまけ付き」で。
パート勤務の病院薬剤師さんの時給相場は、2,100円前後です。
この時給設定であれば、週20時間の勤務契約で、社会保険(健康保険・厚生年金等)へ加入することができます。
たとえば、こんな勤務です。
- 1日8時間勤務を、週3日間
- 1日4時間勤務を、週5日間
- 1日5時間勤務を、週4日間
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「特定適用事業所」の見つけ方と、その条件については、こちらの記事でまとめています。
また、勤務契約も柔軟に変更することができますので、子どもの成長にあわせて、勤務時間を変えていくことができます。(もちろん、常勤になることもできます)
ただ、1つだけ注意点があります。
配偶者(旦那さんなど)の扶養範囲での勤務は止めてください。
理由としては、薬剤師さんの時給設定の場合、扶養範囲での勤務となると、働ける時間がほとんど取れなくなってしまうからです。
結果、病院側は、あなたを採用しにくくなってしまいます。
ですので、週20時間以上を条件に、転職活動を行ってください。
産前産後休業と育児休業の取得
これは、病院勤務に限ったことではありませんが、小さい事業所だと取得できないところがあると聞きますので紹介しておきます。
もし、次のように思っているなら、事前にその病院の就業規則(育児休業等の取扱い)を確認しておきましょう。
- もう1人子どもが欲しいな~
- そろそろ、妊活しようかな~
「出産・育児に係る制度」は、給付金も含め非常に手厚い制度です。
使えないのは、超もったいないです。
なので、必ず、次の4つの制度を適正に利用できる職場を選びましょう。
- 産前産後休業
- 育児休業
- 出産手当金
- 育児休業給付金
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慢性期病院を探すなら、人材紹介(転職支援)サービスの利用がオススメ!
「でも、どうやって、希望どおりの慢性期(療養)病院を探したらいいの?」
という人がほとんじゃないでしょうか。
子育て中は、なかなか時間も取れないですし。
情報収集をしっかりすると言っても、なかなか個人では難しいですよね。
そんなときは、無料で利用できる転職支援サービス(ファルマスタッフ ・薬キャリエージェントなど)を活用しましょう。
転職支援サービスを利用すれば、あなたの希望条件にあった病院をいくつも紹介してくれます。
で、紹介された病院の中から気に入ったところがあれば、見学・面接へ進めばいいんです。
また、転職支援サービスの担当者は、給料や勤務時間などの条件交渉もやってくれますし、就業規則(育児休業制度等)だって事前に確認してくれます。
もちろん、途中で利用をやめても、キャンセル料などが発生することもありません。
なので、
「今すぐ、転職する気はないんだけど・・・」
という人でも、情報収集という意味で、登録しておいて損はないと思いますよ。
オススメの人材紹介サービスは、「ファルマスタッフ」「薬キャリエージェント」「マイナビ薬剤師」
うちの病院(施設)で利用させていただいている、オススメの「人材紹介会社」さんを紹介します。
ファルマスタッフ「株式会社メディカルリソース」
「ファルマスタッフ 」さんの特徴としては、担当者が紹介先のすべての事業所(病院など)に直接訪問し、その事業所をチェックしてるってことです。
「え!?そんなの、あたりまえじゃないの???」
って思うかもしれませんが、これって「凄いこと」なんですよ。
僕は仕事で、医師、看護師、薬剤師などの人材紹介会社さんとやりとりすることが多いのですが、電話だけで、済ましてしまうところが多いのが現状です。
つまり、転職支援サービスの担当者が、その病院に行ったことがないのに、ホームページや求人票の情報だけで、その病院をオススメしてるってことなんです。
でも、「ファルマスタッフ」さんは、病院(事業所)へ訪問し、
- 職場の雰囲気
- 薬局長や職員の人柄
- 詳細な仕事の内容
- 労働環境
- 残業などの忙しさ
など、ホームページや求人票ではわからない情報(定性情報)をしっかりと把握しています。
情報量が多く、情報の信頼性が高いというのは、転職支援を行う上で、最も重要な要素です。
マッチングの精度も高まりますし。
ぜひ、チェックしてみてください。(登録は、1~2分で完了です)
薬キャリ「エムスリーキャリア株式会社」
次は、病院系の求人に強いと評判の「薬キャリエージェント」さんです。
特徴としては、
- 業界最大級!6万件以上の求人情報数
- 病院や調剤薬局の求人に強い
って感じです。
実際、うちの病院で薬剤師さんの紹介を依頼したとき、一番紹介をいただけたのが「薬キャリ」さんでした。
病院の求人を探すなら外せません。
「薬キャリ」の公式サイトはこちら。(登録は、1~2分で完了です)
マイナビ薬剤師
3つ目は、誰でも知ってる超大手「マイナビ」さんが運営している、薬剤師に特化した人材紹介サービス「マイナビ薬剤師 」です。
ここの特徴は、
- 5年連続「利用者満足度No.1」
- 1人あたり平均紹介求人数は、約18.0件
- 人材関連サービスを40年以上行っている安心感
- 全国の地域情報をシステム化しているので、地方にも強い
- 情報の信頼度とマッチング力の高さ
ってとこです。
特に、5つ目の「情報の信頼度とマッチング力の高さ」については、ファルマスタッフさんと同様に、紹介担当者(キャリアアドバイザー)が、自ら病院や施設に足を運び、求人票からではわからない「見て・聞いて・感じた情報(定性情報)」を集めています。
みんなが使っているという安心感もありますので、迷ったら「マイナビ」ってことですね。
「マイナビ薬剤師」の公式サイトはこちら。
登録は、1~2分で完了です。
ちなみに、人材紹介サービスは複数利用が基本です。
主な理由としては、利用する人材紹介サービスによって、紹介できる病院に違いがあるからです。
希望の職場(病院)に出会うチャンスを逃さないよう、複数のサービスを利用してみてください。
薬剤師(39歳)の平均給与は「月額40万円・年間賞与83万円」
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」から、薬剤師さんの平均給与を載せておきます。
転職するときの目安にしてみてください。
- 39.4歳、勤続7.9年の薬剤師の平均年収は「5,616,500円(残業手当含む)」
- 薬剤師の平均給与(年収)は、男女間で約65万円の違いがある
- 月の平均残業時間は「11~14時間」
- 事業所の規模が小さいほど、薬剤師の給与は高くなる傾向がある
- 薬剤師の給与は、地方の方が高くなる傾向がある
- 経験年数1~4年の薬剤師の基本給(所定内賃金)は「30万~34万円」
- 薬剤師の給与のピークは「50~59歳」
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病院薬剤師の給料(年収)については、こちらの記事を。
病院、診療所、調剤薬局および都道府県の違いによる給料を比較しています。
まとめ
ここで、「子育て中のママさん薬剤師に、慢性期病院をオススメする理由」をおさらいしておきます。
- 院内保育室の利用で、安心して子育てができる
- 突発的な休みと早退への対応
- 柔軟な働き方と社会保険への加入
- 産前産後休業と育児休業の取得
うちの場合もそうなんですが、子育て中って、どうしても「子ども中心の生活」になっちゃいます。
なので、「子育てに支障のない範囲で働きたい」という希望は、すっごくあたりまえのことだと思います。
できれば、僕だって、毎日半日勤務がいいですし・・・
ぜひ、「あなたの優先順位に合わせた働き方」のできる職場を、探してみてください。
病院薬剤師オススメです!!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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